()||9<黑屏1>0,10BGM_Empty: ()||<黑屏2>270GF_EV9_Story:……難民エリアの教会にて。+死体があちこちに転がっている。かつては熱を帯びていた血潮も、徐々に温度が失われていった。+ホップスは地面に押さえつけられた。軽傷だが、表情は温度を失った死体のように冷ややかだった。 NPC-Morridow(1)モリドー||:罪深いですね、こんな神聖な場所で殺し合いをするだなんて……+でも間に合って本当に良かった。+ありがとうございました、レナーテさん、エルウィンさん。 AK15(6)AK-15||:感謝する必要はない、アンジェの計画だ。 RPK16(7)RPK-16||:ホップスさん、縄の縛り加減はいかがでしょうか?+パウエルさん、初めてお会いしたのに、ご挨拶して頂けないんですか? NPC-Hopps(0)ホップス||:…… NPC-Powell(0)パウエル||:…… ()||:ホップスは何も言おうとしない。パウエルはAK-15が壁を突き破ってきた時点で、すでに気を失っていた。+アンジェリアはJの傍に向かい、しゃがんで状況を確認した。 NPC-Ange(2)アンジェリア||:J、起きなさい。 ()J||:…… RPK16(7)RPK-16||:Jさん、これ以上死んだ振りをしていたら、AK-15が隣で自爆してしまいますよ? ()J||:…… RPK16(7)RPK-16||:あら、本当に気を失っているみたいですね。 NPC-Ange(2)アンジェリア||:バイタルは安定している、特に問題はないわ。 RPK16(7)RPK-16||:残念なお知らせですね。 NPC-Ange(2)アンジェリア||:確かにね。でも、そこまで残念じゃないニュースもあるわ。 ()||:アンジェリアは窓の外を見た。警察や救急車、そして武装ヘリの音が徐々にはっきりとしてくる。 NPC-Jason(2)K<通讯框>||:アンジェ、5分後に到着する。そっちは片づいたか? NPC-Ange(2)アンジェリア||:パウエルは捕まえた。独立党の内通者、ホップスも取り押さえたわ。+他に大したことはないわね。Jがボコられたこと以外は。 NPC-Jason(2)K<通讯框>||:なるほど?+その場で待っていろ、あと3分で着く。 ()||:通信終了。 NPC-Ange(2)アンジェリア||:Kの奴、そんなにJの無様な姿が見たいの? NPC-Morridow(1)モリドー||:アンジェさん……ホップスについては…… NPC-Ange(2)アンジェリア||:安心して、ウルリッヒ主席の悪いようにはしないわ。+こいつはKに託す。そのうち監獄が恋しくなるでしょうね。 NPC-Morridow(1)モリドー||:え……そ、それはさすがに…… NPC-Hopps(0)ホップス||:白々しい真似をするな、偽善者どもが。 NPC-Morridow(1)モリドー||:何を言って…… NPC-Hopps(0)ホップス||:わからないのか?なら、2053年の時、お前はどこにいた? NPC-Morridow(1)モリドー||:何を言ってるんですか? NPC-Hopps(0)ホップス||:2058年は? NPC-Ange(2)アンジェリア||:曲がりくどい奴は嫌いよ、何が言いたいの? NPC-Hopps(0)ホップス||:理由が知りたいだと?+目の前の難民エリアをとくと見ろ、これが理由だ。+議会は俺に告げた、人民と正義のために戦えと。だから我々は自分たちのすべてをこの地に捧げた。その見返りとして、奴らがドイツに持ち込んだのがこれだ!自国の民を搾取して、難民どもを養おうというのだ!+お前が「いつまで生き残っていられるのか」と疑った独立党ですら、奴らの定めた基本給と1時間7マルク34ペニッヒなどという手当てよりも、遥かにいい待遇を提供できる! NPC-Ange(2)アンジェリア||:チッ、結局金のためなのね。+まぁいいわ。少なくとも、私の昔馴染みよりかは現実的だし。+現実に生きてる人間の方が、まだ同情できる。 NPC-Hopps(0)ホップス||:お前に何がわかる!+我々エリート部隊は毎日の飯すらままならんのだぞ!それなのに互助委員会は、貴重な金で難民エリアなんぞを設置して、ゴミどもを養っていやがる!+我々が血を流したのは、こんな結果のためなどではない! ()||:アンジェリアは首を振って、ホップスの傍を離れた。 RPK16(7)RPK-16||:てっきり、意味のない弁論を続けるつもりかと思ってました。 NPC-Ange(2)アンジェリア||:古い馴染みのおかげで、こういう輩を変えるのは不可能だと知ってるもの。+私には向いてないわ。もしかしたら、ジジィの方がまだ得意かもね。 RPK16(7)RPK-16||:面倒事を押し付けてきたのは、まさにそのジジィなのでは? NPC-Ange(2)アンジェリア||:おかげで、愚かな奴はどいつも似通ってるという道理に気づけたわ。 ()||:モリドーは通信機を下ろし、アンジェリアの傍にやってきた。 NPC-Morridow(1)モリドー||:アンジェさん、先ほどウルリッヒ主席と連絡しました。+重要な件があるそうなんですが、面と向かって話したいと。+呼んでおいた輸送機が間もなく到着します、それに乗って主席のもとに向かいましょう。 NPC-Ange(2)アンジェリア||<黑屏1>:ええ、わかったわ。+こっちが片づいたら、主席に会いにいきましょう。ここ数日の成果も報告しないとね。 ()||<黑屏2>9BGM_Empty:……とある街角にて。 ()???||:失敗したか…… ()???||:ホップスもやつらの手に…… ()???||:ホップスは硬骨漢だ、そう簡単には吐かないさ。 ()???||:なら俺たちはどうする? ()???||<黑屏1>:船に乗れ、まずは生き延びることだ。生きてさえいれば、負けはしない。 ()||<黑屏2>270:ドイツの各勢力の介入後、難民エリアの暴動はすぐに鎮圧された。+ホップスとパウエルは取り調べに連行され、Kも支援を連れて到着した。 NPC-Jason(2)K||m_avg_casual:アンジェ、Jはどこだ? NPC-Ange(2)アンジェリア||:今までの事は知りたくないの? NPC-Jason(2)K||:御託はいい、さっさと教えろ。 NPC-Ange(2)アンジェリア||:ほら、あそこで寝てるわよ。 ()||:Kは医療班を連れて走っていった。 NPC-Morridow(1)モリドー||:KさんとJさん、仲良しなんですね。Jさんのこと、あんなに心配して―― ()||:モリドーが話し終えるのを待たずに、Jのいる方からKの笑い声が聞こえた。 NPC-Morridow(1)モリドー||:……+Kさんがあんなふうに笑うの、初めて聞きました…… NPC-Ange(2)アンジェリア||:あんなにキモい笑い声、私も初め聞くわ。そうだ、エルウィン。 AK15(6)AK-15||:はい。 NPC-Ange(2)アンジェリア||:レナーテと一緒に先に休憩してきて。+あとでセーフハウスで合流ね。 AK15(6)AK-15||:了解。 NPC-Morridow(1)モリドー||:アンジェさん、他の二方のお人形さんは? NPC-Ange(2)アンジェリア||:さっき撃破されたわ。+でも大丈夫、バックアップがあるから。あとでセーフハウスに戻って予備の素体を起動すればいい。+先にウルリッヒ主席のところへ向かいましょう。報告しなきゃならないことが山積みよ。 NPC-Morridow(1)モリドー||:わかりました、ちょうど輸送機も到着したようです。 NPC-Ange(2)アンジェリア||:そう、場所は? NPC-Morridow(1)モリドー||:教会前の広場です。 NPC-Ange(2)アンジェリア||:わかった。 NPC-Keven(1)J||:モリドー、もう行くのか? NPC-Ange(2)アンジェリア||:あら、もう立てるの? NPC-Keven(1)J||:少女たちの憧れは、そう簡単に倒れやしないさ。 NPC-Ange(2)アンジェリア||:チッ…… NPC-Morridow(1)モリドー||:様子を見に行こうと思ってましたけど、大丈夫そうですね。 NPC-Keven(1)J||:へっ……あ、いやダメ、ボクちゃんもうてんでダメ。+それにしても、モリドーちゃん、そんなにオレのことを…… NPC-Morridow(1)モリドー||:いいえ、最後にJさんの無様な姿を見収めておきたかっただけです。 NPC-Keven(1)J||:……美しいオンナほど、嘘が上手いんだ。 NPC-Morridow(1)モリドー||:ふふふ。 NPC-Keven(1)J||:全部終わったらさ、一緒にコーヒーでもどうだ?+アラブ産の豆なんてどうかな、良い店知ってんだぜ。 NPC-Morridow(1)モリドー||:いいですね、楽しそうです。 NPC-Ange(2)アンジェリア||:……+ごめんなさい……邪魔だったかしら? NPC-Keven(1)J||:あれ、おたくもいたのか。 ()K||:J、手あたり次第ナンパするんじゃない、さっさと救急車に乗れ。 NPC-Keven(1)J||:へいへい。+それじゃ、約束だからね、モリドーちゃ~ん! NPC-Morridow(1)モリドー||:はい! NPC-Keven(1)J||:そうだ、アンジェ。 NPC-Ange(2)アンジェリア||:ん? NPC-Keven(1)J||:オレの言いたいこと、わかるよな? NPC-Ange(2)アンジェリア||:多分ね、コーヒーのことでしょ? NPC-Keven(1)J||:あはは、そう!コーヒーのことだ、忘れんなよ。+なんせ、予感がすんだよな。あんたとはまた会えるって。 NPC-Ange(2)アンジェリア||:予感が外れるほうに賭けるわ。 NPC-Keven(1)J||:あっはははは。 ()||:Jは担架で運ばれていった。 NPC-Morridow(1)モリドー||:輸送機の着陸誘導をして来ます、アンジェさんはここで待っててください。 NPC-Ange(2)アンジェリア||:ええ。 NPC-Jason(2)K||BGM_Empty<黑屏1>:アンジェ、少しいいか? ()||<黑屏2>3GF_EV9_Story:……静かな場所にて。 NPC-Ange(2)アンジェリア||:あなたも気づいてるのね? NPC-Jason(2)K||:ブレーメン自体が、まるであらかじめ仕組まれていた罠のようだ。+我々の行動はすべて筒抜けになっている。 NPC-Ange(2)アンジェリア||:明らかに、敵の浸透は私たちの想像以上ね。 NPC-Jason(2)K||:ホップスのことか? NPC-Ange(2)アンジェリア||:いいえ、独立派にこんな真似はできないわ。他に何かがある。+難民エリアの事情は入り組んでる。独立派だけなら、こうまでする必要はなかった。+難民エリアで大立ち回りしてみせるのがせいぜいよ。 NPC-Jason(2)K||:確かに、独立党がフローラ研究所での時点から仕掛けていたとは考えにくい。 NPC-Ange(2)アンジェリア||:フローラ研究所で、私たちよりも先に来て、すべてのデータを消し去った者がいる。+その者の権限は高く、レオーネすら内情を知らない。+結局、レオーネもただの駒に過ぎなかったわね。 NPC-Jason(2)K||:フローラ研究所のデータは、こちらで修復を試みている。一部でも取り戻せたらいいんだが。 NPC-Ange(2)アンジェリア||:孤児院での件だっておかしいわ。情報からして、子どもたちが実験材料として使われていたのは間違いない。+でも子どもたちが虐待などを受けていた様子もない。 NPC-Jason(2)K||:丁寧に飼育されたモルモットか…… NPC-Ange(2)アンジェリア||:おそらく、パウエルは末端の一人に過ぎない。運送ルートを隠すために、用意された駒だったのよ。+彼は独立党として動き、子どもをパラデウスの者に引き渡していた。+引き渡し自体は、難民エリアの中で行われる。だから監視カメラにも映らない。+だとしても、パウエルがパラデウスについて、詳しく知っているとは限らない。+ウィリアム直属の手下は未だに現れていないわ。けして水面上に出てこようとはしない。+思うに、ホップスは何も知らないでしょうね。+院長とパウエルの取引すらも、知らない可能性があるわ。 NPC-Jason(2)K||:ホップスは後でオレが尋問する。 NPC-Ange(2)アンジェリア||:最後はこの難民エリア。 NPC-Jason(2)K||:事前の偵察でも、路上に妙な粉がばら撒かれてるのを見つけた。化学分析に回してはいるが、結果はまだ出ていない。 ()||:アンジェリアは拾った薬莢をKに渡した。 NPC-Ange(2)アンジェリア||:コーラップス汚染物で作られたダーティボムだと思っていたけど、エリア内で遭遇したE.L.I.Dは何かが違った。あれはそういうシロモノじゃないわ。+フローラ研究所の花と何か関係があるはずよ。 NPC-Jason(2)K||:……+この薬莢についても調べてみよう。 ()モリドー||:アンジェさん!アンジェさん! NPC-Ange(2)アンジェリア||:ここよ。 ()モリドー||:輸送機が着陸しました。 NPC-Ange(2)アンジェリア||:ええ、すぐ行くわ。 NPC-Jason(2)K||:先にウルリッヒ主席に会って来い。 NPC-Ange(2)アンジェリア||<黑屏1>:そうね、人形の修復をよろしく頼むわ。+主席と会えば、答えは自ずと出るはずよ。 ()||<黑屏2>273BGM_Empty:……輸送機内。 NPC-Morridow(1)モリドー||GF_Memorial:申し訳ありません、アンジェさん。やっぱり、民間機のほうが良かったですよね…… NPC-Ange(2)アンジェリア||:平気よ。 NPC-Morridow(1)モリドー||:アンジェアさん……少し、肩をお借りしてもいいですか? NPC-Ange(2)アンジェリア||:いいわ。 NPC-Morridow(1)モリドー||:えへへ、ありがとうございます!+一日中走り回って、もうクタクタです。 NPC-Ange(2)アンジェリア||:ゆっくり休んで。 ()||:アンジェリアは軽くモリドーの頭を撫でた。 ()||AVG_Helicopter:巨大なエンジン音の轟く中、輸送機は地面を離れ、青空へと飛び立った。 NPC-Morridow(1)モリドー||:長い一日でしたね、終わってよかった…… NPC-Ange(2)アンジェリア||:そうね。 ()||<黑屏1>:難民エリアの様子が目に入らずとも、アンジェリアには想像がついていた。+沈みゆく夕日の下、燃え盛る炎は消し止められ、やがて白い煙となり、ゆらゆらと夕靄の中へ融け込んでゆくのだろう。+もしこの世に神が存在するのなら、彼がその場所を一瞥した時、あるいは希望に満ち溢れた廃墟を連想するのかもしれなかった。