()||BGM_Empty9<黑屏1>0,10黑屏1>:
()||<黑屏2>167BGM_Room:……下水道某所。
()||:違法人形転売屋に雇われたチンピラたちは、//n主人を失い路頭に迷っている人形たちをターゲットにしている。+しかしながら、新型で高級な民生用人形が//n一人でいるところを発見した場合、//nそれを狙って捕まえる時もある。+人形と主人の思い出などは、奴らにとってどうでもいいことだ。//n被害者となった人形はほとんど、捕まるとすぐに初期化させられてしまう。
()||:初期化された人形は闇市で新しい買い手を待つことになる。//n型番が古い場合は、各種パーツに分解され安売りされるのが運命だ。+そしてこの街の薄暗い片隅に違法人形転売屋たちは集い、//n不幸にも彼らの商品になってしまった人形と……//n人形のパーツを、密やかに取引していた。
NPC-PasserbyM(0)チンピラ(男)||:おい、話が違うだろ?無傷の自律人形がそんな値段のわけねぇ。
()違法人形転売屋||:これのどこが無傷だ?頭部は明らかに凹んでるし、体にも弾痕がついてる、//nこんなんが売り物になるわけないだろ?+正常に起動できたとしても、いくらかけて補修しなきゃならないんだ?//nそれにこいつはそんなに新しい型番じゃねぇし、//nバラしてパーツにすることしかできん。これ以上の値段は出せんな。
NPC-PasserbyM(0)チンピラ(男)||:ちっ、クソが……
NPC-PasserbyF(0)チンピラ(女)||:だからほどほどにしなさいって言ったのに。+あーあ、あの日、二人の人形に逃げられてから、ずっとついてないわね。
NPC-PasserbyM(0)チンピラ(男)||:最近はマジで稼げてねぇな。+この辺りで主人のいない人形も少なくなってるし、//n競争が激しすぎるだろこの業界。
NPC-PasserbyF(0)チンピラ(女)||:一部の転売屋が酷い商売をしてるって噂を聞いたことあるわ。+客に人形を売りつけた後、また別の奴らを雇って人形を盗み返し、//n初期化してもう一度売ってるらしい。
NPC-PasserbyM(0)チンピラ(男)||:ほう!そりゃいい方法だな、//n協力者がいてくれたらそれはそれで……
()||9BGM_Empty<闪屏>205闪屏>:突如、頭上の明かりが何度か点滅し、間もなく全てが消えた。
()チンピラ(男)||:……停電か?
()チンピラ(女)||:やだ、何も見えないわ……まだ携帯があってよかったけど……
()違法人形転売屋||:おい待て、それはやめろ!
NPC-PasserbyF(0)チンピラ(女)||:え?
()||AVG_pistol_finalshot_supBGM_stage1:携帯のライトで明かりをつけたその瞬間、//n下水道の向こう側から何本かの光が差し込んできた。+空気を切り裂く弾丸の音と共に、悲痛な叫び声が上がった。
NPC-PasserbyF(0)チンピラ(女)||:ぎゃああああああ――手!あたしの手が!
NPC-PasserbyM(0)チンピラ(男)||AVG_pistol_finalshot_sup:侵入者だ!クソ、まさか警察が……グァア!
()違法人形転売屋||:警察?この辺りを管理してる奴らは全員買収したはずだ!+まさか別のエリアからか?それとも裏切りか!//nとにかくさっさとずらかるぞ!
()||:状況がおかしいと気づいた転売屋たちはすぐに荷物を片付けて//n逃げる準備を始めた。中には本来商品として売るはずの人形を//n戦闘モードで起動し、逃げる際の援護をさせる者もいた。
()||:彼らにとって、逃げることは恥ではない。//nこのような状況も初めてではない。
()||<黑屏1>167Gunfight:激しい銃声は下水道の中で響き続けた。
()||BGM_Empty<黑屏2>:転売屋は数分間走り続け、//n銃声が聞こえない距離まで離れて、ようやく一息ついて足を止めた。
()違法人形転売屋||AVG_pistol_finalshot_sup:ふぅ、ふぅ、ふぅ……よし、これで安全……グアッ!
()||BGM_SneakAVG_pistol_finalshot_sup:なんとか逃げ出せたと思ったその時、//n二発の銃弾が精確に転売屋の両足を撃ち抜いた。
UMP9(0)UMP9||:……45姉、隠し通路から逃げ出した奴を片付けたよ。そっちは?
UMP9(0);UMP45(0)UMP45<通讯框>||:問題ないわ、全部終わってる。
UMP9(0);UMP45(0)UMP45<通讯框>||Gunfight:……ということは、この激しい銃声は9の方じゃないのね?
UMP9(0)UMP9;UMP45(0)><通讯框>||:もちろん違うよ、わたしが発砲したのさっきの奴だけだもん。
UMP45(0)UMP45<通讯框>||<黑点1>:分かったわ。//n周囲を警戒しつつ、予定のポイントで合流しましょう。
()||<黑点2>:UMP9が通路に沿ってしばらく歩いてると、他の通路からUMP45が出てきた。
()||Gunfight:ちょうど話しかけようとしたその時、//n再び下水道の曲がり角から光の点滅が見え、//n同時に人間たちの悲惨な叫び声が聞こえてきた。
UMP9(0)UMP9||:……45姉、何人やったの?
UMP9(0);UMP45(0)UMP45||:撃ってすらいないわよ。ここに来るまでに出くわしたのも、//nむりやり射撃管制コアを付けられた民生用人形の数人だけ。//n軽くハッキングして寝かしておいたわ。
UMP9(0)UMP9;UMP45(0)||:ってことは、これはバイトちゃんが一人で……
UMP45(0)UMP45||:うん、そうね。それにしても、意外とお仕事に熱心なのね。
()||SelectBGM_Empty:UMP9とUMP45が予定の合流地点に到着した時、//n目に入ったのは無表情な416と、//n閃光のような速さで突きつけられた銃口だけだった。
UMP45(0)UMP45||m_avg_casual:ほらほら緊張しないで、味方よ。
HK416(0)416||:味方……一応ね。
UMP9(0)UMP9||:うわぁ……そっちの方から、なんだか喚き声がたくさん聞こえるね……
UMP45(0)UMP45||:それで、全部やっつけてきたの?集合すら待たずに一人で乗り込んで?
HK416(0)416||:私は民生用を改造したおもちゃじゃないわ、戦術人形よ。
UMP45(0)UMP45||:昔は、ね。//nと言っても、大口を叩いたわりには急所を全部外してるじゃない?//nさっきの叫び声、あまりにも悲惨で聞いていられなかったわ。
HK416(0)416||:わざとこうしたのよ。//n近い距離まで潜り込んで、急所を狙わないようにしたの。//n撃ったのはこいつらの手足や武器だけ。
()||BGM_stage1:この言葉を聞いて、UMP45は目を細めた。
UMP45(3)UMP45||:……へぇ、それはまたどうして?だって面倒くさいでしょ?
HK416(0)416||:あんたに言われた通り、その場で判断しただけ。+ここで死なせるほど、私は優しくないわ。
HK416(3)416||:死が訪れるまで、こいつらはもっと恐怖と苦しみを味わうべきよ。
UMP45(3)UMP45||:残忍だね、でもそういうところは好きよ。
()||:UMP45は軽く笑い、携帯電話を取り出して416に投げ渡した。
UMP45(0)UMP45||:メンテナンスルームへ帰りましょう、警察への通報はお願いね。+そうね……//nここから銃声が聞こえた、ギャングたちがやり合っているようだ。//nみたいな理由でいいわ。
UMP45(3)UMP45||<黑屏1>:まぁ、警察もギャングたちの射撃のヘタクソさに笑っちゃうでしょうね。
()||<黑屏2>70BGM_Empty:
UMP9(0)UMP9||AVG_door_storehouse:ただいま、デール~!
UMP9(0);NPC-Deele(0)デール||BGM_factory:おかえり、9!みんな無事だったか?
UMP45(0)UMP45;NPC-Deele(0)||:かすり傷すらないわ、楽勝だった。//nとはいえ、報酬は条件通りいただくわよ。
UMP45(0);NPC-Deele(0)デール||:はは、それは問題ないよ。//nニュースを見たぞ、死者はなく、18人が重軽傷、本当によくやってくれた!+それに僕がメディアに送った匿名の便りも届いたらしい。//n今ごろ、警察が賄賂を受け取ったことと、//nギャングの転売屋を庇ったことで持ちきりさ。
UMP45(0)UMP45;NPC-Deele(0)||:あなたがいいならそれでいいわ。//nまさかデールみたいなお坊ちゃまが//n、こんな正義の味方のような真似をするとは思わなかったわ。
UMP45(0);NPC-Deele(0)デール||:もちろんだよ!人形にだって尊厳はある。//nあいつらのやってることは、人形メカニックに対する侮辱だ!
UMP45(0);NPC-Deele(0)デール||:ってちょっと待て、僕いつの間にお坊ちゃまになったんだ?
UMP45(0)UMP45;NPC-Deele(0)||:はいはい、済んだことはもういいわよ。//n私が気にしているのは、取引のことだけ。
HK416(0)416;NPC-Deele(0)||:……あの子は?
NPC-Deele(0)デール||<黑点1>:ああ、あのかわい子ちゃんのこと?//n口で説明するより、その目で確かめてみたら?
()||AVG_door_elecport<黑点2>BGM_Empty:少年メカニックは一行を連れてメンテナンスルームに入った。
()||BGM_Moon:中では、銀髪の人形少女がメイド姿の自律人形の周りではしゃいでいた。+しかし、突然部屋に入ってきた一行に驚き、彼女はすぐにメイド人形の後ろに隠れた。
G11story(0)銀髪の少女||:ひぃっ!
HK416(0)416||:怖がらないで……ここにあなたを傷つける者はいない。私が保証するわ。
G11story(0)銀髪の少女||:えっと、あの時の……
HK416(0)416||:ええ。416よ。あなたは?名前はある?どう呼べばいい?
G11story(0)銀髪の少女||:えっと……あたし……分からない……
NPC-Deele(0)デール||:見ての通り、完璧に直してやったよ、外見もシステムもね。+ただ、メンタルに保存されていたデータの大半は……//nそんなにいい思い出ではなかったな。
HK416(0)416;NPC-Deele(0)||:でしょうね……何か解決方法は?
HK416(0);NPC-Deele(0)デール||:一番手っ取り早い方法はメンタルをクリアして初期化することだけど――//n正直あんまりそんなことしたくないんだよね。+僕にとって人形を修復することは芸術品を//n修復することと同じようなもんだからさ、//nできる限り原型のままにしておきたいんだよ。
HK416(0);NPC-Deele(0)デール||BGM_Empty:ただ、結局どう直すに関しては、金を払う人が決めることだからね。//nどうした方がいい?
HK416(0)416;NPC-Deele(0)||BGM_Wake:でも……この子の運命を決めるのは私じゃない。+私の人生……本来完璧であったはずの戦術人形キャリアは……//n私の意思を無視した誰かにメチャクチャにされたわ。+だから私は他の人形に対して同じことをするわけにはいかない。
HK416(0);UMP45(0)UMP45||:面倒くさいことに関わりたくないのなら、//n最初から正義の味方を演じるべきじゃなかったのよ。+どのみち、あなたがどう思っていようと、//nもうこの子の人生を勝手に決めてしまっているわ。+この子の本来の運命は、どこかの中古人形ショップに//n並ぶことだったかもしれないのに、あなたが勝手なことをしたから、//nまたこの面倒くさくて残酷な世界に戻ってこなくちゃいけなくなったのよ。+この先どうするか、ちゃんと考えたことはあるの、416?
HK416(0)416;UMP45(0)||:……+責任をとって、ちゃんと守ってあげるわ。
HK416(0);UMP45(0)UMP45||:そんなお荷物を抱えて、目的もなく彷徨い続けるつもり?//nそれはどっちにとっても良い選択じゃないわよね。
HK416(0)416;UMP45(0)||:目的がないわけじゃないわ。私はいつかグリフィンに戻る、いつか必ず……
HK416(0);UMP45(0)UMP45||:だったら、しばらくは同じ道になるかもしれないわね。
HK416(0)416;UMP45(0)||:……どういう意味?
HK416(0);UMP45(0)UMP45||:いま調査していることがあるんだけど、//nグリフィンと明らかに関わりのあることなのよ……+行き着く先は違うかもしれないけど、進む方向は同じだと思うわ。//nその子も一緒で構わないわよ。
HK416(0)416;UMP45(0)||:あんたに渡したりしないわ。
HK416(0);UMP45(0)UMP45||:まあまあ、それなら安心してよ、私だってお荷物を抱え込むつもりはない。+デールに射撃管制コアをつけさせて、//n戦術人形にアップグレードするために金を出すわ。//nそうすればこの子も自分で身を守れるようになる。これでどう?
HK416(0)416||:あんた……
NPC-Deele(0)デール||:あはっ、それはいいアイディアだな!//nちょうど僕も色んな銃をコレクションしてるからな。//n構造が複雑すぎて、まるで機械式時計みたいな前世紀の銃だってある。+それに合わせて高性能な射撃管制コアをつければ、//nこの人形を他に類を見ない最強の戦術人形に//n仕上げることだってできるよ!
NPC-Deele(0)デール||:しかもこれで4人だ、あと一人入れば戦隊だって組めるさ。//nん?そうか!やっぱり僕って天才だな!+こうしよう!僕が金を出すから、お前たちは僕がデザインした制服に着替えて、//n悪と戦う秘密組織を組んでみるのはどうだ?//nメイド服のメイドレンジャー、これは絶対ウケる……
UMP9(0)UMP9||:なにそれ、聞いただけでも品がなくて呆れるよ。//nどの時代から取ってきたアイディアなの?
NPC-Deele(0)デール||:くっ、傷つくな……嫌ならいいよ……
UMP45(0)UMP45||:どうやら、デールは魅力的な条件を出すのが苦手みたいね。+それに、お金の管理も誰かに任せた方がいいんじゃないかしら……+これまでの依頼も会計が全部メチャクチャだったし、//n報酬金の額も私が計算しないといけないぐらいだったから、//nさすがにこんな雇い主じゃ信頼できないわ。
NPC-Deele(0)デール||:うっ、それはシーアが家の用事が多いからって、//nしばらくこっちの面倒を見られなかったからというか……
UMP9(0)UMP9||:あ――お姉ちゃんがいなくて困ってるってこと?
NPC-Deele(0)デール||:うるさい!今は業務で忙しいだけだ!
NPC-Deele(0)デール||:とにかく、今後はちょーーーすごい人形を作って、//n財務や他の日常雑用をやってもらうんだから、//nそのうちシーアの手伝いなんかいらなくなるよ!
UMP9(0)UMP9||:そう?じゃあ期待してるよ。
()||BGM_Empty:UMP9とデールが騒がしくしている一方で、UMP45は416の方へ顔を向けた。
UMP45(0)UMP45||:それで、416、考えてくれた?さっきの私の提案。
HK416(0)416||BGM_stage1:……
()||:しばしの沈黙の後、416は軽く頷いた。
HK416(0)416||:今のところ、もっと良い選択肢が思いつかないしね。
HK416(0)416||:ただ、もしほんの少しでも私や他の誰かを裏切る素振りを見せたら、//nそこで降りるわ――或いは、あんたを殺してから降りる。
UMP9(0)UMP9||:おお、言うね言うね!その前に、まずはわたしの屍を超えていかないと……
UMP45(0)UMP45||:そんな興奮しなくていいわ、9。//nこれが彼女にとっての、共通の認識に達したという意思表示なのよ。
()||:偽りに満ちた微笑を浮かべたUMP45は一歩前へ進み出て、//n416に手を差し伸べた。
UMP45(3)UMP45||:404へようこそ。
HK416(0)416;UMP45(3)||:……なにそれ?
HK416(0);UMP45(0)UMP45||:今思いついたの、私たちのチーム名。今は4人もいるしね。//nそれに偶然にも、私たちは本来この世に存在するはずのない人形――//nいい名前だと思わない?
HK416(0)416;UMP45(0)||:センスの欠片もないわね……
()||<黑屏1>:などと言いながらも、416はUMP45の手を取った。+これから先は、ただ同じ列車に乗り込んだだけの巡り合わせだと、//nこの時の彼女たちは思っていた。