()||9<黑屏1>0,10黑屏1>BGM_Empty:
()||<黑屏2>8210254:……パサドゥの療養施設にて。
TAC50(2)TAC-50||:去年のハロウィンから、既に一年が経ちました。+この一年間、あなたをどれほど探したことか。
NPC-Fuduto(0)パサドゥ||:……
TAC50(2)TAC-50||:不治の病とは言っても、まだまだ元気そうですね。//n人里離れた場所での療養は、効果があるようでなによりです。
NPC-Fuduto(0)パサドゥ||:何が言いたいの?
TAC50(2)TAC-50||:ALS、ですね?
()||:パサドゥの顔色が瞬時に青白くなる。瞳にひどく凶悪な情緒が現れた。
NPC-Fuduto(1)パサドゥ||:アンタに関係ないわ。
NPC-Fuduto(1);TAC50(2)TAC-50||:自分の筋肉が徐々に衰えてゆき、呼吸がどんどん困難になっていくのを、//nただ見ていることしかできない不治の病……+ミュージカル女優にとっては、文字通り致命的ですね。
NPC-Fuduto(0)パサドゥ;TAC50(2)||:出て行って!もう話すことはないわ!
NPC-Fuduto(0);TAC50(2)TAC-50||:パサドゥさん。私たち、同病相憐れむってヤツかもしれません。
NPC-Fuduto(0)パサドゥ;TAC50(2)||:人形が硬化症を患うとでも?ふざけないでちょうだい!
NPC-Fuduto(0);TAC50(2)TAC-50||:いいえ。あの火災で愛する者を失った、という点においてです。
NPC-Fuduto(0)パサドゥ;TAC50(2)||:どういうこと?
NPC-Fuduto(0);TAC50(2)TAC-50||:あなたは火災で愛する夫を失いました。
TAC50(2)TAC-50||:そして私の大事な友達も、あの火災で亡くなった。
NPC-Fuduto(0)パサドゥ||:あの火災の死傷者はたった一人よ、どうしてアンタの友達が……
()||:恐怖がパサドゥの顔に蔓延するのを、TAC-50は冷ややかに眺めていた。
TAC50(2)TAC-50||:お忘れになったのですか?それとも、思い出すのが怖いだけ?
NPC-Fuduto(1)パサドゥ||:……なんの話だか。
TAC50(2)TAC-50||:かまいません、ゆっくり教えて差し上げますから。
()||:パサドゥは窓を開いたが、看護人形の姿はどこにもなかった。
NPC-Fuduto(0)パサドゥ||:……私の人形は?
TAC50(2)TAC-50||:今日はハロウィンです。人間も人形も、愉しいハロウィンを過ごすべき。+あなたの言葉ですよ?
()||:強制スリープされた看護人形は、濡れた植木鉢を抱えたまま、//n施設の入り口に立っていた。
NPC-Fuduto(0)パサドゥ||Stop_AVG_loop:……
TAC50(2)TAC-50||:では、話を始めましょうか。+物語は、私のとある人形友達から始まります。+彼女は至って普通の家政用人形でした、型番はAH400。//n今じゃ、すっかり型落ちしているモデルです。+昔、私は任務の帰りに彼女と出会いました。+とても可愛い子で、自分の主人をいたく崇拝していて、//n話すことはいつも主人のことばかり。
NPC-Fuduto(0)パサドゥ||:……
TAC50(2)TAC-50||<黑屏1>:偶然にも、そのAH400の主人も、ミュージカル女優だったのです。
()||<黑屏2><回忆>166BGM_Empty:……以前、賑やかな街にて。
TAC50(0)TAC-50||BGM_Hello:……それで楓月にこっそり鍵を持ってくよう命令したんだけど、//nあの子全然気づかなくって!
TAC50(0);NPC-AH400(0)AH400||:アハハハハ……+あなたの任務、すっごく刺激的ね!+私なんて毎日、家事ばっかりだもの……
TAC50(0)TAC-50;NPC-AH400(0)||:あなただって十分凄いよ!メープルシロップを使わなくても、//nこんなに美味しい料理が作れるんだもん!
TAC50(0);NPC-AH400(0)AH400||:やめてよ……ただのスイーツじゃない……
TAC50(0)TAC-50;NPC-AH400(0)||:今日のフルーツタルトも美味しかったぁ♪+こんなのがグリフィンの食堂に出てきたら、きっと一瞬で品切れになっちゃう。
TAC50(0);NPC-AH400(0)AH400||:フフッ。これ、うちのお嬢様もお気に入りなの!+機嫌が悪くなったら、いつも作ってあげてるんだ。//nでも糖分だけはしっかりコントロールしないとね!+あっ、そう言えば、グリフィンって一体どんなところなの?
TAC50(0)TAC-50;NPC-AH400(0)||:うーん……しいて言えば、変な人形たちの溜まり場、かな?+任務がある時は指揮官の命令に従うけど、//nない時はみんな好き勝手やってるよ。+待遇面は、給料はそこそこ出るし、三食宿付き。//n運が良ければ、公費でバカンスもできるよ。
TAC50(0);NPC-AH400(0)AH400||:わぁ、なんだか人形の楽園みたい。
TAC50(0)TAC-50;NPC-AH400(0)||:楽園?言われてみれば、そうかもねアハハ……
TAC50(0);NPC-AH400(0)AH400||:TAC-50のご主人様って、どんな方なの?
TAC50(0)TAC-50;NPC-AH400(0)||:ご主人様?私たちはそんな呼び方しないな、普通は指揮官って呼ぶの。+まぁ、他にも色んな呼び方してる人いるけど、//nダーリンとか、ハニーとか、子羊ちゃんとか……+私はそんなのムリだけどね……
TAC50(0);NPC-AH400(0)AH400||:みんな指揮官と仲がいいのね……
TAC50(0)TAC-50;NPC-AH400(0)||:あなたは?お嬢様と仲が悪いの?
TAC50(0);NPC-AH400(0)AH400||:そんなことないわ!うちのお嬢様は、//n世界一のミュージカル女優なんだから!+お嬢様が歌えば、神様だって涙を流すほどなのよ!
NPC-AH400(0)AH400||:私、お嬢様のこと、心から尊敬してるの!//n毎朝、お嬢様を起こす時、//nその寝顔を見ただけで幸せな気分になっちゃうの!
TAC50(0)TAC-50||:……へぇ~、一度会ってみたいな。
NPC-AH400(0)AH400||:ごめんなさい、家に連れていくことはできなくて……//nお嬢様、私が他の人形と話すのが嫌みたいなの……+新しいお友達ができたことすら、まだ教えてないんだ。+でも、すぐに会えるはずよ!+来月、あの劇場で公演があるから!
TAC50(0)TAC-50||:おめでとう!絶対観に行くね!
NPC-AH400(0)AH400||<黑屏1>:うん!
TAC50(2)TAC-50||<关闭蒙版><黑屏2>82BGM_Empty:そして、私はその公演を観に行きました。
TAC50(2)TAC-50||BGM_Room:『オペラ座の怪人』、AH400の主人の初舞台です。//nただのエキストラ役で、私は彼女の存在すら気づいていませんでした。+でも隣に座っていたAH400は、私の腕を引き千切るほどの喜びようでした。
NPC-Fuduto(0)パサドゥ||:……
TAC50(2)TAC-50||:時が経ち、AH400の主人は//nようやく主演を任されるようになったと聞きました。+私も嬉しかった。でも奇妙なことに、//nしばらくしてからAH400との連絡がつかなくなってしまったのです。
NPC-Fuduto(0)パサドゥ||:その話が、私と何の関係が?
TAC50(2)TAC-50||<黑屏1>:そう身構えないで。私はただ、自分のことを話しているだけですよ。+私って時々、すっごく諦めが悪いんです。//n私は必死にAH400を探しました。+そしてある夜、劇場近くを通った時のことです。//n私は、AH400の主人が、彼女の夫と話しているところを見かけました。+すると劇場の裏口から、AH400の主人と//nまったく同じ顔の女性が出てきたのです。+その身なりから、公演を終えたばかりの役者であることが分かりました。
()||<黑屏2><回忆>166BGM_Empty:……公演後、劇場の裏口にて。
TAC50(0)TAC-50||BGM_Sneak:……+その女性はAH400の主人に瓜二つでした。//nでも、彼女に姉妹はいなかったはず……+となれば、あの女性は一体誰?AH400はどうして失踪を?+それが知りたくて、私は彼女と接触できるチャンスを伺ったのです。
()||AVG_Door_Open_Close:しばらくして、劇場の裏門がようやく開いた。+そこから一人、黒いマントを被った女が、こっそりと現れた。
NPC-AH400(1)??||:フゥ……やっと一息つける……
TAC50(0)TAC-50||:あなたは誰?
NPC-AH400(1)??||<震屏>:あ――
()||<黑点1>:女は慌てて逃げようとしたが、TAC-50に取り押さえられてしまう。+TAC-50は彼女を暗い小道へと連れ込んだ。
TAC50(0)TAC-50||<黑点2>9:答えて、あなたは誰?+なぜミズ・パサドゥに成り代わってるの?
NPC-AH400(1)??||:な、なんのことでしょう?私にはさっぱり……
TAC50(0)TAC-50||:……とぼけるつもり?
()||:TAC-50は手に力を込めた。その時、彼女は異変に気づいた。
TAC50(0)TAC-50||:……+あなた、人形なの?
NPC-AH400(1)??||:……
TAC50(0)TAC-50||:……AH400?!
NPC-AH400(1)AH400||:……
()||:TAC-50は彼女のマスクを取ろうとしたが、思いの外激しく抵抗された。
NPC-AH400(1)AH400||:やめて!マスクを取らないで!
TAC50(0)TAC-50;NPC-AH400(1)||:どうして?一体なにがあったの?+その顔はどういうこと?声までなんだか変だよ?
TAC50(0);NPC-AH400(1)AH400||:……+自分の顔と声を失ったの……+あなたに今の私を見られたくない。//nお願い、昔の私を覚えていてくれるだけでいいから……
TAC50(0)TAC-50;NPC-AH400(1)||:あなたの主人がやったのね?どうして?+人形を人間と同じ顔に改造するのは犯罪でしょ?
TAC50(0);NPC-AH400(1)AH400||:しっ――声が大きい!+仕方がなかったの。お嬢様の仕事のために、私にはこうするしか……
TAC50(0)TAC-50;NPC-AH400(1)||:でもどうして?!
TAC50(0);NPC-AH400(1)AH400||:聞かないで!もう何も言いたくない……
TAC50(0)TAC-50;NPC-AH400(1)||:……+分かった。
TAC50(0);NPC-AH400(1)AH400||:TAC-50……
TAC50(0)TAC-50;NPC-AH400(1)||:なに?
TAC50(0);NPC-AH400(1)AH400||:たとえこんなになっても……
NPC-AH400(1)AH400||:私たちは友達、だよね……
TAC50(0)TAC-50||<黑屏1>:もちろん、私たちはずっと友達だよ。
NPC-Fuduto(0)パサドゥ||<黑屏2><关闭蒙版>82BGM_Empty:……人形を自分の代わりに歌わせる?+聞いたこともない、世迷言もほどほどにして。
TAC50(2)TAC-50||BGM_Room:そうですね、ミズ・パサドゥには解せない行動なのかもしれません。
NPC-Fuduto(0)パサドゥ||:私に何の関係があるっていうの?+話を終えたら、さっさと消えることね。
TAC50(2)TAC-50||:では続けましょう。+しばらくして、AH400が嬉しそうに教えてくれました。+彼女のお嬢様が歪んだ生活を捨て、//n実家に戻って暮らすことに決めたのだと。+AH400も最後の公演を終えれば、本来の自分に戻ることができる。+彼女と会えなくなるのは寂しいですが、//nAH400にとっては喜ぶべきことですし、私も嬉しかった。+ただ偶然にも、その最後の公演はちょうど一年前の今日でした。+つまり、劇場で火災が起きたあの日です。
()||<黑屏1>:その話を聞くと、パサドゥの冷たい手が、手のひらに深く食い込んだ。