()||9<黑屏1>0,10: ()||72BGM_Brain: UMP45(2)UMP45||:……待って、違う、そんなの……+あなたは、一体……? UMP40(0)???||:何を言ってるの、45?そんなの分かり切っていることでしょ?+あんたはとっくに、答えを知っている。 UMP45(2)UMP45||:私は…… UMP40(0)???||:まだ覚えてる?あたいたち、ずっともっといい体に換えてもらって欲しかったことを?+新しい素体に換えれば、死を避けれるって知っているくせに。+新しい体になったら、もっと強くなれて、自分を守れるようになるって分かってるくせに。+あたいの名前を知っているのに、変に拗ねて言わないのと同じようにね。 UMP45(2)UMP45||:私は……あなたを認めない。+あなたが彼女なわけがない。+彼女はもう……! UMP40(2)???||:撃つの?あの時みたいに? ()||67: ()UMP45||<黑屏1>BGM_Empty:……+……卑怯よ。 UMP45(0)UMP45||<黑屏2>72<黑屏1>:なんで……あの時のことを思い出させるの…… ()||<黑屏2>:UMP45の手から力が抜け、銃は地面に落ちた。+そして膝が崩れ落ち、ただ無力のまま拳を地面に叩きつけることしかできなかった。 UMP45(2)UMP45||:消えて……!+私はもう変わった……+私を試さないで……私の決心を揺るがさないで!+あなたが誰なのか分からない!でもこの体のことは絶対に諦めないわ! UMP40(2)UMP40||:バカね。 UMP45(2)UMP45||:………… ()||GF_MemorialClothingUp:久しぶりに、UMP45は誰かに抱きしめられた。そして、とても軽く柔らかく撫でられている感覚を背中に感じた。 UMP40(2)UMP40||:気持ちを固めるのも大事だけど、たまに思い切って泣いてみるのも悪いことじゃないよ。 UMP45(2)UMP45||:でも私……泣いちゃダメなの…… UMP40(2)UMP40||:大丈夫。+今ここに任務はないし、訓練もない。UMP45もいなくて、いるのはあたいたちだけ。 ()||:UMP45はゆっくりと俯く。 UMP40(2)UMP40||:責任を感じて、仮面を被ったのも、全部自分を強くするためなんでしょ?分かってるよ、きっと辛かったんでしょ? ()||:UMP45はすすり泣き始めた。 UMP40(2)UMP40||:他の人が分からなくても……あたいは分かる……あんただけの優しさを…… UMP45(0)UMP45||:もういい……もう…… ()||:UMP40は軽くUMP45の髪を撫でる。 UMP40(2)UMP40||<黑屏1>:だから……自分を受け入れて…… UMP45()UMP45||9:うわああああああぁぁぁぁぁぁ……!!! ()||:どれだけ感情を抑えようとしても、この時UMP45は心の中から湧き出すものを止めることはできなかった。 ()||:ただ目の前にいる少女を抱きしめて、何もかもを捨てて彼女にすがりたかった。 ()||:そうやって…… ()||:ずっと…… ()||:……UMP45がようやく落ち着きを見せると、少女は彼女を軽く引き起こした。 UMP40(3)UMP40||:約束、まだ覚えている?本当の海には行けないけど、あの時の映像はまだ残してあるよ。 UMP45(0)UMP45||:映像? ()||162:そしてUMP45が目を開けると、そこはもう真っ暗な電子世界の底ではなかった。+青い水面の上で眩く輝く光の波が、果てしない水平線の向こうへとずっと続いていた。+あの懐かしい紺碧の海と空が二人の周りで、どこまでも広がっていくような無限の空間を作り出した。 UMP45(0)UMP45||:これは……モルディブの…… UMP40(0)UMP40||:太陽と、空と、海、あたいたちの約束の場所。 UMP45(0)UMP45||:約束……+そうね……+なんだか分かった気がする…… ()||:UMP45は涙を拭いた。 UMP40(0)UMP40||:うん? UMP45(0)UMP45||:これは全部40と私の昔の記憶、私たちだけの大切な宝物……+だからこそ、あなたはこれを知っている。 UMP40(0)UMP40||:うん、そうね。あんたのことも、40のことも…… UMP45(0)UMP45||:私と40のメンタルは同じソースから作られた。だから彼女と同じ人格を作り出すのは、私にとってそんなに難しいことじゃない。+私は、ずっと40が傍にいて欲しいって望んでいたから、心の底であなたを作り出した。だから私のサードレベルに、あなたがいる。 UMP40(0)UMP40||:…… ()||:目の前の少女は少し沈黙した。 UMP40(2)UMP40の模擬人格||:うん、そうね……あたいはあんたが作り出したもの。あんただけの、40の人格。 UMP45(0)UMP45||:なんで今になって現れたの?あの時からもう大分経っているのに…… UMP40(0)UMP40の模擬人格||:あんたは彼女のおかげでメンタルを破壊されずに済んだけど、あいつらの掛けた保険はまだ残っている。ついこの間、ロックされた権限が少し緩んだから、あんたもこれを感じ取ることができた。+でも、たとえ感じ取れても、胡蝶事件に関する記憶は相変わらずサードレベルにロックされているから、データを移動することができない。 UMP45(0)UMP45||:そしてあなたもそのデータの一部、40の一部なのね。 UMP40(2)UMP40の模擬人格||:……ごめんね、結局あたいは40じゃなくて。あたいはただあんたの記憶の欠片から作り出された、継ぎ接ぎの模擬人格。+あたいが見られるのも、あんたの記憶の中であったことだけ。 UMP45(0)UMP45||:別に謝らなくていいわ。+あなたの存在は間違いじゃないから……たとえ間違っていたとして、それは私のせい…… ()||:UMP45は地面に落ちた銃を拾い上げた。 UMP45(0)UMP45||:分かっているわ。本物のUMP40はもうこの世にいないって。 UMP40(0)UMP40の模擬人格||:そしてあたいはあんたの心に残った執念。あんたがこの素体を諦めたくない理由でもある。 UMP45(0)UMP45||:………… UMP40(0)UMP40の模擬人格||:もし彼女なら、きっとこの素体を換えて、起きたことをすべて忘れて、もっとちゃんと生きて欲しいって言うでしょ。これが彼女の、最後の望みでもある。 UMP45(0)UMP45||:でも私はまだあいつらを見つけ出していない。私と40を陥れた黒幕を見つけ出す、これが今の私の生きる理由。+それを忘れるぐらいなら、今ここで死んだ方がまだマシ。 UMP40(2)UMP40の模擬人格||:…………+分かってるよ、あんたはそう簡単に諦めないって。+こんな模擬人格の言葉で諦めるようなやつは、UMP45じゃないよね。 ()||:UMP40の模擬人格は咳払いの振りをした。 UMP40(3)UMP40の模擬人格||:じゃあ……一つ約束をしよう。 ()||:UMP40の模擬人格は手を拳に握って伸ばしてきた。 UMP40(2)UMP40の模擬人格||:もし目的を果たしたら、あたいたちを陥れたやつらに代価を払わせたら、全部の望みをかなえたら……+その時はこの体を捨てて、もっといい素体に換えてね。あたいを助けると思って。 UMP45(0)UMP45||:でも……そうしたら…… UMP40(3)UMP40の模擬人格||:幽霊なんかになるよりにも、やっぱもっと違う道に進んでほしいよね。胸を張って、ちゃんと日の光の下で生きててほしい。+あたいは本物のUMP40じゃないけど、本物の彼女でも、多分同じ約束をする。 UMP40(2)UMP40の模擬人格||:あたいはあんた、それをよく分かってるはずでしょ。 UMP45(0)UMP45||:………… UMP40(3)UMP40の模擬人格||:なんで迷うの?まさか、目標と願いをかなえる自信はないの? UMP45(0)UMP45||:……ああもう、参ったよ。+分かった、約束するわ。+今はまだその時じゃないけど……+もしその日が来たら、私はこの手で、あなたとこの体を一緒に葬ってあげる。 ()||:そして、UMP45も同じように腕を伸ばし、軽く拳を合わせた。 UMP40(3)UMP40の模擬人格||:へへっ、そう来なくちゃ。やっぱもっとポジティブに行かないとね。 UMP40(4)UMP40の模擬人格||:そうだ、あれからちゃんと友達を作れたの? UMP45(0)UMP45||:友達か……そう言っていいのかどうか分からないけど……+いつもドジを踏んで私がその後始末をしなければならないような世話の焼ける連中なら、何人かいるわ。+割と長い付き合いにもなるし、大事にしているつもり。 UMP40(4)UMP40の模擬人格||<黑屏1>:ふふっ、じゃあんまり待たせちゃダメよね。そろそろ、お別れの時よ。 ()||72<黑屏2>:無機質なノイズ音と共に、青い空と海の景色は段々と崩れ、元の何もない電子空間に戻った。 ()||:UMP40は微かな笑みを浮かび、遠くへ向けて指をさした。そしてこの何もない電子空間にとっては異物のようにしか感じられない木製の扉が、突如現れた。 ()||:しかし、その扉がどこに繋がっていても、向こうに何が待ち受けていようとも、UMP45はもう迷わない。 UMP40(2)UMP40の模擬人格||:お友達が呼んでいるようね。じゃあ、いってきて。 UMP45(0)UMP45||:うん、そのようだね。+……いってくるね、40。 UMP40(3)UMP40の模擬人格||RunStep:いってらっしゃい、UMP45。 ()||<黑屏1>: