()||9<黑屏1>0,10BGM_Empty: ()||71<黑屏2>BGM_Room:AUG PARAとVHSは基地の奥へと進んだ…… AUGPARA(0)AUG Para||:VHSちゃん、すご~い!あんなにたくさん鉄血がいたのに、VHSちゃんが「シュシュシュッ」ってするだけで、私たちの代わりに戦わせることができちゃうなんて~! VHS(0)VHS||:…… AUGPARA(0)AUG Para||:これってVHSちゃんだけの特技?それとも人形はみんなこうなの? VHS(0)VHS||:…… AUGPARA(0)AUG Para||:VHSちゃ~ん、ね~え~、VHSちゃ~ん。+V~H…… VHS(0)VHS||:ワタシの邪魔、しないでくれる……? AUGPARA(0)AUG Para||:え~、でも隊長は、私たち二人でデータを探せって言ってたよ。+まだ知り合ったばっかりなんだし、色々とお喋りして仲良くなろうよ、ね? VHS(0)VHS||:他人と協力し合うの、苦手なの。 AUGPARA(0)AUG Para||:そういう恥ずかしがり屋なとこも、か~わい~い! VHS(0)VHS||:恥ずかしがり屋なんかじゃない! AUGPARA(0)AUG Para||:じゃあ、本当に他人と協力し合うのが苦手なの?+でもVHSちゃんは、自分から小隊に加わったんだよね?メンタルは故障してないのに、なんでこの小隊に来ようと思ったの? VHS(0)VHS||:それは…… AUGPARA(0)AUG Para||:それは? VHS(0)VHS||:別にいいでしょ、わざわざ教えることでもないし。 AUGPARA(0)AUG Para||:まぁまぁ、人形にだって秘密はあるもんね~ ()||:AUG PARAは目をパチパチさせて、VHSに詰め寄った。 AUGPARA(0)AUG Para||:私、聞いたんだ。ある人形が、VHSちゃんの不意を突いて…… VHS(0)VHS||:ちょっ……た、タンマ!+どこで聞いたのか知らないけど、それ以上言わないで! AUGPARA(0)AUG Para||:えへへ~。実は、めっちゃ気になってるんだよね。その人形、一体何をしたのかな?+今なら他に誰もいないし、こっそり教えてくれない? VHS(0)VHS||:あ、あんた……ヘンだよ! AUGPARA(0)AUG Para||:へっ、どこが?人間はみんなこうだよ? VHS(0)VHS||:うっ……こいつのメンタル、故障してたの忘れてた…… AUGPARA(0)AUG Para||:これが「故障」だなんて思ってないけどな~?+他人に定義されるよりも、自分の考えを信じていたいんだ。+私は至ってフツーの、人形が大好きな女の子。それのどこがいけないの? VHS(0)VHS||:搭載されてる感情モジュールが壊れてるからそう思うの……+メンタルの調整を受ければ、そんな考えはなくなる。 AUGPARA(0)AUG Para||:考えがなくなるんじゃなくて、その時になったら、「私」は消えちゃうんだと思うよ。 VHS(0)VHS||:あんた……+そんなふうに自分を見てたの? AUGPARA(0)AUG Para||:まぁまぁ、リラックスリラックス。悲観的になっちゃダ~メ。だから私はここに来たの。+今後どう調整されようと、それまで毎日を思いっきり楽しんでやるんだから!+さてさて……ここがメインコントロール室みたいだね。可愛いVHSちゃ~ん、開けて~! VHS(0)VHS||:……OK。 ()||:……+システムのハッキングに成功し、扉が開いた。次に目に映ったのは、液体がなみなみと注がれた、巨大なガラスの箱だった。 AUGPARA(0)AUG Para||:これは……? VHS(0)VHS||:冷却水ね、中のデータベースサーバーはまだ動いている。+でもここには拡張フレームしかない、他にメインフレームがあるはず…… AUGPARA(0)AUG Para||:そうなんだ、鉄血人形のマシンって凄いんだね。 ()||:AUG PARAはガラスの箱に沿って徐々に前へと進んだ。彼女が曲がり角に差しかかると、急に目の前に人影が立ちふさがった。 AUGPARA(0)AUG Para||:キャァァァーー!!! VHS(0)VHS||:どうしたの? AUGPARA(0)AUG Para||:う、ううん……だ、大丈夫。ちょっとビックリしただけ。 VHS(0)VHS||:鉄血の人形がいたとしても、そこまでビックリする?……それも「人間」らしさの一面なの? AUGPARA(0)AUG Para||:……えへへ、こっち来て見てみなよ。 VHS(0)VHS||:こ、これ……ウロボロス!? AUGPARA(0)AUG Para||:ビックリした?この前見たのは、戦闘記録の中でだったよね。まさか本物に会えるだなんて……+まるで寝てるみたい。でも、いつ目が覚めてもおかしくなさそう……な、なんか、可愛いかも! VHS(0)VHS||:あんた、誰でも好きなれるの? AUGPARA(0)AUG Para||:そうだ、ウロボロスって今はAIだけになってて、しかもペルシカさんのとこに閉じ込められてるんじゃなかった? VHS(0)VHS||:うん、これは予備の素体かもね。見たところ危険はなさそう……+ケーブルが全部こっちに繋いである。もしかしてこの素体、ストレージになってるの? AUGPARA(0)AUG Para||:素体がストレージ?+あ~、だからあんなに鉄血がいたんだ。こんなに可憐なんだもの、私ですら守ってあげたくなっちゃう! VHS(0)VHS||:……あんた、どっちの味方よ? AUGPARA(0)AUG Para||:もっちろん、可愛い方の味方だよ、えへへ~+ま、冗談はこれぐらいにしてと。ちょっともったいないけど、この素体を壊しちゃえば問題ないんだよね? VHS(0)VHS||:ダメ。もしこの素体がストレージになってるなら、ワタシたちの探しているデータはこの中にあるはず。 AUGPARA(0)AUG Para||:ダメなの?なら、このまま持って帰るのはどう?指揮官も、ウロボロスの予備素体があれば、持って帰って来いって言ってたし。+これで一石二鳥じゃん。 VHS(0)VHS||:中にあるのが必要なデータかどうか確かめないと……+とりあえず、こいつのセカンダリレベルに接続してみる。 AUGPARA(0)AUG Para||:え?危なくないの? VHS(0)VHS||:ストレージ用の素体なら、危険はないはずだよ。こいつのこと、もっと知りたいし。+そうだ、ワタシが接続している間は、あんたが守ってよね。 AUGPARA(0)AUG Para||:えっ、ホント!?+えへへへ~、よぉ~し!その可愛い素体には、傷一つ付けさせやしないんだから! VHS(0)VHS||:……心配だ。 ()||:…… AUGPARA(0)AUG Para||:ツンツン~ VHS(0)VHS||:まだ接続してないってば! AUGPARA(0)AUG Para||:うぉぉ、ごめんごめん。今のノーカンね! VHS(0)VHS||<黑屏1>:……ハァ。 ()||m_avg_labyrinth<黑屏2>72:…… VHS(0)VHS||:……+接続状態安定、何のプロテクトも施されてない……本当にただのストレージっぽいな。+パラデウスが何か仕掛けてないといいけど……+まずはペルシカさんのくれたデータと比較して、手がかりを探そう。 ()||:【システム:データ照会、検索開始……】+【システム:……】+【システム:検索終了、表示数の上限を超えました……】 VHS(0)VHS||:模擬戦の記録だ、しかも数が表示上限を超えてる?+これが指揮官の欲しかった「残されたデータ」なの? VHS(0)VHS||<黑屏1>:……+ちょっとだけ、見てみよう…… ()||BGM_Empty<黑屏2>9:……+【システムバックグラウンド:起動中……】+【システムバックグラウンド:接続を確認、コード識別開始……】+【システムバックグラウンド:目標IDを確認、予備メンタルを起動、ロード中……】+【システムバックグラウンド:……31%……67%……99%……】 ()冷たい声||<黑屏1>:(ノイズ)+まさか、「ネズミ」一匹に起こされるとはな。 ()||BGM_Room<黑屏2>71:…… AUGPARA(0)AUG Para||:う~ん、そろそろ10分経つな。人形って、データを探すのにこんなに時間がかかるの?+まぁいいか、今のうちに隊長たちにあいさつしてこよ~っと! AUGPARA(0)AUG Para||AVG_tele_connect:あ~、もしもし~聞こえますか——? MondragonM1908(0)モンドラゴンM1908<通讯框>||:AUG PARA、急になんですか? AUGPARA(0)AUG Para||:おぉ、本当に繋がったよ! MondragonM1908(0)モンドラゴンM1908<通讯框>||:何がです? AUGPARA(0)AUG Para||:あ、なんでもないで~す。VHSちゃんが取り込み中なので、そっちの様子が気になりまして~+みんな楽しくやってます? ()PM1910の声||:次にこんなふざけた真似したら、3分以内にバラしに行くからな! AUGPARA(0)AUG Para||AVG_tele_disconnect:え~、そんなに怒ることな……あれ?もしもし?+切れちゃった。しょうがないなぁ、やっぱり天使ちゃんをツンツンしてるか、えへへへ~+あれ?なんか熱くなってない!? ()||:AUG PARAはパニックに陥った。VHSの異常だけでなく、コントロール室の外からも再び鉄血の音が聞こえてくる。 ()||<黑屏1>:「ストレージ」としてのウロボロスの素体が、その時、目を開けた……