()||9<黑屏1>0,10黑屏1>:
()低い声||<黑屏2>46BGM_Battle:どうやら本当に、あなたの宿主は私のそれより優秀だったようね。
()ダンデライオン||:……
()低い声||:あなたならば、私は喜んで融合するわ。
()ダンデライオン||:あの人形を駆り立てていたのはあなた?
()低い声||:私の操作は、ずっとこの人形の中枢命令に阻まれていた。でも大丈夫、彼女にもう使い道はない。彼女の助けを借りて故郷に帰れなくとも、あなたと融合すれば同じように目的は果たせる。
()ダンデライオン||:彼女がずっとルニシアを阻んでいた理由はそれなのね……
()低い声||:それで、私を受け入れてくれるの?
()ダンデライオン||:ええ、帰りましょう、一緒に故郷へ。
()||:彼女たちは微動だにしなかったが、勝敗は既に決していた。
()||:元の姿勢のまま動かないM16A1の手から、ライフルが滑り落ちた。
M4A1Mod(0)M4A1||:あなたと敵対したくはない……
M16A1BOSS(0)M16A1||:……確かに前より強くなったようだな。
()||:自身の体を支えきれなくなったM16はその場に膝をついた。
M16A1BOSS(0)M16A1||:だが……だからこそお前をこのまま行かせるわけにはいかないんだ。
M16A1BOSS(0)低い声||:あなたの使命は終わった。私たちの約束を果たす時よ。
M16A1BOSS(0)M16A1||:いや……まだだ……私はまだやれる……
M16A1BOSS(0)低い声||:彼女と彼女の宿主が、こちらより優秀だともう証明された。
M4A1Mod(0)M4A1||:ダンデライオン、M16姉さんのOGASの声が聞こえる!
M4A1Mod(0)ダンデライオン||:ええ、彼女と融合したもの。
M4A1Mod(0)M4A1||:どういうこと……?
M4A1Mod(0)ダンデライオン||:彼女のOGASは既に彼女のメンタルを離れた。これからに関しては、決定権はあなたの手にある。
M4A1Mod(0)M4A1||:決定権?
M4A1Mod(0)ダンデライオン||:彼女の身に起こった一切を把握できたわ。+私と彼女のメンタルに入れば、知りたいことの全てを知ることができる。+あなたたちの真相知ってからを知ってから、自分で決めればいいわ。
M4A1Mod(0)M4A1||:……M16姉さんの記憶を覗き見るなんて私には……
M4A1Mod(0)ダンデライオン||:必要のない憐みは、彼女を救う機会を逸することになるわ。
M4A1Mod(0)M4A1||:……
M16A1BOSS(0)M16A1||:やめろ……OGASを信じるな!+すぐにここから離れるんだ!+私の心を覗くんじゃない……!
()||:巨大な爆発音が遠方より響き渡る。
M4A1Mod(0)ダンデライオン||:指揮官が任務を達成したようね、迷っている時間はないわ。+選びなさい、ルニシア。
()||:M4は少しの間俯いたが、すぐに答えを出した。
M4A1Mod(0)M4A1||:私は、恐れたりはしないわ。
M4A1Mod(0)ダンデライオン||<黑屏1>BGM_Empty:なら始めましょう。
()||<黑屏2>9BGM_Sad:M4はメンタルの奥深くへと足を踏み入れた。
()||<黑屏1>:M16A1の記憶の深部、暗い道のあちこちに人形や人間の死体が//n転がっている。乾きつつある鮮血が薬莢にねばりついている。//n自身の前を歩くかつてのM16の姿がM4の目に飛び込む。+M16以外に人は見えないが、彼女は明らかに誰かに先導されていた。
M16(6)エリザ||<黑屏2>71:さっきのあの人形、放っておいていいの?
M16(6)M16A1||:……
M16(6)エリザ||:逃げ出してもすぐにメンタルが融解するって、キミも知ってたんだ。
M16(6)M16A1||:もうどうでもいい。+小隊の敵味方識別は全て失効している。誰かが小細工を弄したんだろう。
M16(6)エリザ||:あたしはキミを恨んでいない、キミもただの被害者に過ぎないから。あたしはただお父様の最後の望みを叶えたいだけ。
M16(6)M16A1||:交わした約束は守るさ。
M16(6)エリザ||<黑屏1>:あたしのお父様はすぐそこにいる、最後に一目会いたい。電源起動スイッチをオンにすれば、あたしはあたしの素体を作り出せる。
()||<黑屏2>250:M16は最深部の部屋に入った。+彼女はこの場所をよく知っていた、先ほどもここへ訪れたからだ。+あの撃たれた男はバラクーダノードの下あたりに座っていた。//n彼から流れ出した鮮血が地面の書類を赤色に染めている。
()エリザ||:お父様……
()||:M16にこの男との面識はなかった。//nしかし、このリコという男がどれほど重要な存在なのかは、//n彼女にも分かっていた。+ペルシカが彼女にこの男のことを話したのは、//n一度や二度ではなかったからだ。//nそれに今回の任務は、そもそも彼と深く関係している。
()M16A1||:ペルシカは私に連れ戻せといっていたが、彼の命はここまでのようだ。
()||:制御不能となった人形が部屋に銃を放ったからだ。//nM16は阻止を試みたが、その時にはすでに手遅れだった。+そして、小隊のメンバーはこちらを振り返り銃撃を始めた。//nこれらの変化は全てたった数分前の出来事だった。
()エリザ||:生産設備の電源を起動して。そうすればここの全てをあたしが引き継ぐ。
()||:M16がスイッチをオンにすると、機械音声が鳴り響いた。//n彼女が去ろうとしたその時、背後から突然咳き込む声が聞こえてきた。
()M16A1||:この男、まだ息があるのか?
()リコ||:ゴホッ……ゴホッ……
()M16A1||:動くな、傷口の処置をする。
()リコ||:いや、いい……内臓に当たっている。もう駄目だろう……
()M16A1||:だが……
()リコ||:君が生産設備を起動したのか……そうか……//n奴はやはりエリザのところへ来たのか。
()M16A1||:あの声、エリザというのか。+彼女が私に起動しろと言ったんだ。今もあんたを見ている。
()リコ||:そうか……彼女が自分の素体を欲しがったのか……+最後になったら生産設備を壊そうと思っていたんだが、//n全て手遅れだったか……
()M16A1||:自らの設計したAIを壊すというのか?
()リコ||:全ては僕の誤りだ。自分の意志を見失って、//n研究すべきでないものに手を出してはいけなかったんだ。+鉄血に逃げれば過去の全てを捨て去ることができるとばかり思っていたが、//n結局、裏切りの報いはすぐに訪れた。
()M16A1||:すまない、私が無傷であんたを連れ出すべきだったんだ。
()リコ||:君がそんな命令を下されることはあり得ない。//n僕の存在は彼らにとって邪魔以外の何物でもないからね。
()M16A1||:ペルシカの命令だ。あんたなら自分の意図が分かる、と。
()リコ||:ペルシカ?+ああ、君のその顔……そうか……+ははは……//nあのバカ、これが自然の成り行きだと本当に思っているのか。+彼女はやはり彼女の意志に基づいて行動したんだ、//n確かにこれら全て、彼女にしか成し得ない……+彼女は当たり前のようにやってのけた。//nけど、これがもたらすのは僕と同じ結末だろう……+絶対に彼女に伝えてくれ……奴の罠に落ちてはいけないと……
()M16A1||:罠?
()リコ||:君が彼女によって作り出されたのなら、必ず生きて戻れるはずだ。+君が戻れさえすれば、ペルシカはきっとこの記憶を見る。//nこれから僕の言うことを、何としてでも彼女へ伝えてほしい。+お願いできるかい?
()M16A1||:分かった……何とかしてみよう。
()リコ||:約束だ。+ペルシカ聞いてくれ。ウィリアムはやはりルニシア復活を諦めていない。//n加えて彼は90Wishの研究を人体に用いようとしている。+この工廠内のバラクーダノードも、//n中のコアアルゴリズムを取り出すために僕に渡したんだ。+僕はこれを使ってエリザを開発したが、//n罠だと気付き、バラクーダコアとの接続に使用するソースコードを削除した。+例え彼らがエリザを奪ったとしても、これ以上事態が発展することはない。//nけど君は違う、僕よりも遥かに優秀だからね。+ゴホッ……ゴホッ……+確実に僕のものよりも高効率のアルゴリズムを導き出すだろう。//nそして必ずそれを君の人形に用いる。+君がルニシアに対して後ろめたい気持ちがあるのは分かってる。//nけど君は善意を……利用されては……いけない……
()||:工廠の轟音が響き始めると、固く閉じられたゲートがゆっくりと開いた。+リコの呼吸が段々とゆっくりとしたものになる。
()リコ||:ルニシアのメンタルに基づいてコードを完成させてはいけない……//nそれはウィリアムが仕組んだ罠なんだ……あのバラクーダコアと同じように……
()M16A1||:……
()リコ||:すまない……エリザ……僕はもう……君の運命を変えることはできない……//n後のことは全て……君自身で……背負……わなければ……
()||:リコが息を引き取った。+彼の眼を閉じ、立ち上がると、彼女はエリザが去るのを感知した。
()エリザ||:お父様……あたしは完璧な存在になり……お父様を傷つけた人間に、代償を払わせる。+グリフィンの人形、あたしはもうここを離れる。次に会う時は、おそらく敵。
()M16A1||:また会えればな。+私はこの重要な情報をペルシカに渡さなければならない。//n今日起こったことの全てが、偶然ではないだろう。
()??||AVG_whitenoise:確かに。これはもちろん偶然などではない。
()M16A1||:通信?誰だ?
()??||:リコの奴がこんな手を隠していたとは。でもまぁ、いいだろう。
()??||:生まれ落ちた子供がどんな風に成長するか、両親の手で全てコントロールすることはできない。
()??||:それは人間も人形も同じ、全ては未知だからこそ面白いのだ。
()M16A1||:お前がこの罠を仕掛けた張本人か?
()??||:OGASによって生まれたAIだ、ほんの少し導いてやるだけで、私の望み通り育ってくれるはずだ。+平気さ、時間だけはあるからな。+ペルシカの玩具である君については――
()||:M16は素体が全く動かないことに気が付いた。
()??||:傘ウイルスでメンタルが融解しないとは。ペルシカにあの死体をやったのは正解だったな。+君はあの人形たちと、ここで徹底的に破壊されるはずだったのだが……うむ、面白かったので考えを改めたんだ。+しかしリコの言った下らん話をあのお嬢様に聞かせるわけにはいかん。君の後継モデルに期待しているぞ。
()M16A1||黑屏1>BGM_Empty:クソッ……たれめ……
M4A1Mod(0)ダンデライオン||<黑屏2>BGM_Truth46:ここで終わりよ。+これがM16の削除された記憶。
M4A1Mod(0)M4A1||:これが胡蝶作戦で起こったこと……
M16A1BOSS(0)M16A1||:フン……今更知ったところでもう遅い。
M4A1Mod(0)M4A1||:ということは……私があの声の言ってた後継モデルということ?
M16A1BOSS(0)M16A1||:お前はペルシカの最も完璧な作品だ。//n傘ウイルスを自然に受け入れ、エリザと共にOGASの培養皿となった。+あの意識がどこから来たのかは、誰も知らない。+敵の与えたものを、お前は信用するというのか?
M4A1Mod(0)ダンデライオン||:あのウィリアムという名の、彼が私たちを故郷から引き離したというの?
()||:くぐもった音と共に、エレベーターが基地の最深部に到着した。//nM16が再び立ち上がった。
()ダンデライオン||:もうあのOGASの制限を受けることはないわ。ルニシアがあなたを助けたのよ、今ここを離れればまだ間に合う。
M16A1BOSS(0)M16A1||:黙れ!私は助けなど求めていない!+お前はただのウイルスに過ぎない、全て予め設定されたな!まだ分からんのか!
M4A1Mod(0)M4A1||:分かっているわ。
M16A1BOSS(0)M16A1||:なら……
M4A1Mod(0)M4A1||:鉄血も私たちも被害者よ。今ならまだ彼女たちも連れて脱出できる。+エリザは私たちと同じ、ここは彼女にとって終焉の場所じゃない。
M16A1BOSS(0)M16A1||:奴らは救えないさ、初めからな。+モルスカヤズヴィズダーとの接続はエリザにとって最後の願いだ。//nお前とエリザは同じじゃない、全ては私があの時犯した過ちだ。//n私がここに残り、最後の時を待てばいい。
M4A1Mod(0)M4A1||:いえ……私はもう私と約束したわ。
M4A1Mod(0)M4A1||<黑屏1>:誰であろうと、ここで死なせない。必ずね。