()||85BGM_Empty:ウェディングドレスやスタジオの選別、これら前段階の仕事は本日付で一旦終了した。+今回の任務の本質は護衛任務ではあるけど、その一部であるウェディング撮影は、人形にとっても私にとっても新鮮なものであった。 指挥官()指揮官||BGM_Sunshine<黑点1>:今日の報告は全部確認し終えちゃったな。+うーん……まだ3時か。+任務は明日だけど、なんだか時間経つのが遅いような……+ちょっと基地内を見てくるか。 ()||<黑点2>80:カフェに入ると、SV-98がカウンターのそばに腰かけ、前のディスプレイを眺めていた。 指挥官()指揮官||:SV-98じゃないか。+なにしてるの? SV98(0)SV-98||:あ、指揮官!+明日の任務に関連する資料を調べてたんですよ。 指挥官()指揮官||:何を調べているの?+明日の任務は、特に資料とか必要はなかったはずだけど…… SV98(0)SV-98||:明日はウェディングドレスを着て撮影するんですよね?//nだから、今のうちに撮影関連の本を漁ってるんですよ。 指挥官()指揮官||:そうか……現場についたら、あとは向こうの方々に従えば問題ないさ。+特別なにかを準備する必要はないと思うよ。 SV98(0)SV-98||:撮影はカメラマンだけでなく、モデルの方も重要なんですから。+今、撮影時のベストポーズを研究中なんですよ。//nすべては明日の任務のためです。 指挥官()指揮官||:任務に真剣なのは嬉しいんだけど……+明日の任務は撮影だけじゃないこと、忘れてないよね? SV98(0)SV-98||:確かに最終目的は要人を護衛することですが……+今回撮る写真はうちとIOPの広告としても使われるんですよね?+どうせ撮るんだったら、最大限良い効果を出さないと、企業の印象にも響くんじゃないですか? 指挥官()指揮官||:(ここまで言ってくるとは珍しい……どうやら今回の撮影に対してよっぽど本気みたいだ。)+ごほん。えっと、相当熱心みたいだから、主要目標の方を忘れてないか軽く確認しただけだよ。 SV98(0)SV-98||:心配しすぎですよ、指揮官。+私の計算が間違ったことなんてないじゃないですか。 指挥官()指揮官||:……それもそうだね。+そこまで言うんだったら、明日の撮影、楽しみにしてるよ。 SV98(0)SV-98||<黑点1>:はい、絶対に期待は裏切りませんよ! ()||<黑点2>BGM_Empty97:次の日。 ()||:見回りで撮影スタジオの前を通りがかった時、中から微かに言い争う声が聞こえてきた。 SV-98()SV-98||BGM_Hello:本当にこれで良いんですか?+手はここに置いた方がバランス良くないですか? 摄影师()カメラマン||<黑点1>:すみません、私の言うようにしてもらえませんか。+プロとして、絶対悪いようにはしませんから。 ()||138:スタジオに入ると、SV-98が背景布の前でカメラマンと話してるのが見えた。 指挥官()指揮官||:(ウェディングドレス姿のSV-98……普段とはまるで別人のようだ。) ()||:そう考えながらボーっと立っていたら、SV-98が私を見つけて、手を振ってきた。 SV98(2)SV-98||:指揮官、来てくれたのですね! 指挥官()指揮官||:うん、ちょうど通りかかってね……どうかしたの? 摄影师()カメラマン||:あなたがグリフィンの責任者ですね、ちょっとこの方に言ってやってくれませんか?+どうしても自分のやり方を貫き通したいようで、少々困っていまして…… SV98(2)SV-98||:私はここにくるまでに色々知識を蓄えてきたんですよ!+それに、私の取るポーズはどれもサンプルで見かけた有名なものですし、手の曲げ方ひとつとっても正確無比なんですから! 指挥官()指揮官||:……+じゃあこうしよう。//n君が思う一番のポーズで一枚撮ってもらって、それからカメラマンの指示通りにもう一枚撮る。+後で比べてみて、もしカメラマンの方が良さげだったらそっちに従う。//nこれでどう? SV98(2)SV-98||<黑点1>:はい、指揮官がそこまで言うのでしたら…… ()||BGM_Empty<黑点2>:10分後。+私はSV-98と2枚の写真を眺めていた。 SV98(2)SV-98||BGM_Moon:ど、どうしてこんなことが……+一番良いと言われているポーズを取ったのに、どうして……歪んで見えるのでしょうか?+昨日遅くまで測っていたし……数値に問題はないはず…… 指挥官()指揮官||:私が思うに、撮影は計測と組み合わせだけで上手くいくものじゃないよ。+同じものでも、環境が違えば感じ方もまた違ってくるものさ。 SV98(2)SV-98||:え……? 指挥官()指揮官||:えーと……なんて言えばいいかな。+ほら、普段の業務でもさ、戦場によってそれぞれ違う作戦を立てるじゃない? SV98(2)SV-98||:……そういうものでしょうか? 指挥官()指揮官||:それに芸術面のものは、戦闘とはまた違うだろうし。+私もうまく言えないけど、定石を行き過ぎてもかえって逆効果だったり……不自然になることもあるんじゃない。 SV98(2)SV-98||:つまり、ポーズを作っている際に、カメラマンが「もうちょっと右を向いて」とかって言ってくるのは……+具体的にどれだけ動けばいいか教えてくれないのは、指揮官が言ったことが理由なんですか? 指挥官()指揮官||:おそらくね……何が一番良いか、そこに絶対的な指標はないんだ。 SV98(2)||:SV-98は少々困惑した顔つきで、私を見つめていた。 SV98(2)SV-98||:なんかややこしいんですね、指揮官。+でも、カメラマンに要求されたことをただこなすだけなら……+あまり良い気持ちじゃないっていうか、まるで自分がその辺の装飾品のように思えてくるんです。 指挥官()指揮官||:え?+(そんな風に思っていたのか……) SV98(2)SV-98||:昨日、古典的な写真の数々を眺めていたのですが、その時から思っていたんです。+写真の中の彼女たちは、まるで目の前で私を眺めているようでした……+彼女たちの顔を一目見れば、ウェディングドレスを着られることが、人間の女性にとってどれほどの幸せかすぐに分かりました。+わ……私もそんな幸せな感じが伝わる写真が撮りたいのです!+自分だろうと、他の誰かだろうと、パッと見てそれが伝わる写真が撮りたいのですよ! 指挥官()指揮官||:そうなのね…… SV98(2)SV-98||:ははっ……指揮官、私のメンタルモデルがショートしたと思ってますよね?+そうですよね、私でさえそう思いますもん……ただ、それでも頭から離れないのですよ。 指挥官()指揮官||:SV-98、私は別に何の問題もないと思うよ。+そこまではっきりとした考えがあるのなら、きっと素晴らしい写真が撮れるはずさ。 SV98(2)SV-98||:でも、やり方が分からないのですよ。+カメラマンに言われた通り動くだけで、本当に十分なのでしょうか? 指挥官()指揮官||:自分の想いをカメラの前で表現すればいいんだよ。+リラックスして、動いた際に何ミリずれたとか、そんなことは考えないで……嬉しく思ったら笑う、それだけでいいんだ。 SV98(2)SV-98||:うぅ……完全には理解できなかったですが、頑張ってきますね! 指挥官()指揮官||:うん、頑張って。カメラマンと上手くやってね。+彼らもきっと最高の作品に仕上げたいはずだから。 SV98(2)SV-98||<黑点1>:分かりました、指揮官。+では任務に行ってきますね! ()||<黑点2>:私はスタジオ内に留まり、SV-98の撮影を眺め続けた。 ()||<黑屏1>:人間の女性にとって、ウェディングドレスを着用することには特別な意義がある。//nなら、人形にとっても同じことではないだろうか? ()||9:残念ながら、私に答えを知るすべはない…… ()||<黑屏1>:ただその瞬間、彼女の口角がゆっくりと上がった。+——その笑顔は、ハートに命中した。