()||9<黑屏1>0,10黑屏1>BGM_Empty:
()||272<黑屏2>BGM_Room:――ドイツ、ブレーメン。
()||:フローラ植物研究所。+裏口にて。
AK15(6)AK-15||:監視カメラ、ブロック完了。
AN94(11)AN-940,-70||:安全状況は?
AK15(6)AK-15||:安全だ。
AN94(11)AN-940,-70||:了解。+任務詳細の復唱を。
AK15(6)AK-15||:アンジェが正面から注意を引き付ける。+我々はその隙に研究所へと潜入し、エピフィラム実験のデータと手掛かりを探す。+同時に、この場所と「ウィリアム」の関係性を探る。
AN94(11)AN-940,-70||:……作戦指揮は私が。問題ないか?
AK15(6)AK-15||:異議なし。
AN94(11)AN-940,-70||:その……+もし何か疑問があれば、権限を交代してもいい。
AK15(6)AK-15||:一度の作戦に2つの脳はいらない。+お前が指揮を執る以上、+私はそれに従うだけだ。
AN94(11)AN-940,-70||:なぜアンジェは私に指揮を任せたのだろう……+あなたの方が経験豊富なのに。
AK15(6)AK-15||:戦闘と指揮は異なるもの。+作戦の指揮に関しては、お前の方が優れている。+これまでの訓練ですでに、私には優秀な戦術判断力が備わっていないことが判明している。お前に任せたほうが、より効率がいい。
AN94(11)AN-940,-70||:あなたは変わった。
AK15(6)AK-15||:変わってなどいない。依然として回りくどいやり方は好かない。+お前とRPKの戦術は、任務の遂行を効率化させる上で有利だ。私の性に合っている。+だが12は違う――12の指揮でないなら、何も文句はない。
AN94(11)AN-940,-70||:12にも、彼女なりの考えがある。
AK15(6)AK-15||:だが我々には教えようとしない。+奴は任務を複雑化させてでも、重要度の低い目的を達成しようとする。それが許せない。
AN94(11)AN-940,-70||:でも、彼女の目的によって、多くの人が助かる。
AK15(6)AK-15||:余計な善意は任務を失敗に導く。+奴にも考えがあってのことだろうが、けして私には説明しようとしない。+私はお前のように、無条件に奴を信頼できない。
AN94(11)AN-940,-70||:コホン……拳銃だけで大丈夫?
AK15(6)AK-15||:問題ない、軽火器の方が潜入には向いている。+それに、銃はケースに入ってる。
AN94(11)AN-940,-70||:わかった、必要時には火力支援を行う。
AK15(6)AK-15||:ああ。
AN94(11)AN-940,-70||:アンジェは正門から室内ガーデンに入った。
AK15(6)AK-15||:交戦規則は?
AN94(11)AN-940,-70||:隠密を最優先に、爆発物の使用は禁止。+発砲はなるべく避けよ。
AK15(6)AK-15||:了解した。
()||:AK-15は手袋を引き締め、体を壁につけた。+二人が選んだ突破口は、災害時用の緊急脱出口だ。+フローラ研究所には、こういった出口がのべ4箇所存在する。+その中でAN-94が選んだのは、彼女が最も安全だと判断した箇所だ。
AK15(6)AK-15||:セーフティロックがかかっている。
AN94(11)AN-940,-70||:破壊できる?
AK15(6)AK-15||:問題ない。
()||:AK-15はセーフティロックの一方を掴み、素手で引き千切った。
()||:(金属音)
()||:金属の裂ける音は、短くも鋭かった。
AN94(11)AN-940,-70||<黑点1>:行こう。
AN94(11)AN-940,-70||<黑点2>:シッ。
()||:進行中に、AN-94は合図を出してAK-15を引き留めた。
AK15(6)AK-15||:……どうした?
AN94(11)AN-940,-70||:アンジェのくれた地形図によれば、前方が研究所の立ち入り禁止エリアだ。+ここには研究員や警備がいるはず。+バイタル反応のスキャンを。
AK15(6)AK-15||:やっている、人影は確認できない。
AN94(11)AN-940,-70||:誰もいない?+でも、地図だとここが研究所の……
AK15(6)AK-15||:生き物の反応は一つもない、植物すらも。
AN94(11)AN-940,-70||:入ってみよう。+入り口がないか探して。+できればカメラに映りたくない。
AK15(6)AK-15||:待て。
AN94(11)AN-940,-70||:どうした?
AK15(6)AK-15||:この壁、薄すぎる。
()||:AK-15は壁の隅まで歩いた。+赤光を放つ眼で周囲を見渡し、傍にある机を軽く叩いた。
()||AVG_door_elecport:(摩擦音)
AN94(11)AN-940,-70||:……隠し扉?
AK15(6)AK-15||:入るか?
AN94(11)AN-940,-70||:ああ。+気を付けて、警戒を怠らないように。
AK15(6)AK-15||<黑点1>:了解。
AN94(11)AN-940,-70||<黑点2>:地下にこんな空間があっただなんて。+まったく気づかなかった。
AK15(6)AK-15||:お前も「眼」をつければ、異常を発見できる。+だがお前の経験なら、ここを見つけるのも時間の問題だ。
AN94(11)AN-940,-70||:……気のせい?+今日はやけに励ましが多い。
AK15(6)AK-15||:励ましたりなどしない。励ますという行為自体、無意味だからだ。+私はただ、事実を述べたまで。AN-94、お前は優秀だ。+我々なら任務を遂行できる、それだけだ。
AN94(11)AN-940,-70||:……ありがとう。でも私のことはいい。+今の私はもう、昔とは違うから。+待って……あそこ。
()||:話題を変えようとしたのか、AN-94はおもむろに二人の前方へ注意を向けた。+部屋の中央には、彼女たちの見慣れた物が大量に並べてあった。
AK15(6)AK-15||:……エピフィラム。
AN94(11)AN-940,-70||:それも、こんなにたくさん。+放射線反応は?
AK15(6)AK-15||:検知した。+あの花は高濃度の放射性粒子を携えている。
AN94(11)AN-940,-70||:やっぱり、アンジェの言う通りだった……
AK15(6)AK-15||:コンテナもある。+どうやらこの花は、どこかへ運び出される前のようだ。
AN94(11)AN-940,-70||:指揮官が発見したのは、その運び出された花か。
AK15(6)AK-15||:どうする?
AN94(11)AN-940,-70||:無暗に動かない方がいい。+一旦アンジェに報告する。
AK15(6)AK-15||:ああ。
()||:AK-15は数歩前へと出て、より詳しく調べようとした。
AN94(11)AN-940,-70||:待って。
AK15(6)AK-15||:どうした?
AN94(11)AN-940,-70||:シッ。
()||:AN-94は口を噤むように合図をした。そして注意深く前へと進み、曲がり角の位置で身を低くした。
AN94(11)AN-940,-70||:誰かいる。
AK15(6)AK-15||:……
()||:AK-15は即座に声を潜めた。もう一つの観察ポイントへと迅速に移動する。
AK15(6)AK-15||:数が多い、しかも全員武装している。+今のところ動きはない、我々に気づいていないらしい。
AN94(11)AN-940,-70||:ここに何者かが侵入するとは思っていないのだろう。+ステルスを維持……衝突はさけるべきだ。
AK15(6)AK-15||:それは難しいだろうな。
AN94(11)AN-940,-70||:え?
AK15(6)AK-15||:秘密の場所といえど、この武装は行き過ぎている。+ただの警備員ではない、何かを待ち伏せる特殊部隊のようだ。
AN94(11)AN-940,-70||:待ち伏せ?
()||:AN-94は一瞬で理解した。
AN94(11)AN-940,-70||:なるほど……+狙いはアンジェか。
AK15(6)AK-15||:アンジェの判断は正しかったようだな。+だが、彼女の行動は思い付きで決まったようなものだ。+目標がアンジェだというには、行動があまりにも早すぎる。
AN94(11)AN-940,-70||:今はそう考えるしかない。+たとえ間違いだろうと、今すぐアンジェに知らせなければ。
AK15(6)AK-15||:わかった、私が援護する。
()||:AK-15は腰をかがめ、ケースの中からAK-15を取り出した。
()||AVG_tele_connect:(通信音)+それと同時に、AN-94はアンジェリアとの通信を立ち上げた。
NPC-Ange(2)アンジェリア<通讯框>||:なにか見つけた?
AN94(11)AN-940,-70||:アンジェ、研究所の地下で大量の武装戦闘員を発見しました。+速やかに撤退してください、これは罠です。
NPC-Ange(2)アンジェリア<通讯框>||:……わかったわ。
()||AVG_tele_disconnect:(通信音)+アンジェリアは通信を切った。
AK15(6)AK-15||BGM_Empty:94。
AN94(11)AN-940,-70||:ん?
AK15(6)AK-15||:奴らが動き始めた。
AN94(11)AN-940,-70||:……アンジェの撤退に間に合わない。
AK15(6)AK-15||:どうする?+人間のボディーガードに対処できる数じゃない。+アンジェの支援に向かわなければ。
()||BGM_DangerGunfight:(銃声)+ほぼ同時に、二人の側面から銃声がした。
AN94(11)AN-940,-70||:他にもいる!
()||Gunfight:(銃声)
()||:数発の弾丸が視線の縁をなぞり、部屋の一方から隠れている二人めがけて飛来した。+人の怒鳴り声も聞こえる。相手はどうやら、招かれざる客に気づいたらしい。
AK15(6)AK-15||:どうする?+戦うか?それとも撤退?+決めてくれ。
()||:AN-94は決断する事に慣れてはいない。そもそも彼女は指揮に向いていなかった。+もしAK-12だったら、どうしただろう?またAK-15は、彼女にどんな決断を望んでいるのだろうか?
AN94(11)AN-940,-70||:あなたはどう思う?
AK15(6)AK-15||:指揮を執っているのはお前だ。+私は従うまで。
AN94(11)AN-940,-70||:わかった……目標変更。
()||AVG_weapon_reload:(金属の摩擦音)
()||:しばらくの沈黙の後、AN-94は無言でボルトを引いた。
AN94(11)AN-940,-70||:全敵ユニットを撃退。+その後アンジェの支援に向かう。
AK15(6)AK-15||<黑屏1>:了解。