()||9<黑屏1>0,10黑屏1>:
()||70BGM_Room黑屏2>:
NPC-Deele(0)デール||:はあ?変えなくていいって?そのボロ雑巾みたいな体を?+本気なのか?まさか砲撃でメンタルモデルも一緒に壊れてないよね?
UMP45(5)UMP45||:さっきグリフィンの後方幕僚はすでに最低限のエネルギー供給を戻してくれたわ。ならこの体も必ず捨てる必要がないんでしょ?+私の知る限りで一番優秀な専門家は……あなたたちしかいない。+お金がいくらかかっても構わないわ、好きな額を出してちょうだい。
NPC-Deele(0)デール||:……はは、よく言うじゃないか!+だったらもうその顔で笑えなくなるような請求書を出してやるよ!しかも支払いは現金だけでね!
NPC-Seele(0)シーア||:デール!こんな時になんてこと言うの!+その……すみません、悪気はなかったと思います。ただデールの言う通りに、あなたの素体の損傷はとても激しいです。+本来も電子戦型として常に高い負荷の状態で稼働していましたし、このような物理的損傷まで受けたら、全部の機能を修復するのは不可能だと思います。+それにこちらで用意できる設備とパーツも……
UMP45(5)UMP45||:別に完全に元通りになることも望んでいないわ。ただ、この体だけは何としても残したいの。+私の……個人的な理由でね。
NPC-Deele(0)デール||:おいおい、冗談抜きにしても、これは生半端な金額には収まらないぞ!+そもそも、その素体の珍しさをちゃんと分かってるのか?闇市場ですら見つからない型番だし、互換性のあるパーツもほどんどない。普段僕がどういう気持ちでメンテナンスしてあげてると思ってるんだ?+今となっては、たとえ替えのパーツがあるとしても、その破損具合じゃ素体を換えなくても手足を全部交換しないと――
UMP45(5)UMP45||:じゃあ換えてよ。手足だけなら……
NPC-Deele(0)デール||:そう簡単に言うなよ!型番DSI-8のパーツなんてとっくに生産停止してるよ!しかもその体はかなり改造されているから、そんな素体にマッチングする腕なんて見つかるわけないだろ!
UMP45(5)UMP45||:じゃあどうすればいいの?いつも自分のことを天才修理師だとか言ってるでしょ?
NPC-Deele(0)デール||:チッ……方法はなくもないよ……倉庫にはまだ旧式な人形フレームが残っている。それを少し改造すれば、何とかその素体を修復できるかもしれない。+ただね、僕だってそんなの試したことないし、しかも互換性の問題で制御システムに必ず支障が出る。普段なら制御システムのソースコードを修正して再起動すればいい話だが、今のお前の状態じゃ再起動できるかどうかすら分からない。+もし万が一失敗してしまったら、お前の意識はサードレベルにロックされて、もう二度と元には戻れないぞ。
UMP45(5)UMP45||:分かったわ。そうしよう。
NPC-Deele(0)デール||:お前……本当にいいのか?
NPC-Seele(0)シーア||:45さん……その、やっぱりまずはメンタルのバックアップをした方がいいのでは?万が一修理がうまくいかなかったら、また別の素体にメンタルを移すことができますし、その場合今よりもずっといい素体を――
UMP45(5)UMP45||:ありがとうシーア、その気持ちは受け取っておくわ……+ただ、今のこの体がなくなると、私は今の私じゃなくなるから。そんな私に、存在の意味はないわ……
UMP45(5)||:UMP45は溜息を吐いた。
UMP45(5)UMP45||:心の準備はできているわ。もともとガラクタみたいな体だし、いつ止まってもおかしくない。+その時になったら……外にいるあいつらにちゃんと説明してあげて。+もし私が目を覚まさなかったら、指揮権限は416に……416がいなかったら、9に渡してあげて。+ああでも、そうなったら9が少し「落ち着かなくなる」かもしれないから……ついでにちゃんとなだめてあげてね。
NPC-Deele(0)デール||:おいおい……それで最後の別れを言ったつもりか?
NPC-Seele(0)シーア||:分かりました……UMP45さんがそう決心したのでしたら、もう何を言っても妥協しませんでしょう。
NPC-Deele(0)デール||:はいはい、お前が決めたことだからな。+こっちはもう準備できた、いつでも始められるよ。正直、直る保証はできないが、最善は尽くす。
UMP45(5)UMP45||:ありがとう、デール。信じてるわ。
NPC-Deele(0)デール||:先に言っておくが、代金は一銭もまけてやらないぞ。+今からまずパーツ交換の準備をする。そっちの制御権限を全部切るから、暫く意識はずっとサードレベルに留まることになる。
UMP45(5)UMP45||:うん……準備できた。+……来て!
NPC-Deele(0)デール||<黑屏1>:じゃあ、3、2、1、スタート!
()||9BGM_Empty:
()||:……長い長い時間が過ぎた気がする。
()UMP45||:……ここは……どこ?+真っ暗で、何も見えない。何も……ない……
()||<黑屏2>72:目で見て確認できることをすべて見渡した後、UMP45の視線は自分の右側に留まった。+本来ならもうなくなっているはずの右腕が、なぜかきちんとその体についていた。
UMP45(2)UMP45||BGM_Brain:ここがサードレベルね……何もなくて嫌な場所……+どうやら、今回はさすがのデールとシーアも手を焼いてるみたい。+とはいえ、いっそこのまま目が覚めなくなっても、まぁそんなに意外なことでもなさそう。+……ん?
()||:何もない中、UMP45は自分の後ろから前へと飛んでいく何か白い球のようなものに目を奪われた。。+UMP45はなんだか沈んでいくように感じた。そして次々と前へ飛び去って行く泡を見て、彼女はようやく自分がこの電子世界の底で奇妙な夢を見ているのだと気づいた。+泡の解析度を上げると、あろうことか、その中で映像が流れていた。+戦車の砲口はこっちを向く。+416が大声で叫ぶ。+巨大なダイナーゲートが走っている。+G11が慌てた表情をする。+雪原の中で鉄血の大砲が轟く。+9が高く手を伸ばして呼んでいる。+………………+自分が左目の傷を抑えながら泣いている時、誰かが自分へ手を差し伸べてくれた。
UMP45(2)UMP45||:またシステムの自己診断……+ちっ、なんなのよ、まるで走馬灯みたいに……+容量をいらないものに使い過ぎたわ……記憶を読み取るだけでメンタルに負担がかかってしまう。
()||:時系列や印象の強さと関係なく、大量な記憶が泡となって浮かんでいく。+しかし、身動きが取れないUMP45は相変わらず下へと沈んでいく。
UMP45(2)UMP45||:……私のメンタルモデルってこんなにメチャクチャだったの?これは後でちゃんと整理しないとね。+まぁ、整理とはいっても、どこから始めればいいのか分からないし。ちゃんと目を覚ませたらまたデールやシーアに聞いてみよう。
UMP45(2)UMP45||:それにしても、こんなインターフェースって一体誰が……あっ!
()||<震屏>:どこまで沈んでいたのだろうか、ようやく背中に何かが当たった感覚がした。+そして同時に、手足も自由に動かせるようになった。
UMP45(2)UMP45||:やっと一番底まで来たの?というよりは、やっとプログラムが終わったといったところね。
()||ClothingUp:UMP45は体を起こして、この電子世界の奥底に立った。
()???||:やぁ、45。
()||:背後から声が聞こえ、UMP45は反射的に武器を構えようとした。しかし、その指をいつものようにトリガーの上に置こうとした瞬間、自分が武器を持っていないことに気づいた。+でも、そう考えているうちに、なぜか何もない手の中に、いつも使っている銃が現れた。+奇妙な話ではあるが、そんなに気にすることでもなかった。+所詮は夢の中だ、深く考える必要はない。
()||Reload:UMP45は軽くグリップを握りしめて、銃口を声の方へと向けた。
()||<震屏>:ただなぜか、目標を見定めようをしたとき、スコープ越しの視野がまた急にぼやけ始めた。
()???||BGM_Empty:おかえり。
UMP45(2)UMP45||:……?!+あ……あなたは……
()???||:約束したでしょ?一緒に遠い場所に行って、同じ海を見て、何も考えずただ太陽を楽しめるバカンスをしようって?+それとも、もう忘れたの?
UMP45(2)UMP45||:……待って、違う、そんなの……+あなたは、一体……?
UMP40(0)???||:何を言ってるの、45?そんなの分かり切っていることでしょ?+あんたはとっくに、答えを知っている。
UMP45(2)UMP45||:私は……
()||:分からないはずがない。+でも、UMP45の発声装置はまるで故障したように、どうしてもその名前を口にすることができなかった。+所詮は夢の中……か?
()||<黑屏1>: