()||9<黑屏1>0,10黑屏1>BGM_Empty:
()||97<黑屏2>BGM_Room:――ドイツ、ブレーメン。
()||:市政庁にて。
()||:(ノック音)
NPC-Ambassador(0)ウルリッヒ||:どうぞ。
NPC-Jason(2)K||:……
NPC-Ambassador(0)ウルリッヒ||:いらっしゃい……「K」でいいのかしら?+それとも、シュヴァーベンさん?
NPC-Jason(2)K||:好きに呼んでくれ。+何かご用か?
NPC-Ambassador(0)ウルリッヒ||:そういった質問は、自身の評価を下げるだけよ、カイン。+もちろん、本当にご存知ないのなら、まずはドアを閉めてちょうだい。
NPC-Jason(2)K||:鋭いね、まだ戻ったばかりだというのに。
NPC-Ambassador(0)ウルリッヒ||:あなたが生きて戻ってくれて、本当に良かった。+だけど、時の歯車は息継ぎの暇など与えてはくれない。+それに、すでに社交辞令でかなりの時間を無駄にしている。
NPC-Jason(2)K||:親善さを繕うのはあなたの仕事だ。+つまり、アンジェリアへの言葉もすべて社交辞令であると?
NPC-Ambassador(0)ウルリッヒ||:……すべてではないわ。+あのソ連の方たちは命の恩人よ。彼女たちへの感謝の気持ちに偽りはないし、私たちの願いは同じだと信じてる。+けれど陣営の違いが、表立って赤裸々にはなれない事実を決定づけているの。
NPC-Jason(2)K||:彼女もそう思ってるだろう。+プロメテウス派が彼女を派遣したのにも、それなりの理由がある。+アンジェリアと我々には、協力し合える機会が必ずあるさ。+彼女の能力は確かだ。それに彼女の解決しようとしている問題も、我々と一致している。
NPC-Jason(2)K||:しかも今回は、ご丁寧に使い勝手のいい人形たちまで連れてきてる。+もしかしたら、より多くの資料を収集できるかもしれない。前回、あの子ギツネは明らかに何かを隠していた。
NPC-Ambassador(0)ウルリッヒ||:彼女の立ち向かっている問題と比べたら、ウルフズの守りなど焼け石に水よ。+アンジェリアの握っている情報は、全世界の注目を集めるに足りるわ。+私たちだけではない、「彼ら」もそれを虎視眈々と狙っている。
NPC-Jason(2)K||:死してなお足掻くか……+これが奴らの最後の反撃となるだろう。
NPC-Ambassador(0)ウルリッヒ||:可哀そうな人たち。+「遺跡」さえあれば、今の局面を変えられると本気で考えているなんて。+モスクワで逮捕された政治家たちによる前鑑ですら、彼らの腐った脳を揺り覚ますことはできなかったようね。
NPC-Jason(2)K||:愚かな者ほど、自分を過信する。+アンジェリアに手出しはさせない。
NPC-Ambassador(0)ウルリッヒ||:よろしい、それがあなたの果たすべき責任よ。+だけど、敵を見くびっては駄目。少なくとも、今の彼らにはまだ抗うだけの力があるわ。+難民エリアでの出来事からも、奴らが妨害に勤しんでいるのはハッキリしてる。+……愚かなショーヴィニズムだこと。
NPC-Jason(2)K||:この件はずっと前から追っている。+必ずやつらの尻尾を掴んで見せる。
NPC-Ambassador(0)ウルリッヒ||:尻尾を掴むだけじゃ足りないわ、K。+私たちの目的は、奴らを根こそぎ排除すること……もちろん、それはまた別の話だけれど。+今日お呼びしたのは他でもない……
NPC-Jason(2)K||:アンジェの知っている情報についてか?
NPC-Ambassador(0)ウルリッヒ||:ウィリアムの実験室で何を見たのか、彼女の他に知る者はいない。+現場にいたあなたですら、触れることは叶わなかった。+プロメテウス派があれだけ重要なものを、そう易々と手渡すはずがないわ。+自身の手に握っておいた方が、安心できるものもある。
NPC-Jason(2)K||:分かっているさ……ただ、気になる点が一つ。+アンジェリアとあのグリフィンの指揮官は、志を同じくしている。プロメテウス派よりも、一介の民間企業の方がよっぽど対処し易い。+その点を利用する気は?
NPC-Ambassador(0)ウルリッヒ||:できないわ、カイン。+簡単なことよ。+私は恩を仇で返すような人間じゃない。+もしグリフィンを交渉材料にしたら、きっとアンジェの信頼を失う。+アンジェリアはグリフィンの指揮官と同様、勇敢で誠実で、賞賛に値する人物よ。彼女の友人になりたいと願うほどに。+けれど、国の利益を考えると、彼女と最後まで同じ側に立つことは難しいでしょうね。+ウィリアムに関する情報は、アンジェリアの最大の切り札、簡単に口を割らないのは十分予測できたことよ。+幸い、私たちは最高のポジションを事前に掴んでいる。+彼女を守り、彼女の信頼を得るの。他は急がないわ。
NPC-Jason(2)K||:もちろん、分かっている。ただ……+話はそれだけじゃないだろう?+この程度の内容だったら、わざわざオレをここへ呼び寄せる必要はない。
NPC-Ambassador(0)ウルリッヒ||:……+……ええ、正直に言うと、あなたはブレーメンでも数少ない、私が信頼できる人物よ。+個人的な事は、あなたにしか話せない。
NPC-Jason(2)K||:そんなに信頼されると、かえって不安になるな。
NPC-Ambassador(0)ウルリッヒ||:「主席」として、先ほど話したことに嘘偽りはないわ。+我々には遺跡の技術が必要。たとえ使わなくとも、この手に掌握しなければならない。すべては民のためよ。+だけど「ウルリッヒ」としては……+たとえアンジェリアが情報を提供するつもりがなくても、+彼女の身に、何かあってほしくないの。+私だけでは、決められないこともある。+政府の中では、依然として異論が飛び交っているわ。ロクサット主義が認められるには時間が必要よ。+私の意味がわかるわね、K?
NPC-Jason(2)K||:手段を選ばないやつが相変わらず多いということか……
NPC-Ambassador(0)ウルリッヒ||:ええ、私の上司ですらも。
NPC-Jason(2)K||:随分と個人的なリクエストだ。それに、公務にうまく組み込むことだってできたはず。+いいだろう。いずれにせよ、任務の方向性はハッキリした。+ただ……
NPC-Ambassador(0)ウルリッヒ||:ただ?
NPC-Jason(2)K||:まさか政治家として、あなたがこうも誠実だったとは。+オレはともかく、他人との会話を録音されでもしたら、+あなたの政治家生命はここまでだろう。
NPC-Ambassador(0)ウルリッヒ||:危険なのはわかってる。+でも、あなたには本当の気持ちを伝えおきたかったの。
NPC-Jason(2)K||:なぜだ?なぜそうまでして彼女を気をかける?
NPC-Ambassador(0)ウルリッヒ||:私たちの最終目的は、新世界の輝きとなることよ、K。+ベルグラードでのことをよく思い返すの。+この世界には、アンジェリアのような存在が必要よ。彼女は彼女自身だけでなく、彼女のような人たちを体現しているの。+彼らはソ連人だけれど、彼女やグリフィンの指揮官のような方がいるからこそ、この世界は前へと進むことができている。+人間の進歩を促すのは、人間だけよ。+私にとって、こういった貴重な精神は、遺跡の技術よりも、遥かに価値のある事だわ。
NPC-Jason(2)K||:あなたの考えは分かった。
NPC-Ambassador(0)ウルリッヒ||:ありがとう。
NPC-Jason(2)K||:遠慮することはない。これはオレのやりたい事でもあるからな。+ただもう一つ、あなたに聞きたいことがある。
NPC-Ambassador(0)ウルリッヒ||:「パラデウス」ね?
NPC-Jason(2)K||:そう……今回アンジェが訪ねてきた根本的な理由でもある。
NPC-Ambassador(0)ウルリッヒ||:彼らについて知っている事は少ないわ。+徹底的に調べる余力もないし、最低限の対策しかできない。
NPC-Jason(2)K||:こちらの情報チームからは、奴らがすでに我々の政府内に浸透しているという分析が出ている。
NPC-Ambassador(0)ウルリッヒ||:それが本当なら、「彼ら」の愚かな行いにも理由が付くわね。+裏切り者でなければ、そういった行為に出るとは思えない。+私たちに代わって、アンジェがカタをつけてくれるでしょう。あなたは彼女をサポートするだけでいい。
NPC-Jason(2)K||:了解、そのように手配する。
NPC-Ambassador(0)ウルリッヒ||:現場の責任者は?
NPC-Jason(2)K||:「J」だ。
NPC-Ambassador(0)ウルリッヒ||:……
NPC-Jason(2)K||:……そんな目で見るな。+最も適した人選だ。
NPC-Ambassador(0)ウルリッヒ||:……この件は一旦置きましょう。+戻っていいわ。+覚えておいて、容易く他人を信用しないこと。+どんなに身近な者でも、「彼ら」のスパイである可能性があるのだから。
NPC-Jason(2)K||:なら、あなたがアンジェに付けた二人は?
NPC-Ambassador(0)ウルリッヒ||:彼らは……
()||AVG_tele_connect:(着信音)
NPC-Jason(2)K||:ああ……すまない。
NPC-Ambassador(0)ウルリッヒ||:いいのよ、出て。
NPC-Jason(2)K||:オレだ。+……+……なに?+……+待て、切るな!詳しく説明しろ――!
()||AVG_tele_disconnect:(通信音)
NPC-Ambassador(0)ウルリッヒ||:Jから?
NPC-Jason(2)K||:……申し訳ない、主席。すぐに行かないと。
NPC-Jason(2)K||:アンジェリアが襲われた。
NPC-Ambassador(0)ウルリッヒ||:……+行きなさい。+彼女を守るのよ!
NPC-Jason(2)K||<黑屏1>:了解!