()||BGM_Empty9<黑屏1>0,10: ()||139<黑屏2>:人の声が賑わい、お互い酒を酌み交わす中、このパーティーの場でただ一人失望している者がいた。+本来ならもう少し、例えば誰かが酔っ払って喧嘩をしたり、その場にいる人形にセクハラをしたりする、みたいな面白いことを期待していたが……+このパーティーに参加している人たちはあまりにも礼儀作法に正しく、MDRは何一つ「面白い」出来事をカメラに収めることができなかった。 MDR(4)MDR||BGM_Hello:……おかしい!この人たち一体何なの? MDR(4)MDR||:なんでシャンパンを上品に飲んでるだけなの?酔っ払い共はどこ?狂乱のパーティーはまだ?+配信の設備と予備のバッテリーまで用意したのに!つまらない! MDR(4)||:オシャレなドレスを身に纏い、髪をお淑やかなポニーテールに整えても……ラフレシアをどんなに飾ったところで、綺麗な薔薇のようにはならない。 ()||:MDRの物騒な独り言を聞いて、私は仕方なくその耳元で気を付けさせた。 ()指揮官||:すこし場の紳士淑女たちを見習った方がいいよ、MDR。+じゃないと君を連れてきた意味がないでしょ。 MDR(4)MDR||:でもドラマや映画の中で、パーティーと言えば事件でしょ?+結婚式でも、打ち上げ会でも……人が集まるところになれば、毒殺、ナイフ、密室殺人が定番!+こんなに人が集まってるのに何も起こらないのはどう考えてもおかしい! MDR(4)指揮官||:参加者は全員選ばれたセレブだからね……それとすべてのパーティーが血まみれなわけじゃないよ!+別にここは継承権争いの場ではないし、三流ドラマの撮影現場でもない。至って普通の現実世界だ。 MDR(4)MDR||:あー、だから現実世界はつまらないんだ。 MDR(4)指揮官||:つまらないと感じるのは君みたいなやつだけでしょ。 MDR(4)MDR||:指揮官は分かってないね、私が毎日スレを上げているのはただ面白いじゃなくて、果たすべき義務があるからなんだよ。+やれやれ…… ()||:MDRは不機嫌そうに会場の隅っこへ足を運び、ケータイを開けた。 MDR(4)MDR||:……はあ?出発前に自撮り写真を上げてどういうつもり?K2のやつどんだけ古臭いんだよ。+G28のやつも猫を被っちゃって、わざわざ掲示板で社交礼儀のことを訊いてどうすんの?自分で検索しろって話!+やっぱり、私がいないとダメなんだね……このままだと、グリフィンタレコミ掲示板は意味のないスレに埋もれてしまう。 MDR(4)MDR||BGM_Empty:ん?この信号……アンチジャミングセンサーに反応が? ()||BGM_Room:ずっと曇っていたMDRの表情は突然晴れて、何かと期待の喜びに満ち溢れていた。 MDR(4)MDR||:この周波数……どうやら近くで誰かがジャミング装置を使ってるね!+もともとは敵からの監視を防ぐために特価で買った怪しいアプリだけど、まさか本当に役に立つとはね! MDR(4)MDR||:ふふん……さてはテロリストか、暴走した人工知能か、それとも宇宙からの侵略者か?+こんなこともあろうかとこっちだってちゃんとケースに武器を用意してるんだから、いつでもかかって……おや? ()||:ケータイで特定したジャミング信号の位置を辿ると、MDRの視線は当然のようにそこにいる最も目立つ人物に止まってしまった。 AK12(10)||:一人の、神秘的な蒼いドレスを着て目を細めている銀髪の女性が、とても落ち着いた笑顔で何人かの紳士と話し合っていた。 MDR(4)MDR||:ジャミングの信号源は……彼女?+キレイすぎるし、人間じゃなくて人形、だよね?+さて……ありゃりゃ、警備システムに彼女の入場記録はないね…… ()||:単純に面白がってるだけとはいえ、会場の警備はグリフィンが担当していることについてMDRは忘れていない。+ここに入れるのは招待状を持っている者のみで、しかも入り口の方で身分情報を登録される。 MDR(4)MDR||:どちらにせよ、これはここのセキュリティーシステムにまだ穴があるってことだよね。+システムがハッキングされたのか、それとも別の手段で入ってきたのか……+いや~、考えてみただけで面白そう!これは掘り下げてみる価値がありそうだね。+とりあえず、まずは写真を撮って記録して……自然に、なるべく自然に…… ()||:MDRは慎重にケータイを胸の位置に移動し、銀髪の人形に向けてシャッターボタンを押した。 ()||BGM_Empty:しかしケータイを戻して写真を確認すると、その銀髪の人形は明らかにカメラの方を見ていた。+そしてMDRが顔を上げると、向こうにあるあの紫色の瞳は、何やら不吉な光を放っていた…… AK12(10)???||BGM_Danger:…… MDR(4)MDR||:…… MDR(4)MDR||:(ま、まずい、気づかれた!) ()||Runstep:慌てる心を無理矢理抑えつつ、MDRはケータイを戻し、非常に硬い動きで会場の人込みの中へ隠れ込んだ。 MDR(4)MDR||:(なんなんだあいつは……もしかして敵?こういうのって指揮官に報告した方が……) MDR(4)MDR||BGM_Empty:……ひゃぁ! AN94(10)||BGM_Sneak:まだ状況を呑み込んでいないところに、突然また一人、さっきの銀髪の人形と似たような雰囲気をしている人形がMDRの目に入った。そのせいで、MDRは思わず奇声を出してしまった。 AN94(10)||:しかし、その人形はさっきの銀髪の人形と雰囲気が似ているだけで、実際の外見は全然違うことにMDRはすぐ気づいた。+同じ銀色の髪をしているとはいえ、こっちの方が若干明るい色合いをしていて、表情もそんなに怖くない。 MDR(4)MDR||:(あれ?似ているけど、同じ人形じゃないのか……) MDR(4)MDR||:(しかもこいつにはちゃんと入場記録がある?) MDR(4)MDR||:【グリフィンスタッフ、手荷物検査必要なし、入場許可】 MDR(4)MDR||:…… MDR(4)MDR||:(グリフィンにこんな人形いないけど?怪しいね。まぁ、別の支部の基地から来たやつだから知らないだけの可能性もあるか。) MDR(4)MDR||:(こういう時は……みんなの力を借りるしかない!) MDR(4)MDR||:やぁやぁ、そこのかわいいお嬢さん! ()||:MDRは気軽な振りをして銀髪の子に近づいた。 MDR(4)MDR||:綺麗なドレスだね、こういう赤色のグラデーションも意外とイケる感じ?+写真一枚撮ってもいい?帰ったら自分も同じやつを…… AN94(10)???||:あ、あの、今はその…… MDR(4)MDR||:まぁそんなに恥ずかしがらなくてもいいよ、お嬢さんかわいいし!+どうしても恥ずかしいなら、二人で撮ろうよ! AN94(10)???||:申し訳ないが、本当に……このケース……一体どうすれば…… ()||:相手が戸惑っているところに突き込んで、MDRは無理矢理銀髪の子の肩に腕を絡ませ、そしてケータイを取り出して二人のツーショットを撮った。 MDR(4)MDR||:(作戦大成功!あとはグリフィンタレコミ掲示板に上げて、こいつの正体を訊けば……) ()指揮官||BGM_Empty:MDR、何をしている? MDR(4)MDR||BGM_Hello:ああ指揮官、ちょうどいい、今怪しい信号の…… ()指揮官||:AN-94じゃないか。MDR、AN-94のこと知っていたの? MDR(4)MDR||:きょ、今日知り合ったばかりだよ、なんだか気が合いそうだから、一緒に記念写真を撮ろうって感じ?あははは…… ()指揮官||:待ってよ、AN-94がいるってことは…… AK12(10)???||:どうやら、AN-94の人間関係も、知らないうちに変わってるわね。 AN94(10)AN-94||:AK-12?!どうして……! ()指揮官||:うわ……やっぱりAK-12も……なんでまた君たちなんだ?しかもそんなデカいケースを持ち歩いて?+ここにいるってことは、今夜もまた裏に何かの事件があるってことか? AK12(10)AK-12||:違うって言っても、信じてくれないでしょ? AK12(10)指揮官||:正直、君が「はい」と言っても「いいえ」と言って、どっちも信じられない。 AK12(10)AK-12||:つまりはそういうこと。だからまた意味のない質問をしてしまったようね。+それで、AN-94…… MDR(4)MDR||:この人たち誰だ?鉄血じゃないし、もしかして同業者の人形か? ()指揮官||:……同業者というか、うーん……グリフィンの秘密部隊ということにして。+そう、一年中外で秘密の任務をしているエリートみたいな感じで。 ()||:二人の銀髪の人形を見て、そしてAN-94が手放さない大きなスーツケースと、さっき調べた入場記録を合わせると……+MDRは一瞬ですべてを悟った。 MDR(4)MDR||<黑屏1>BGM_Empty:へぇ~、面白いね。+この二人――AK-12とAN-94だっけ、もしかしたら私と同じ良い趣味の持ち主かもね~ ()||139<黑屏2>GF_Cafe:……暫くして。+パーティーと酒が進むにつれ、会場の中の雰囲気も段々と温まってきた。 ()||:しかしそれでも、客人たちの振る舞いは相変わらず上品であり、MDRが興味を示しそうな出来事は起こらなかった。+だがMDRは知っている、あの二人がこの会場にいる限り……きっと何かが起こる。 MDR(4)MDR||:やれやれ、私がグルメ実況配信者じゃなくてよかったね、じゃないとここで配信を始めたらまたトレンド入りしちゃうね~ MDR(4)MDR||:ん?あれは……おお、始まったか? ()||<黑点1>BGM_Empty:指揮官、K2、そしてあの銀髪の二人は、会場のバルコニーに集まって何やらこそこそと話し合ってることにMDRは気づいた。+自称名探偵の鋭い直感により、MDRはすぐ近くへ寄って行った。 AK12(10)AK-12||97<黑点2>BGM_Brain:実際、すでにグリフィンの名義で、パーティーの主催側にポーカーテーブルを用意して、この会場で試合するように要請してもらったわ。+あっちも快く承ってくれたみたいだし、グリフィンの名もなかなか便利よね。 AK12(10)指揮官||:そんな余興まで用意していたのか……やはりAN-94と一緒にここに現れたのも偶然じゃないよね。 AK12(10)AK-12||:前回の海ではただの偶然だけど、今回は多分運命の出会いなのかしら。 AK12(10)指揮官||:運命の出会いね。残念ながら私は宿命論者じゃないけど。+どのみち、これは全部君の思い込みだ、私はこんな面倒なことにかかわるつもりは全くない。 AK12(10)AK-12||:ただの悪あがきとはいえ、運命に抗おうとする人間ってやっぱり面白いわね。+指揮官は前回の屈辱を晴らすつもりはないのかしら?それとも、今すでに娯楽の場を用意してくれているスタッフたちに無駄な働きをさせるつもり? AK12(10)指揮官||:君が遊びたいだけでしょ。 AK12(10)AK-12||:それは見当違いだわ。娯楽の本質はゲームをすることではなく、ゲームの勝敗によってもたらされる賞罰……+人々は誰しも勝者を称賛するわけではないが、敗者の落ちぶれる姿なら何も言わなくても心の中でひっそりと楽しめる。+それはつまり、自分でゲームをやって楽しむよりも、他人が負けて罰を受けるところを見る方が、楽しいというわけね。 K2(4)K2||:指揮官、こんな生意気なやつに頭を下げちゃダメ!+いくら上からのエリートだって……私は負けない! K2(4)指揮官||:強がらないで、K2、ここは私が何とかする。+そもそもこんな公の場でわざわざ恥をさらしに行く必要はない。それにこの二人も別に…… MDR(4)MDR||BGM_Empty:よし!よくぞ言った! MDR(4)MDR||BGM_Room:K2の言う通りに、ここで勝負から逃げたら、もう二度と頭を上げられないぞ! ()||:突然話に割り込んできたMDRは、一瞬にしてバルコニーにいる全員の注目の的になった…… ()||:しかし固まったその場の雰囲気に対し、MDRは気まずさを感じるどころか、それを楽しんでるかのように三周ぐるりと体を回し、そしてAK-12の隣に立ち止まって指揮官に向けてドレスの裾を少したくし上げた。 MDR(4)MDR||:でも、もし両方にうちの基地の者がいれば、たとえゲームの結果がどうなっても、私たちの勝ちに変わりはない。これで完璧でしょ? K2(4)K2||:ちょっ、それどういう意味?! MDR(4)MDR||:どういう意味って、別に「私はグリフィン人形をやめるぞ!」みたいなことは言わないよ?+ただ単純に、今回だけ私はこっちの二人と組むことにする。+そんでそっちもあと二人探せば、これで公平に3対3になるわけでしょ?しかもどっちにもグリフィンの人形がいるから、これで結果がどうなっても問題なし! MDR(4)指揮官||:はぁ……面倒なことだけは避けたかったのだが……+そこまでやる気があるんだったら、もう好きにするといい。余計なお世話をしてしまったかもしれないしね。 ()||<黑点1>:私は大きく溜息を吐いてバルコニーから会場に戻った。後ろにいるK2は拳を握りしめて、グリフィンのために戦うと気合だけが充満している。 ()||<黑点2>:そしてバルコニーに残ったMDRはAK-12に手を差し伸べたが、AK-12はそれをすぐに取らなかった。 AK12(10)AK-12||:別に、あのまま指揮官に言うことを聞いてもらう方法はあったし、どうしても断られてもちゃんとした予備プランも用意してあるわ。+つまり、あなたの助けは元々必要ないの。余計なことをしちゃった自覚はあるの? MDR(4)MDR||:分かってるよ、だって私らは似た者同士だから。+例えば……今夜この会場に紛れ込んできた方法は実に悪くないと思うね、ケースのチョイスもなかなかのものだったし。 ()||:その言葉を聞くと、AK-12は一瞬考えて、そして口の元が微かに浮かび上がった。 AK12(10)AK-12||:なるほど、確かにお互い似ているところがあるかもしれないわね。+とりあえず、今回だけ同盟を結ぶことにするわ、MDR。 AK12(10);MDR(4)MDR||:代わりに、現場の独占配信権を貰いたい。 AK12(10)AK-12||:配信?いいわ、面白いしね。見る人は多いに越したことないわ。 ()||:AK-12とMDRはお互い握手をし、そしてお互い気味の悪い笑みを交わした。 AK12(10)AK-12||:でも正直、あなたと同盟を結んだところで、試合に何かの影響がでるとは思えないけど。 MDR(4)MDR||:それを言うと……さっき指揮官と話してた試合ってなに?+どんな勝負をするの? AK12(10)AK-12||<黑屏1>:テキサス・ホールデムよ。遊んだことある? MDR(4)MDR||BGM_Room9<黑屏2>:テ、キ、サ、ス……検索っと。えーと……なになに…… ()||:自信満々に参戦を宣言したとはいえ、まさか試合の内容は自分の知らないトランプのゲームだったとは思わなかった。+それを後悔しながら、MDRはトイレでネットからテキサス・ホールデムのルールを調べていた。 MDR(4)MDR||:ああもう、なんでこんなアナログゲームが好きな人形がいるの?+いや、そもそもの話、人間がネットを発明するまでの数十万年は一体どうやって…… ()||:などとぼやきながら、MDRは無理矢理眠気を抑えつつ、ケータイで動画を観て何とか遊び方を覚えようとしていた。+実際、もう半分諦めていたのだが、動画を数分ほど観て、MDRはあることに気づいた。 MDR(4)MDR||:ん?これはつまり、このゲームにテクニックは必要なく、ただカードを貰ってベットするかどうかを決めればいいってことか?+……コツははったりをきかせて、相手を降りさせるか賭けさせるか…… MDR(4)MDR||:なんだ、簡単じゃないか!あとはカードの組み合わせの部分を覚えればいいってことか。 MDR(4);K2(4)K2<通讯框>||AVG_tele_connect:MDR?どこにいるの?もうテーブルの準備が終わって、全員あんたを待っているわ! MDR(4)MDR;K2(4)<通讯框>||:そう焦るなって、ヒーローはいつも遅れてくるもんだぜ。 MDR(4);K2(4)K2<通讯框>||:何がヒーローよ、向こうに寝返ったんじゃない? MDR(4)MDR;K2(4)<通讯框>||:すぐ行くよ、じゃねぇ~ K2(4)K2<通讯框>||:そもそも一体なんで……ちょっ、通信を切るな、あんたね—— ()||AVG_tele_disconnect:……ピッ。 MDR(4)MDR||:悪いね、真実のために、時にはメンタルを悪魔に売り渡さないと……+私は誰だ~誰だ~誰だ~?悪魔となったMDR~+よし、いくぞ!すべてを捨てて賭ける女! ()||9<黑屏1>:「10分で分かるテキサス・ホールデム」を観たMDRは、根拠のない確たる自信を持って、「戦場」へと向かった。 ()||GF_EV3_Bingocard_loop<黑屏2>139:そして、会場の真ん中に設置された楕円形のポーカーテーブルを囲って、6人の美少女人形たちが座った。+MDRのドローンは空中で静かに旋回し、試合の様子を実況している。 ()||:客人たちもテーブルの周囲を囲い、試合の行く末を密かに見守っていた。+ただ、ゲームの勝敗以外にも、この試合にはいくつかの見どころがあった。例えば…… MDR(4)MDR||:お? MDR(4)MDR||:おお~ MDR(4)MDR||:おおっ! MDR(4)MDR||<震屏>:うおぅ――! ()||:ベットラウンドの前に、MDRは自分のホールドカードをチラッと見ると、すぐ何回か空中に向けて拳を振りかざして、興奮した奇声を上げた。+そのあまりにも奇天烈な動きに、観客たちも思わず笑いだしてしまった。 K2(4)K2||:まるでガチャで大当たりを引いたみたいな表情ね…… G28(6)Gr G28||:うーん……分からない。 M99(6)M99||:これ……まだ始まったばかりですよね?ここでカードの強さが分かるはずがありませんので、これはきっとはったりです。 ()||:グリフィン側が色々と疑っているのに対し、反逆小隊側は完全に楽しんでいる様子だった。 AK12(8)AK-12||:面白い子。そうね……ベット、1000点。 AN94(10)AN-94||:コール。 G28(6)Gr G28||:……フォールド。 M99(6)M99||:G28なんで……あれはどう見てもはったりですよ! G28(6)Gr G28||:なんか様子がおかしいと思うけど……+それにテキサス・ホールデムは一回で勝負するゲームじゃないから、ここで降りてもまだ次があるよ。 K2(4)K2||:コール!グリフィンのために、ここで負けるわけにはいかない! ()||:ラウンドが進むにつれ、テーブルに出たチップの数が徐々に増えていった。+そしてまたMDRの番になると、彼女は一瞬不気味な笑みを浮かべてから、その場にいる全員が驚愕するような行動に出た。 MDR(4)MDR||:オールイン。 MDR(4)MDR||:ああ気持ちいいっ!もっかいやっていい?今回は写真アプリをつけて、そして……イェーイ! AK12(10)AK-12||:どうやらここまでのようね……フォールドするわ。 AN94(10)AN-94||:私もフォールドする。 M99(6)M99||:あわわわ……まさか本当に最初から強いカードを貰ったのですか?+こうなったら私も……えーと、フォールドします! ()||:ゲームに参加している6人中の4人がすでに降り、盤面は一対一の勝負となった。+しかしここで、K2も予想外の行動に出た。 K2(4)K2||:私もオールインよ!MDR、そんなはったりは私に通用しないわ! MDR(4)MDR||:そ~う~な~の~か~な~?+まぁこんなこと言っても仕方ないし、ショーダウンするか。 K2(4)K2||:……フラッシュよ! MDR(4)MDR||:残~念~、こっちはフルハウスで~す! ()||:MDRは満面の笑みで手札の二枚を公開し、それに対しK2は、MDRがテーブルに出されたすべてのチップをかっさらっていくところを、ただ眺めることしかできなかった。 K2(4)K2||:そ……そんな…… AN94(10)AN-94||:(やはり睨んでいた通り、彼女はイカサマをしている。あのドローンですべてのカードをスキャンし、マーキングをしているみたいだ……) AK12(8)AK-12||:(まぁ、別にいいんじゃない、これはこれで面白いわけだし。) MDR(4)MDR||:ああ、なんて無情、まさかいきなりすべてのチップを失ったプレイヤーを作り出してしまったとは!+まぁ正直の話、あんたは最初から私のファインプレイに引っかかってしまったということね、おほほっ!+観客の皆さんも見た?これが天才人形MDRの本当の実力よ! ()||:そしてドローンのカメラに向けて、MDRはVサインをした。 MDR(4)MDR||:グリフィンタレコミ掲示板のみんなも、このギャンブルの女神を崇めるといい!+そうだ、後でテキサス・ホールデムの初心者向けスレも立てておかないと! ()||:この時、MDRは非常に満足していた。+AK-12とAN-94がパーティーに来た目的?そんなことはもはやどうでもいい。 ()||:あとは大量なコメントをもらいトレンド入りすれば、今日はもう完璧な…… ()||BGM_Empty:……ガタッ。 ()||:重たい音と共に、何かが床に落ちた。 MDR(4)MDR||:え?ええええええ?! MDR(4)MDR||:そんな、私のドローンが……+コマンドの発信源は――指揮官?! ()指揮官||<黑屏1>:あまり手を出したくなかったけど、さすがに見ていられない。 ()指揮官||<黑屏2>9:MDR……ドローンでイカサマしてたでしょ? ()||:……結局、MDRはイカサマがバレたせいで追い払われ、ゲームは最初からやり直すことになった。 ()||:時間は人形たちのゲームの中で忽ち流れていき……+最後には試合に負けた者の、罰ゲームとしての舞台により、このパーティーはようやく幕を閉じた。+しかし、それより後の数週間の中、ポーカーの面白さを知ったMDRは、グリフィンのカフェでずっとゲームの場を設け…… ()||:……そして、自分の罪に代償を払うこととなった。 ()||BGM_Hello:グリフィンのとある宿舎……の布団の中にて。 MDR(0)MDR||:あっ、トンプソンの姉さん?お金はちゃんと返しますんで、もう少しだけ、もう少しだけ待っててほしいです……+あっはい、その、この間私のゲーム実況チャンネルの収益化が通ったので、お金が入ったらすぐに……+うううううう……//n「はいどうも、MDRで~す、今日はね~、お腹空いてるので~、Money、please、スパチャくれ」//n……送信っと。 MDR(0)MDR||82ClothingUp:うわあっ――!!+ふぅ、びっくりした……なんだ、TACだったのか。 MDR(0);TAC50(0)TAC50||:ゲームでイカサマしてバレるなんて……本当にすべてを捨てて賭ける女になってしまったようね。+指揮官に説教までされたのに、まだ反省していないの? MDR(0)MDR;TAC50(0)||:なにを!ていうかなんであんたみたいなやつと同じ部屋になるんだ! MDR(0);TAC50(0)TAC50||:……奇遇ね、ちょうどこっちも同じ問題を考えていたわ。+じゃあ、今日MDRに貸すお小遣いは――ゼロということで。 MDR(0)MDR;TAC50(0)||:ああああああごめんなさい!!!ちゃんと反省しますから…… MDR(0);TAC50(0)TAC50||:イカサマの件は? MDR(0)MDR;TAC50(0)||:……私が悪かった、もう二度バレないようにします。 MDR(0)MDR||:あいた!なんで頭を叩くんだよ! ()||:悔しそうな表情をするMDRを見て、TAC-50は大きく溜息を吐く。 TAC50(0)TAC50||<黑屏1>:こんなの、始めじゃないと思うし、最後でもないような気がしますね。