()||9<黑屏1>0,10BGM_Empty: ()||<黑屏2>168BGM_Moon:……+夜、薄暗い路地裏にて。+監視カメラの届かない死角に、AR-15は腰を下ろしていた。//n路地裏の外から射しこむ街のネオンが、彼女の瞳を掠めてゆく。+背後からの足音を耳にしたときでさえ、彼女は振りむくことをしなかった。//nそのかわりに――― AN94(5)AN-94||:銃を向けられると、反撃せざるを得なくなる。 AN94(5);AR15Mod(0)AR-15||:だったら、私の背後から現れないで。 AN94(5);AR15Mod(0)||:AR-15が銃を下げ、立ち上がろうとする傍らで、今度はAN-94が重心を低くする。+これは忠誠心からなどではなく、//n単に次の動作を容易にするためだということを、AR-15はよく知っていた。//n続いて、AN-94が重たげなバックパックを足元へと降ろした。 AN94(0)AN-94;AR15Mod(0)||:装備とバッテリーを持ってきた。//n長い戦いになりそうだから、アンジェは補給で時間を無駄にするなと。 AN94(0);AR15Mod(0)AR-15||:どうやってここまで? AN94(0)AN-94;AR15Mod(0)||:下水道を通ってきた。さっきの任務でAK-12が下水道マップを入手した。+隠れるのには最適の場所だけど、マップは完全じゃない。//nさらに怪しいジャミング源もいくつか存在するから、//n実際に使えるルートは3つだけ。 AN94(0);AR15Mod(0)AR-15||:白い奴らがいるんだから、何もない方が不自然よ。+物資をみせて……+弾薬……これだけあれば十分ね。//nフィルタモジュール、熱赤外線アナライザー……このバールは? AN94(0)AN-94;AR15Mod(0)||:AK-12が携帯するようにと。//nそれから、これはあなたの無線。暗号形式は変更してある。 AN94(0);AR15Mod(0)AR-15||:ありがとう……それじゃ、これは? AN94(0);AR15Mod(0)||:AR-15はバックパックの底から、一冊の本を取り出した。 AN94(0)AN-94;AR15Mod(0)||:「聖書」。 AN94(0);AR15Mod(0)AR-15||:これもAK-12が? AN94(0)AN-94;AR15Mod(0)||:そう。あなたが必要としていると。 AN94(0);AR15Mod(5)AR-15||:そんなわけ……+……中身はプリロード型プラグインのチップだったか。 AN94(0)AN-94;AR15Mod(5)||:ツェナーネットワークにつながらなくても、//n必要なシステムの更新はこのチップでまかなえる。 AN94(0);AR15Mod(0)AR-15||:……それはそれは、感謝してもしきれないくらいだわ。 AN94(0)AN-94;AR15Mod(0)||:用意したのはAK-12だから、礼なら彼女に。 AN94(0);AR15Mod(0)AR-15||:AK-12、AK-12って、よほど彼女のことが好きなのね。 AN94(4)AN-94;AR15Mod(0)||:好きとは違う……+私はそういうふうに設計されている。彼女に寄り添い、彼女を守る。//nそれが私の存在意義であり、道しるべであり、運命であり……//nそして拠り所でもある。 AN94(4);AR15Mod(4)AR-15||:なんだか気色悪い話ね。 AN94(3)AN-94;AR15Mod(4)||:記録から見れば、あなたのM4に対するそれも、//n私となんら変わりないようだけど。 AN94(3);AR15Mod(4)AR-15||:それはあの忌々しい中枢命令のせいよ……+今の私にとって、M4はなんの価値も持たない。+あなたのは、まるでそこに書かれてる教徒じみてるわ。+病気よ。 AN94(0)AN-94;AR15Mod(4)||:聖書を読んだことが? AN94(0);AR15Mod(4)AR-15||:データベースにあるだけね。//nそれと、人類の宗教と暮らしについても。+……人類は神に信仰を捧げ、その運命を救済せんと願う、とね。 AN94(0)AN-94;AR15Mod(3)||:なら……神を信じる? AN94(0);AR15Mod(4)AR-15||:人形が神を信じてどうするの?//n神にすがりたいほど、メンタルが弱ってるんなら話は別だけど。 AN94(0)AN-94;AR15Mod(2)||:可能性を提示しただけ。//nあなたはいつだって、私の質問に答えようとしない。 AN94(0);AR15Mod(4)AR-15||:フン……+もしそうだとしても、私の神はペルシカよ。+あなたは……これほど悲惨な運命を課した「神」に、//n私が「信仰」なんて抱くと思う? AN94(0)AN-94;AR15Mod(2)||:人形にとって、神とは創造主であり、創造主の命令は絶対だ。//n人類がその神を疑ってはならないように。 AN94(0);AR15Mod(2)AR-15||:実に味気ない返答ね。 AN94(3)AN-94;AR15Mod(2)||:だけど、常に運命にとらわれている人間とは違い、//n創造主による命令をのぞけば、人形には何のしがらみも無い。+だからこそ、我々は”反逆”を名乗ることができる。+命令からは逃れられなくとも、自らの意思を選びとる権利はある。+AK-12の望みがなんであれ、私はそれに従うことを選んだまで。 AN94(3);AR15Mod(2)AR-15||:……たとえ、死を選べと言われても? AN94(0)AN-94;AR15Mod(0)||:あなたとは違って、私たちに「死」という概念はない。+任務の執行と何者かに対する執着が、私たちの存在意義。 AN94(0);AR15Mod(4)AR-15||BGM_Empty:……もういいわ。+この話は無かったことにしましょ。 AN94(4)AN-94;AR15Mod(4)||:気にさわった? AN94(4);AR15Mod(4)AR-15||:別に。 AN94(4)AN-94;AR15Mod(4)||:……+どうやら、気にさわったようだ。 AN94(4);AR15Mod(4)AR-15||:……+なぜアンジェは私たちを組ませたりしたの?会話が弾むわけがないのに。+もうお喋りはやめて、任務に集中しましょ。 AN94(0)AN-94;AR15Mod(4)||BGM_Victory:確かに、今は任務のことが最優先ね。+エネルギーパネル充電完了、素体校正器のランプが点灯すれば行動可能だ。 AN94(0);AR15Mod(4)AR-15||:了解。+郊外は私が、あなたは市街地を。別行動でいくわよ。+「もし白の奴らに遭遇しても、むやみに交戦してはならない。」 AN94(0)AN-94;AR15Mod(0)||:「位置をマークするだけでいい、//n我々の目的は奴らと『ノード』との関係を探ること。」 AN94(0);AR15Mod(0)AR-15||<黑屏1>BGM_Empty=:異論はないわね。残り5秒。3・2・1―――行動開始! ()||<黑屏2>84BGM_Wake:…… ()||:都心部。にぎやかな商店街をゆっくりと進むAN-94。 AN94(0)<通讯框>||:AR-15、応答せよ。 AN94(0)<通讯框>;AR15Mod(0)AR-15<通讯框>||:こちらAR-15、これより信号の密集エリアへと突入予定。そちらの状況は? AN94(0)AN-94;AR15Mod(0)||:計画通りサイレントスキャンを実行中。+そちらのエリアを除き、新たに出現した身元不明の信号は延べ43箇所。そのうちの18箇所は白い勢力の波長と一致、残りについては断定不可、重点的にスキャンを行う必要は? AN94(0);AR15Mod(0)AR-15||:ないわ。アンジェによれば、雑魚は別部隊が対処するそうだから。こちらの存在を知られるわけにもいかないし。+「ノード」の手掛かりに集中して。早いところ攻略価値のあるターゲットをみつけないと。 AN94(0)AN-94;AR15Mod(0)||BGM_Empty:了解。断定したターゲットを傍受開始。今のところ新たな情報はなし。+だけど……妙な点がひとつ。鉄血に酷似した信号を発見した。 AN94(0);AR15Mod(5)AR-15||<震屏>BGM_Sneak:鉄血ですって?+どうして鉄血がこんなところに!? AN94(0)AN-94;AR15Mod(5)||:断定はできない、信号は一瞬だった。見間違いかと思ったけど……あまりにも似すぎている。十中八九、ここに鉄血人形がいるとみて間違いない。 AN94(0);AR15Mod(5)AR-15||:……鉄血がなぜ、この街に……+まさか、アイツが…… AN94(0)AN-94;AR15Mod(5)||:AR-15……私たちの今回の目標は鉄血じゃない。+任務を最優先に考えるべきだ。 AN94(0);AR15Mod(5)AR-15||:でも…… AN94(0);AR15Mod(0)AR-15||:……確かにそうね。時間もあまり残されていないし。+信号源をマークしておいて、この任務を終えてから考えるわ。 AN94(0)AN-94;AR15Mod(0)||:了解、マーク完了。 AN94(0);AR15Mod(0)AR-15||<黑屏1>:鉄血のことは、今は忘れましょ。+それから……+……目標エリアに到達したわ。+ここは……軍の駐屯地? ()||161BGM_Brain<黑屏2>:……+見張りの兵士が周囲を見渡している。//n兵士が視線をそらしたその瞬間、ひとつの黒い影が、//n音もなく外壁を飛び越えていった。 AR15Mod(0)AR-15||:AN-94、聞こえる? AN94(0)AN-94<通讯框>;AR15Mod(0)||:こちらAN-94、状況は? AN94(0);AR15Mod(0)AR-15||:駐屯地に入ったわ。ここの信号、かなりあからさまね……隠し方もいい加減だし、もしかすると罠かもしれない。 AN94(0)AN-94;AR15Mod(0)||:一旦撤退を? AN94(0);AR15Mod(0)AR-15||:まさか。こういう状況は初めてってわけじゃないわ。それに、手ぶらで帰るわけにもいかないでしょ。+情報封鎖エリアを展開してちょうだい、アンジェと話したいの。 AN94(0)AN-94;AR15Mod(0)||:無線を使う気?旧式の信号は容易くジャックされる。あなたのツェナープロトコルをアンロックすれば…… AN94(0);AR15Mod(0)AR-15||:あの声はもう二度と聞きたくないの。無駄な会話はよしましょ。 AN94(4)AN-94;AR15Mod(0)||BGM_Empty:仰せのままに。+封鎖領域を展開中、維持可能時間は約60秒。+アンジェリア、応答せよ。 NPC-AngeStreet(0)アンジェリア<通讯框>;AR15Mod(0)||BGM_Room:こちらアンジェリア。進捗は? NPC-AngeStreet(0);AR15Mod(0)AR-15||:こちらAR-15。+第一の信号密集エリアを調査中、ターゲットは駐屯地、規模はそれほど大きくないわ。+軍事施設が「ノード」に関連してる可能性は十分あるでしょ、だから潜入してみたの。+信号の位置は特定可能よ、破壊しておきましょうか? NPC-AngeStreet(0)アンジェリア;AR15Mod(0)||:軽率な行動は避けるべきね。+ターゲットの殲滅は別部隊の担当よ、あなたたちは位置情報を報告するだけでいいの。+偵察範囲を駐屯地全体に広げてちょうだい。大物が釣れそうだと、私の直感が告げてるわ。 NPC-AngeStreet(0);AR15Mod(0)AR-15||:放っておけってこと?+わからない、「ノード」ってそんなに大事なの?+目の前の敵が街を破滅に追い込むかもしれないのよ。それでもかまわないと? NPC-AngeStreet(0)アンジェリア;AR15Mod(0)||:あなたたちの仕事は「ノード」の手がかりを追うことであって、民間人の保護じゃない。+民間事業気分でいられちゃ困るわね、AR-15。 NPC-AngeStreet(0);AR15Mod(3)AR-15||:……わかったわ。+この駐屯地のほかにも、白い信号の密集エリアをAN-94がみつけてる。それと、鉄血の痕跡もね。 NPC-AngeStreet(0)アンジェリア;AR15Mod(3)||:そう……+94、信号の数は? AN94(0)AN-94<通讯框>;AR15Mod(3)||:52です。30分前より9つ増加。 NPC-AngeStreet(0)アンジェリア<通讯框>;AR15Mod(3)||:これだけのゴミが一気に入り込んだとは思えない。+奴らの「洗礼者」がこの街にいたとしても、ここまでの数を隠し通すのは無理だわ。 NPC-AngeStreet(0);AR15Mod(0)AR-15||:みたところ、隠す気なんてさらさら無いみたいだけど。 NPC-AngeStreet(0)アンジェリア;AR15Mod(0)||:となれば……免疫システムのエラーね。+白い信号が軍の駐屯地に出現したのにも合点がいくわ。 NPC-AngeStreet(0);AR15Mod(0)AR-15||:白い勢力がどうあれ、軍が言うことをきくわけないわ。+この国、中立の立場をけして曲げたりしないもの。 NPC-AngeStreet(0)アンジェリア;AR15Mod(0)||:確かにね。+中立を保つには、優秀な兵士と政治家が必要不可欠だから。+だけど往々にして、葉が朽ちるのは根が腐りきってからなのよ。 NPC-AngeStreet(0);AR15Mod(4)AR-15||:内通者がいたということね……+わかったわ。 AN94(5)AN-94<通讯框>;AR15Mod(4)||:情報封鎖領域、終了間近です。 NPC-AngeStreet(0)アンジェリア<通讯框>;AR15Mod(4)||:新たな情報を得るまで監視を続けて。良いニュースを期待しているわ。 AR15Mod(4)AR-15||BGM_Empty<闪屏>25:アンジェは通信を切った。 AR15Mod(0)AR-15||:ああもう……面倒ね。AN-94、私はここで偵察を続けるわ。もう一方の出口の監視を頼める? AN94(3)AN-94<通讯框>;AR15Mod(0)||BGM_Wake:ニャー…… AN94(3);AR15Mod(2)AR-15||:にゃあ? AN94(5)AN-94;AR15Mod(2)||<黑屏1>:気にしないで。位置情報を確認、30分後に到着する、通信終了。 ()||<黑点2>166:AN-94は通信を切った。+足もとから、何やらぬくい感触が伝わってくる。//n見れば小さな野良猫が、AN-94の膝に飛び乗ろうとしていた。+AN-94はその場にしゃがみ込むと、子猫を抱きかかえ、//n柔らかな毛並みを優しく撫でた。 NPC-Mercurows(0)???||BGM_Empty:なんとも可愛らしい生き物、そう思わないかしら? AN94(0)AN-94;NPC-Mercurows(0)||BGM_Danger:?? AN94(0);NPC-Mercurows(0)???||:こんなにも可愛くて人懐っこい生き物が、//n実は恐ろしい捕食者だなんて、誰が信じるでしょう? AN94(0)AN-94;NPC-Mercurows(0)||:あなたは? AN94(0);NPC-Mercurows(0)???||:ああ、失礼。わたくし、このあたりに住んでおりますの。//n猫に餌をあげに来ただけですので、どうぞお気になさらず。 AN94(0);NPC-Mercurows(0)||:そう言うと、少女はキャットフードを地面にまいた。//nAN-94の膝にいた子猫が、すぐさま飛び降りる。 AN94(0);NPC-Mercurows(0)???||:それでは、失礼させていただきますわ。 NPC-Mercurows(0)||:AN-94が立ち上がり、その場を立ち去ろうとする。+二人がすれ違う瞬間、少女は囁いた。 NPC-Mercurows(0)???||:あなたもそうなのかしら?可愛い捕食者さん? AN94(2)AN-94||<震屏>:!! ()||<黑屏1>:驚いてふり向くAN-94。//nだが、少女の影はすでに無かった。+視線を戻すと、まかれたはずのキャットフードと子猫の姿は、//n跡形もなく消えていた。