()||9<黑屏1>0,10BGM_Empty: ()||272<黑屏2>GF_EV9_IntermissionAVG_tinnitus_0:(耳鳴り) ()||:朦朧とした意識の隙間を縫い、耳鳴りが脳へと至る。幾千もの針によって神経を串刺しにされるような激痛が、アンジェリアを完全に呼び覚ました。+銃弾の飛び交う中、彼女は一瞬、未だに幻覚に囚われているように感じた。 NPC-Ange(2)アンジェリア||:……がぁッ……! AK12(12)AK-120,-70||:私の傍で吐かないで、アンジェ。+この服気に入ってるんだから。 NPC-Ange(2)アンジェリア||:A、AK-12?+ここは…… NPC-Keven(0)管理人||:おおっと、動かないでよ、アンジェさん。薬はまだ効いてる。+今のあんたは弱ってるんだ。 NPC-Ange(2)アンジェリア||:……! ()||:ふいに、知らない顔がアンジェリアの視界に現れた。彼女は無意識に腰の後ろに手を伸ばした。だが、そこにあるはずの銃がない。 NPC-Keven(0)管理人||:待て!待てって!+よせよ、オレは味方だ! NPC-Ange(2)アンジェリア||:……AK-12がその首をへし折っていないことに免じて、自己紹介のチャンスをあげるわ。 ()||:鼻の中にジメジメした生暖かいものを感じる。アンジェリアが鼻先をこすると、数滴の血が地面に滴り落ちた。+ひどい眠気に苛まれつつも、彼女は歯を食いしばりながらそう言い捨てた。 NPC-Keven(0)管理人||:「K」、覚えてる?+オレはあいつの同僚だよ、「J」とでも呼んでくれ。+心配すんな、オレはあいつとは違う。+具体的にどこが違うかってーと、ま、一番は顔だな。 NPC-Ange(2)アンジェリア||:顔? NPC-Keven(0)J||:あー、つまりね……+オレの方がイケメン。 NPC-Ange(2)アンジェリア||:…… ()||:アンジェリアは何の反応も示さない。+Jは気まずく笑い、彼女にハンカチを手渡した。+だがアンジェリアはそれを受け取らずに、自分の懐からハンカチを取り出した。 NPC-Ange(2)アンジェリア||:……シュタージ……? ()||:眠たげな頭を左右に振る。その時、彼女はやっと気づいた。周囲にはAK-12以外にも、数名の武装した戦闘員がいた。 AK12(12)AK-120,-70||:ビンゴだったわね、アンジェ。+保安局の連中、前からここを調べていたの。Kはこいつらを私たちの援護に回してくれた。+まったく運が良いったら。駆けつけた時、あなたあの秘書さんの頭を撃ち抜こうとしてたのよ。 NPC-Morridow(0)モリドー||:わ、私の頭?+う、うそ……!? ()||:モリドーはあたふたした様子で、自身の頭を触りに触った。 NPC-Keven(0)J||:うっそん、「こいつ」呼ばわりかよ……+さすがにちょ~っと冷たすぎやしない?+そりゃオレも写真でしか見たことなかったけどさ、結構久しぶりな気がしてんだぜ? NPC-Hopps(0)ホップス||:……ぐッ。 ()||:アンジェリアの隣では、モリドーとホップスが冴えない顔をしていた。どちらも目覚めたばかりのようだった。+特にモリドーは強健なホップスと比べて明らかに免疫力が低く、顔を青白くさせている。+それとは対照的に、ホップスの表情は怒りに満ちていた。手で鼻を押さえ、深く沈んだ面持ちで鋭い殺気を放っている。 NPC-Keven(0)J||:鼻血か? NPC-Hopps(0)ホップス||:……だからなんだ。 NPC-Keven(0)J||:やっぱりな。+さっき吸ったのが何なのか知ってるか?+この黄色い粉末……うーん……ま、せいぜい余命2時間ってとこだな。 NPC-Hopps(0)ホップス||:なんだと……! NPC-Keven(0)J||:あっはははは!おもしれー顔!+本気にすんなって、冗談だよ。少し休めば治るさ。 NPC-Hopps(0)ホップス||:……これが保安局のエージェントか?+笑わせる。 NPC-Morridow(0)モリドー||:ビ……ビックリした……遺書用意するとこだったじゃないですか! NPC-Ange(2)アンジェリア||:状況は抑えられたようね、レオーネは? AK12(12)AK-120,-70||:ここにいたのは、あなたたちだけよ。+それと、安全なのも今だけ。AN-94の報告によれば、敵部隊がここを包囲しようと向かっているらしいわ。+あなたたちは動けそうにないし、撤退するのは無理ね。 NPC-Ange(2)アンジェリア||:手を貸して……+どんな敵なの? AK12(12)AK-120,-70||:烏合の衆ね、大した相手じゃない。+銃すら扱い慣れてない連中よ。+さっき何人か殺しておいたから、怖がって外で屯してるわ。 NPC-Keven(0)J||:おおかた、計画がポシャッた事に気づいたんだろ。+まだあきらめないとは、相手は人形じゃなけりゃファナティストだ。 NPC-Ange(2)アンジェリア||:……ファナティスト? NPC-Keven(0)J||:そう、またの名を狂信者。+「フローラ」研究所には、とある邪教団体が潜んでる。奴らは皆、植物に首ったけなのさ。+それどころか、植物は人間よりも崇高な生き物で、人間は単なる肥料に過ぎないとまで考えてやがる。末恐ろしいだろ? NPC-Ange(2)アンジェリア||:……パラデウスね? NPC-Keven(0)J||:「パラデウス」を知ってたとはな……+でも、こいつらはパラデウスとは違う。ごく普通の邪教団体だよ。 NPC-Ange(2)アンジェリア||:ごく普通の宗教団体であるわけがない、奴らはパラデウスと関係してる。 NPC-Keven(0)J||:そうかな?+ま、そうだとしてもオレには関係ないけどね。パラデウスはオレの担当じゃないし。+ったく、いきなり現れたかと思えば、オレの潜入任務をメチャクチャにしやがって。+まだ証拠すら収集し終えてなかったのに。+まぁでも、美しいオオカミのお嬢さんに免じて、今回だけは許してやるよ。 AK12(12)AK-120,-70||:こいつの指、へし折ってもいい?アンジェ? ()||Explode:(爆発音) NPC-Morridow(0)モリドー||:キャッ!+な、なに? NPC-Keven(0)J||:弱ってる割に、いい声出すじゃん…… AK12(12)AK-120,-70||:言ったでしょ、大した相手じゃないって。+ただ待ってるだけで良かったのよ。 ()||:ひとしきり騒ぎがあった後、外は急に静かになった。+そして……正面扉がゆっくりと開いた。 ()保安局エージェント||:! ()||:保安局のエージェントたちは同時に銃を構えたが、扉から現れたのは予想外の人物だった。 AK15(6)AK-15||:…… AN94(11)AN-940,-70||:すまない、遅くなった。 AK12(12)AK-120,-70||:全然。そいつに足を引っ張られなかった、94?+ナイスタイミングよ。 NPC-Morridow(0)モリドー||:わ……わぁぁ!+こ、こちらが反逆小隊の皆さんですか……!+まるでワルキューレみたいです! NPC-Ange(2)アンジェリア||:……よくやったわ、でもまだ終わりじゃない。+ごく普通の邪教団体が、これだけの武器を手に入れられるはずがない。+どこかに資料や手がかりが保管されているはずよ、それを見つけるまでは終わりじゃないわ。 NPC-Ange(2)アンジェリア||BGM_Empty:……+……RPK-16は? AK12(12)AK-120,-70||<黑点1>:ふふふ……キツネの嗅覚は鋭いものよ。 NPC-Leone(0)レオーネ||GF_EV9_Story<黑点2>:ち、違う……くッ……どうしてこんな……! ()||:地下の研究エリア内、レオーネは自身のオフィスに隠れていた。+計画は完璧なはずだった!あんなに……あんなに武器を手に入れたのに、どうしてこうなるの!? NPC-Leone(0)レオーネ||:なぜ保安局の人間がここに?+待機中の部隊までやられたなんて……冗談じゃない!あんなバケモノ人形が相手だなんて聞いてないわ! ()||:あの銀色の影が、さながら悪夢のごとくレオーネの脳裏を過った。+アンジェリアの傍の戦術人形は、ただの人間に匹敵できるような代物じゃない。+数では圧倒的に有利でも、武器をあてがっただけの、訓練を受けていない暴徒では、たちまち制圧されてしまう。 ()???||:バケモノ……ああ、化け物ですか。+人間の姿をしていながら、人間の理解が及ばない事をしでかす。+それが化け物ですね。 NPC-Leone(0)レオーネ||:誰……うっ! ()||:近づく息使いに気づかずにいたレオーネは、皮肉の声を聞いてやっと、慌てて腰から銃を抜いた。+しかし瞬く間に、トラバサミのように力強い手が彼女の腕を掴む。続いて激痛が襲った。 NPC-Leone(0)レオーネ||:あ、あ……うああぁぁぁぁあ!+う、腕がぁッ!! ()||:まるで鉄の牙に噛みつかれるかのような痛みに、レオーネは脱力した。拳銃が音を立てて床に落ちる。+この時になって、レオーネは初めて相手の姿を目の当たりにした――飄逸な銀髪は、まるで悪魔の骨のように青白い。 RPK16(8)RPK-160,-70||:気をつけて、滑りますよ。 ()||:笑顔をたたえた人形が足払いをすると、レオーネは勢いよく地面に尻もちをついた。+折れた右腕を掴まれたまま、今度は膝で背骨を抑え込まれる。 RPK16(7)RPK-160,-70||:ごめんなさい。+銃を置いて来てしまって。少々乱暴なやり方で失礼しますね。 NPC-Leone(0)レオーネ||:お前……ぐッ……げほッ! ()||:激痛が和らぎ、徐々に正気が取り戻されてゆく。+レオーネは汗だくになっていた。なぜこの人形は、音もなく近づいて来れるのだ。 RPK16(8)RPK-160,-70||:では、教えて頂けますか?+貴所の研究資料は一体どこにあるのです? NPC-Leone(0)レオーネ||:ふざ……けないで……お前らなんかに、資料を渡すわけ―― ()||:(骨の折れる音) NPC-Leone(0)レオーネ||:がぁぁぁあああああ! ()||:RPK-16は彼女の右手の人差し指を折った。 RPK16(9)RPK-160,-70||:そういう台詞が聞きたいんじゃありません、わかるでしょう? ()||:少女は相変わらず微笑んだままだ。手に込められた力が緩まる様子はない。+彼女の声は、愛人の囁きのように柔らかだった。 NPC-Leone(0)レオーネ||:げほッ……ごほッごほッ……お、まえ……+この……死にぞこないのガラクタが…… RPK16(7)RPK-160,-70||:まだ減らず口が叩けるなんて……研究員にしては、なかなか根性がありますね。 NPC-Leone(0)レオーネ||:私は、お前、なんかに、頭を下げなど、しない……! RPK16(8)RPK-160,-70||:それもそうですね、私ったら余計なことを。 ()||:(骨の折れる音) NPC-Leone(0)レオーネ||:ぐぁぁぁああああーーー!+いや……やめて!やめろ!この悪魔! ()||:痛みにある種の麻痺が生じたかのように、レオーネは激しく過呼吸し始めた。+指を再度折られはしたが、先ほどに比べて反応は落ち着いていた。 RPK16(8)RPK-160,-70||:やっぱり、あなたも死にたくないんですね。+このまま肥料になった方が、あなたの主義に符合するはずなのに。+人間の命は、無価値ではなかったんですか?+こんな命を続ける意味が、どこにあるんです? NPC-Leone(0)レオーネ||:この……ひとでなしのバケモノめ!+お前に何が分かる! RPK16(9)RPK-160,-70||:そう、私はウェアウルフ、私はイエティ、私はフランケンシュタイン。+では、あなたは?+あなたは、ただの可哀想な人間でしかない。 NPC-Leone(0)レオーネ||:可哀そう?お前ごときが……私を侮辱できるとでも思ってるの?+私を抑えつけたというだけで?私の意志を踏みにじって良いとでも?+お前のような人形ごときが? RPK16(7)RPK-160,-70||:違いました?+自身を殉教者としながら、誰よりも生に執着している。+それもこれも、理想を実現するためだと言うのでしょうけれど。+あなたは結局、他人に踊らされているだけ。+私という観客からしてみれば、+あなたはダンサーなんかじゃない、単なるピエロです。 NPC-Leone(0)レオーネ||:ピ、ピエロですって?+わ、私を侮辱するなんて許さない……!+絶対に許すものか……! RPK16(7)RPK-160,-70||:可哀想に……そうやって叫ぶ他に、まともな反論もできないんですか?+理解しがたいですね、自分の過ちを認めることが、そんなに難しいのでしょうか?+特にあなたのような、人間の存在自体が過ちだと鼓吹する人間でさえ、こういったスパイラルに陥ってしまうだなんて。 NPC-Leone(0)レオーネ||:……くッ…… ()||:レオーネは歯を食いしばった。激痛が彼女をショック状態へと誘う。+いまだに口答えする力が残っていることが、彼女自身にすら不思議に思えた。+彼女が痛みに耐えていると、人形の飄々とした声が再度響いた。 RPK16(10)RPK-160,-70||:この期に及んで、まだ気づかないんですか?+あなたの行為が、どれほど憐れなのか。 NPC-Leone(0)レオーネ||:……何のこと? RPK16(7)RPK-160,-70||:あなたの計画、お粗末すぎるんですよ。+でもあなたは勝算があると思っていた。なぜなら、自分では理解できないほどの武力を掌握したから。+あの暴徒たちは、あなたの哀れな信者なのでしょう。でも、彼らの武器は魔法で手に入れたものじゃない。 NPC-Leone(0)レオーネ||:…… ()||:レオーネの呼吸が徐々に落ち着いてくる。+RPK-16にはわかっていた。彼女はすでに冷静さを取り戻し、自分の言葉に耳を傾け始めていると。+RPK-16の唇が、彼女の耳元で微かに開かれた。 RPK16(8)RPK-160,-70||:あの武器は、誰かにもらったものなのでしょう?どこからどう見ても、とても使いこなせているようには見えませんし。+それにどう考えても、アンジェリアに危害を加えるメリットなんて、あなたには存在しない。+だから、これはあなたの望んだことではなくて、誰かに依頼された仕事。 NPC-Leone(0)レオーネ||:私が、良いように使われたとでも言いたいの? ()||:レオーネの声が急に冷たくなった。 RPK16(7)RPK-160,-70||:驚かないんですね。+なるほど、なにもかも予想通りというわけですか。 NPC-Leone(0)レオーネ||:利用されただなんて思ってないわ。+私には研究のための資金が必要、そして彼らは私の研究成果を欲している。+初めからそういう関係だったのよ。いまさら、そんなことで落ち込むとでも思った? ()||:RPK-16に一泡吹かせたとでも言いたげに、レオーネは笑った。 RPK16(7)RPK-160,-70||:そうですね、あなたは立派な思考能力を有する科学者ですから。+いくら世間知らずでも、簡単に騙されるような人間ではありません。+たとえ捨て駒にされたって、構わないのですものね? NPC-Leone(0)レオーネ||:……捨て駒? RPK16(7)RPK-160,-70||:「利用し合う」という関係は、互いへの価値が存在する場合にのみ成立します。+ですが残念ながら、あなたは最初から相手を間違えていたんですよ。悪魔と取引したところで、魂を騙し取られるだけです。+今回の任務でのあなたの役割は、ただの捨て駒なんです。まさか、いまだに状況を掌握できていると思っているんですか? NPC-Leone(0)レオーネ||:どういう意味? RPK16(7)RPK-160,-70||:つまり……+あなたの依頼人は、始めからあなたが失敗すると踏んでいた。+あなたを地獄へと突き落としておきながら、素知らぬ顔で観客席から拍手を送っているのです。 NPC-Leone(0)レオーネ||:……下手な尋問ね。+そんな嘘を信じるとでも? RPK16(8)RPK-160,-70||:誠に残念です。この期に及んで、まだ彼らに期待を寄せているだなんて。+よもや失敗した理由が私たちだと、私たちの出現が計算外だと思っているんじゃありませんよね? NPC-Leone(0)レオーネ||:なにが言いたいの? RPK16(7)RPK-160,-70||:アンジェがここを訪れたのは、完全にその場で決まったこと。それなのに、あなたたちは驚くほど用意周到だった。+これほどの情報収集能力ともなると、いよいよ私たちに「楔」が打ち込まれたと考える他ありませんね……+そこまで見透かされていたのに、私たち人形の能力を考慮しないだなんて、おかしいとは思いませんか? NPC-Leone(0)レオーネ||:……お前たち人形は、人間と見分けがつかないからよ。 RPK16(8)RPK-160,-70||:とは言いつつも、疑い始めているのでは?+うん、良い兆しですね。+ではもう一つ、もし本当にアンジェリアをどうにかするつもりなら……+なぜ相手は武器しか与えなかったのでしょうか?+あなたがご存知なくても、向こうは私たちの実力を熟知しているはずでしょう?+つまり、あなたの部下に戦闘員がいないと知っていながら、相手は兵士を送ろうとはしなかった。 NPC-Leone(0)レオーネ||:…… ()||:RPK-16はレオーネの手をそっと離した。 RPK16(8)RPK-160,-70||:おわかりですね……?+武器に大した価値はありませんけど、訓練された兵士はとても貴重なんです。+それに兵士どころか、あなたには予備のプランすら与えられていなかった。+当ててみせましょうか?その協力者さんとやらは、あなたを逃がす手立てすら用意していないのでは? NPC-Leone(0)レオーネ||:武器と、情報を提供したのは……+全部、見せかけだった……? RPK16(9)RPK-160,-70||:間違いなく、あなたは鉱山のカナリアだったわけです。+あなたの唯一の価値は、私たちの力量を探ること。+察するに、あなたの協力者はこの結果に大変満足しているでしょうね。+ついでに、こうも愚かなあなたとそのお友達を嘲笑いながら。+それでもあなたは、自分の行為に意味があるとお考えですか? NPC-Leone(0)レオーネ||:……+……私は、騙されていたの? RPK16(7)RPK-160,-70||:ふむ、私からお答えすべきでしょうか? NPC-Leone(0)レオーネ||:いつかこうなるとわかってた……+それが今日だとは思わなかっただけよ。 RPK16(8)RPK-160,-70||:あなたには敬服しますよ。+炎がいかに魅力的かは、飛んで入る夏の虫にしかわかりませんから。 NPC-Leone(0)レオーネ||:……+……あなたの欲しいものはサーバーにあるわ。アクセスキーはデスク二段目の引き出しの裏。+あとはご自分でどうぞ。 RPK16(7)RPK-160,-70||:ありがとうございます。 ()||:RPK-16はゆっくりとレオーネを離し、彼女に動けるスペースを与えるために、後ろへ半歩下がった。+そして地面で身悶えるレオーネに見向きもせず、首元に手を当てながら、踵を返してゆっくりとコンピューターへと近づいていった。 ()||AVG_pistol_finalshot_n:(銃声) ()||AVG_pistol_finalshot_n:銃声が立て続けに鳴り、RPK-16の華奢な背中に突如火花が散った。+RPK-16が振り向くと、レオーネはもう片方の手で地面に落ちていた拳銃を握り、彼女に銃口を向けていた。 RPK16(7)RPK-160,-70||:……なぜその口径の拳銃で、防弾ジャケットを身に着けている戦術人形を撃とうと考えたのです?+効かないとわかっているはずなのに。 ()||AVG_pistol_finalshot_n:(銃声) ()||:RPK-16は微かに顔を傾けた。一発の弾丸が彼女の頬を掠めてゆく。驚いた小鬢と頭髪が、一斉にまばゆい白銀色を放った。 NPC-Leone(0)レオーネ||:どうして私を殺さないの? RPK16(7)RPK-160,-70||:私の任務は、情報を見つけることです。+そしてあなたは唯一、その情報の在処を知る者。 NPC-Leone(0)レオーネ||:でも、お前はもう知ってるわ。 RPK16(7)RPK-160,-70||:まだ確かめてはいませんけどね……そんなに殺して欲しいんですか? NPC-Leone(0)レオーネ||:あの吐き気がする理想主義者どもに辱められるぐらいなら、こういう結末のほうが性に合ってるわ。 RPK16(7)RPK-160,-70||:でも、私はそんなことしたくありません。+あるいは、そうする意味がありません。 NPC-Leone(0)レオーネ||:……私はお前の質問に答え、お前の必要とするものを与えた。今度はそっちが質問に答える番よ。+もし一切の希望を失くし、すべての者に見捨てられた時、お前は死を選ぶの? RPK16(8)RPK-160,-70||:……+死は人間のみに許された権利です。その点においては、羨ましい事この上ないですね。 NPC-Leone(0)レオーネ||:フッ……それが人間の「未来」だとでも?+ははは……おっかしい…… ()||:レオーネはやや間を置いて、自嘲するかのように笑った。 NPC-Leone(0)レオーネ||:もしそれが「未来」だと言うんなら、そんな未来で生きるよりも、いっそ…… ()||:レオーネはゆっくりと拳銃を自身へと向け、こめかみに力強く押し当てた。+RPK-16は瞬きもせずに、淡々とその様子を眺めている。 ()||:(金属音) ()||:……トリガーが引かれた。だが、弾倉はすでに空になっていた。+RPK-16は親指で頬を拭った。 RPK16(7)RPK-160,-70||:やっぱり、さっきのが最後の一発でしたね。 NPC-Leone(0)レオーネ||:……なぜこんな時ですら、運命に見放されるの? RPK16(7)RPK-160,-70||:見放したのは運命ではありません、あなた自身です。+すべてはあなたが自ら選んだこと。銃弾を撃ち尽くしたのが、あなた自身であるように。 ()||:完全に意志を喪失したレオーネを前に、RPK-16は何食わぬ顔で隣にあるコンピューターに注意を向けた。+首に巻かれた包帯をほどくと、隠れていた「チョーカー」が顔を覗かせた。手持ちのケースをデスクに置く。+そしてケーブルをポートに繋ぎ、コンピューターを起動した。 RPK16(7)RPK-160,-70||:……あら。 ()||:しかし…… RPK16(9)RPK-160,-70||:まったく……やられたわね。 ()||:コンピューターの中には何もなかった。+研究資料も、「とある組織」との連絡記録も、或いはRPK-16が予想だにしていなかった何かも、一つとして残されてはいなかった。+RPK-16は再びレオーネの方を見た。 RPK16(8)RPK-160,-70||:もし、私を騙したのがあなたならよかったのに。+そうすれば、少なくとも憐れな人生で終わらずに済んだものを。+だけど、このやり口は……おそらく、大分前に処理されていたのでしょう。+なるほど、わかったわ。 ()||:自嘲するかのように、RPK-16は笑った。 RPK16(7)RPK-160,-70||:結局、みんな弄ばれていたというわけね。 ()||AVG_footsteps_woodfloor:(ノック音) NPC-Ange(2)アンジェリア||:……ここにいたのね。 RPK16(7)RPK-160,-70||:あ、来ましたね。 NPC-Ange(2)アンジェリア||:次に離脱する時は、ちゃんと声をかけてほしいわね。+状況は? RPK16(8)RPK-160,-70||:研究資料と記録は、きれいさっぱり消されていますね。+こちらのレオーネさんの仕業だとも思えませんし。+敵様は、早い段階から準備していたようです。 NPC-Ange(2)アンジェリア||:わかってる。+今日のは、ただの挨拶代わりね。+……ん?+彼女はどうしたの? RPK16(7)RPK-160,-70||:さぁ、人生に失望したんじゃないですか? NPC-Ange(2)アンジェリア||:あなたがやったのね? RPK16(7)RPK-160,-70||:死ぬよりは幾分かマシでしょう? NPC-Ange(2)アンジェリア||:……フン。+余生が牢屋の中だと知ったら、死んだ方がマシだと思うかもしれないわよ。 RPK16(8)RPK-160,-70||:人間って簡単に解り合えてしまうんですね。彼女は確かに、そうしようとしていました。 NPC-Ange(2)アンジェリア||:冷酷ね。+彼女の尋問は保安局に任せましょう。 RPK16(7)RPK-160,-70||:そう言えば、一つ気になることが。+アンジェさんは、植物が世界の未来だと思いますか? NPC-Ange(2)アンジェリア||:違うに決まってる。当然でしょ?+植物で問題を解決できるんなら、私たちがいる意味は?+あなた、まさか改宗したの? RPK16(7)RPK-160,-70||:わかりません、どう答えたらいいでしょう?+植物と同じように、人形を未来だと信じる人間もいます。私たちに意義を与え、私たちに「正しい道」を見出そうとしている。+でも、果たして誰が私たちに正しさを説いてくれるのでしょう?+植物がダメなら、人形にそれができるのでしょうか? NPC-Ange(2)アンジェリア||:あなた、レオーネに洗脳でもされたの? RPK16(7)RPK-160,-70||:彼女を観察した上での、単なる感想ですよ。 NPC-Ange(2)アンジェリア||:……よしてちょうだい、哲学的なご意見はもう結構よ。+こいつを連れて戻るわ。この件は、まだ終わりじゃない。 RPK16(8)RPK-160,-70||<黑屏1>:イエス、マイ・レディ。