()||9<黑屏1>0,10BGM_Empty: ()||82GF_Memorial<黑屏2>:……+グリフィン宿舎にて。 ()||:【戦術人形Thunderへ 新しいスケジュールが届きました】+【要求 明日、指定のパーティーに参加すること。座標は添付ファイルを参照】+【追記 ドレスの着用が必要】 Thunder50(0)Thunder||:新しい任務……+きちんとやらないと。 ()||AVG_tele_connect:……通信要請が入った。 Thunder50(0)Thunder||:(指揮官?どうしてこんな時間に……)+指揮官、こんばんは。+もう仕事は終わっているはずですが、もしかして残業? Thunder50(0)指揮官||:わざわざ連絡を取って何か誤解をしていないかを確認することも、残業の内に入るのならそうなのかもしれない――残業代は出ないけど。 Thunder50(0)Thunder||:誤解?仕事のことではないのですか? Thunder50(0)指揮官||:違うよ、今回は息抜きをするためのスケジュールだね。+他にも何人か一緒に行くことになるけど、特に行動を共にする必要はないよ。 Thunder50(0)Thunder||:息抜き?+仕事ではなく、遊びに行って、息抜きをする……+つまり、休暇ですか? Thunder50(0)指揮官||:そう。 Thunder50(0)Thunder||:では、友達を連れて行ってもいいですか? Thunder50(0)指揮官||:その友達に任務がなければ問題ないよ。+誰と一緒に行きたいの? Thunder50(0)Thunder||:M950A、彼女の時間は大丈夫でしょうか? Thunder50(0)指揮官||:確認してみるよ。+カリン、パーティー当日のM950Aは予定入ってる? NPC-Kalin(0)カリーナ<通讯框>;Thunder50(0)||:M950Aさんですか?えっと、その日はちょうど任務があるみたいですね。+戻ってくる頃には、もうパーティーは終わっていると思います…… NPC-Kalin(0);Thunder50(0)Thunder||:……交代はできないのですか? NPC-Kalin(3)カリーナ;Thunder50(0)||:もう出発しちゃってますね。交代したい場合は前もって言ってもらわないと、なかなか。 Thunder50(0)指揮官||:そういうことらしい。残念だったね、Thunder。他に誰かいる? Thunder50(0)Thunder||:いません。 Thunder50(0)指揮官||:じゃあ、思いっきり楽しんで来て――もちろん、グリフィンを代表してパーティーに出席するわけだから、振る舞いにはちゃんと気を付けてね。 Thunder50(0)Thunder||:……分かりました。+時間通りに参加します。ドレスも用意します。 Thunder50(0)指揮官||:友達と一緒に行けなくてがっかりしてる? Thunder50(0)Thunder||:平気です。+スケジュールがそう決まっているのであれば、私は行きます。 Thunder50(0)指揮官||:そっか。+じゃあ、楽しんできてね。 Thunder50(0)||BGM_Empty<黑屏1>AVG_tele_disconnect:指揮官からの通信が終わった。+Thunderはベッドで横になると、二人だけしかいない通信チャンネルを開いた。 Thunder50(0)Thunder||BGM_Wake72<黑屏2>:指揮官からパーティーに参加する任務を受けた。 Thunder50(0)||:【お掛けになったユーザー――M950Aは現在任務中につき、通信を繋ぐことができません。留守番モードにて、メッセージを残してください。】 Thunder50(0)Thunder||<黑屏1>:一緒に行きたかった。 ()||82<黑屏2><黑屏1>:Thunderは天井をボーっと見つめながら、静かに返事を待っていた。+10分が過ぎ、20分が過ぎても……+通信チャンネルは変わらず静かだった。+1時間が過ぎた。+Thunderは目を閉じた。 ()||9<黑屏2>AVG_tele_connect:【新しい通信申請が入りました】+【接続中】 M950A(0)M950A<通讯框>||:アニバーサリーパーティ―のこと?いいなぁ、早めに戻れなくて残念だよ。ちょっと厄介な任務になってるけど、でも予定通りに帰ることはできると思うよ!+楽しんできなよ、滅多とないチャンスだから。 M950A(0)Thunder||<黑屏1>:…… Thunder50(0)Thunder||72<黑屏2>:指揮官も嬉しそうだった。私にもパーティーを楽しんでほしいって言ってた。+でも、何をすればいいのか分からなくて。 M950A(0)M950A<通讯框>;Thunder50(0)||:そんなの簡単よ。パーティーは自分を自由に表現できる場、したいことを好きにすればいいの!+あたしもそうしたんだし。 M950A(0);Thunder50(0)Thunder||:M950Aも?でも私、パーティーでしたいことなんて…… M950A(0)M950A;Thunder50(0)||:パーティーなんだよ?+基地じゃできないような、やりたい事をすればいいじゃん。+どうせそういうところでは誰も気にしないから、思いっきりやればいいの! M950A(0);Thunder50(0)Thunder||:分かった。 M950A(0)M950A;Thunder50(0)||:あっ、また敵が来た。+戦闘に集中しなきゃだから、切るね。 M950A(0)Thunder;Thunder50(0)||:うん。 M950A(0)M950A;Thunder50(0)||:そうだ。パーティーには一緒に行けないけど、帰ってきたらパーティーでの出来事を教えてよ。+そしたらあたしも行ったみたいで嬉しいから。 Thunder50(0)||AVG_tele_disconnect:【通信終了】 Thunder50(0)Thunder||:うん、そうする。 ()||BGM_Empty<黑屏1>:【お掛けになったユーザー――M950Aは現在任務中につき、通信を繋ぐことができません。留守番モードにて、メッセージを残してください】 ()||139<黑屏2>GF_Cafe:次の日の夜。+パーティーが幕を開けた。//n普段は物静かな者も、滅多とないこの喜び沸き立つ雰囲気に呑まれたのか、声量を上げ歓談を楽しんでいる。+この状況でThunderを探すのは容易ではないという私の予想に反し、彼女はあっさりと見つかった。+デザートが並ぶテーブルの近くで、パティシエの恰好をしている人と何か話しているようだ。+思いがけない光景を前に、私はすぐにはその会話に割り込まず、パティシエが離れた後で彼女に声をかけた。 Thunder50(2)指揮官||:こんばんは、Thunder。 Thunder50(2)Thunder||:あっ、指揮官。 Thunder50(2)||:Thunderはデザートを一皿手にしながら、とてもリラックスした様子で私の方を見た。+しかし、そのあどけない子供のような表情はまるで錯覚だったかのように、すぐいつもの顔に戻ってしまった。 Thunder50(2)指揮官||:そのドレス、綺麗だよ。 Thunder50(2)Thunder||:ありがとうございます。指揮官もとてもお似合いです。 Thunder50(2)指揮官||:即答するところを見るに、あらかじめ設定された定型文があるのだろう。+とは言え、彼女の以前の職業を鑑みれば、そのような定型文が設定されていようとさほど不思議ではない……+デザート美味しい? Thunder50(2)Thunder||:これ、それとこれとこれ……全部美味しい。指揮官も食べてみますか?+この「ビター・ロック」を。 Thunder50(2)指揮官||:ビター・ロック?ここのパティシエも独特な名前を付けるね。 Thunder50(2)Thunder||:私が付けました。 Thunder50(2)指揮官||:なるほど……では遠慮なく。+……+うん、美味しいよ。 Thunder50(2)Thunder||:私もそう思います。+それとこれは、「三つ目の絶色」と名付けました。+そしてこっちは「パピー・ビスケット」。//nこの丸いのはまだ名前が思いついていなくて…… Thunder50(2)指揮官||:どれも面白い名前だね。//nとても楽しんでるようでよかったよ、安心した。 Thunder50(2)Thunder||:先ほど作った人から聞いたのですが、これらは全て試作品なので名前を付けていなかったそうです。+どれも美味しかったので、名前がないまま食べられるのは可哀そうだと思いました。+なので名前を付けてから食べることにしたのです。+そうすれば、今後このことを思い出す時、全部名前で呼んであげることができます。 Thunder50(2)指揮官||:…… Thunder50(2)Thunder||:指揮官?+なにか変なことを言いましたか? Thunder50(2)指揮官||:いや。+それはとても……ロマンチックだね。//nうん、そう表現するのがふさわしいと思う。+確か去年のアニバーサリーパーティーでも、M950Aがロマンチックなことをしてたっけ。 Thunder50(2)Thunder||:何をしたの?+とても知りたいです。 Thunder50(2)指揮官||:えっと……+パーティーの最後、情熱的な歌声でうとうとしていたみんなを叩き起こしたんだよ。+「あたしの歌を聴け!」+舞台の上に立った彼女は自信満々にそう叫んで、場をもう一度盛り上げたんだ……//n今思い返してみれば、その時の彼女は今の君と同じ目をしていたよ。 Thunder50(2)Thunder||:そういうところが好きです。 Thunder50(2)指揮官||:そういう彼女は確かに魅力的だね。それは君も同じだよ。 Thunder50(2)Thunder||:魅力的……ですか?+それは褒めているのでしょうか。それとも別の意味で? Thunder50(2)指揮官||:もちろん褒めているよ。 Thunder50(2)Thunder||:どうぞ。 Thunder50(2)||:そう言いながら、Thunderはその傷跡だらけの腕を私の前に差し出した。 Thunder50(2)指揮官||BGM_Empty:……ん? Thunder50(2)Thunder||Heartbeat:大声を出したりはしません。どうか好きなようにしてください。 Thunder50(2)指揮官||:誤解だよ、Thunder。+これはそういう意味じゃないんだ……もう昔の「職場」ではないんだよ。+以前何があったかは多少知っているけど、私はそんなことしない。 Thunder50(2)||:Thunderは不思議そうな表情で私を見つめた。 Thunder50(2)指揮官||BGM_Moon:……確かに、人間の中にはそういうクズがいる。//n人形や、同じ人間に対して……ひどいことをする奴が。+でもグリフィンにそんな人間はいない。//n君は綺麗なドレスを着て、デザートを食べて、休暇には好きなことをしていいんだ。+ほら、名前は「ビター・ロック」でも、コーヒーの上に乗ってるアイスクリームは甘い味がするでしょ? Thunder50(2)Thunder||:言っていることは分かりました。+私を慰めているのですね。+でも、人形を慰める必要はありません。 Thunder50(2)指揮官||:事実を言っているだけだよ、Thunder。+君が過去に経験したことは、グリフィンでは起きない。+たとえ私が君にそう命令できるとしても…… Thunder50(2)Thunder||:指揮官の命令には従います。 Thunder50(2)指揮官||:なら私が君に言い渡す命令は――+「自分が思う幸せを追求しなさい」、だよ。 Thunder50(2)Thunder||:……やはり、理解できません。+ですが、命令であるなら、達成できるよう善処します。 Thunder50(2)指揮官||:それで気分が晴れるのなら、まずはそうすればいいのさ。 Thunder50(2)Thunder||:では、これらにもっと名前を付けてもいいのですか? Thunder50(2)指揮官||:もちろん。//n言ったでしょ?休暇には好きなことを好きにやっていいって。+だから君は自分の好きなことをしていいんだよ。 Thunder50(2)Thunder||:分かりました…… Thunder50(2)指揮官||<震屏>AVG_weapon_reload<黑屏1>:……待って、何するつもり?//nちょっと、Thunder!パーティーで銃はダメ――!! ()||9BGM_Empty:…… ()||<黑屏1>:【Thunderからの通信要請が入りました】+【接続中】 Thunder50(0)Thunder<通讯框>||72<黑屏2>GF_Memorial:基地に戻った。 Thunder50(0);M950A(0)M950A||:ごめん、こっちはまだ戻れてない。+パーティーは楽しかった? Thunder50(0)Thunder;M950A(0)||:楽しかった。+今日のパーティーは賑やかで、安全で、好きなことをすることができた。 Thunder50(0);M950A(0)M950A||:それはよかった。で、何をしたの? Thunder50(0)Thunder;M950A(0)||:デザートに名前を付けて、パティシエと知り合いになった。+人間と人形でいっぱいだった会場の中に、一人だけ何だか私と似ている人を見つけたの……深紅のドレスを着ていて、とても綺麗な人形だったけど、それが誰なのかは分からなかった。 Thunder50(0);M950A(0)M950A||:それはすごくよかったんじゃない?+そういや、もしかしてもう宿舎に着いてる? Thunder50(0)Thunder;M950A(0)||:いえ。パティシエからプレゼントをもらったの、デザートに名前を付けてくれたお礼にって。+でも宿舎でデザートを食べるのは良くないから、今はカフェで待ってるところ。 Thunder50(0)Thunder||<黑屏1>:休暇は好きなことをしていいって指揮官に言われたの。今はまだ休暇中だから、これを食べさせてあげたい。+とっても甘くて、美味しくて、メンタルを撃ち抜いてくれるような、そんな味。 Thunder50(0)||80<黑屏2>:【お掛けになったユーザー――M950Aは現在任務中につき、通信を繋ぐことができません。留守番モードにて、メッセージを残してください】 Thunder50(0)Thunder||BGM_Empty<白屏1>:…… Thunder50(0)||BGM_Sunshine<白屏2>:突然、カフェの扉が開かれた。+そこには、Thunderの見慣れた一人の影が立っている。//n凛々しくも、どこか得意げな表情をしている一人の影が。 M950A(0)M950A;Thunder50(0)||:ただいま。 M950A(0);Thunder50(0)Thunder||:……おかえり。 M950A(0)M950A;Thunder50(0)||:それで……その箱なの?+あんたが名前を付けるぐらいのデザートなんて、さすがに気になるわね。+じゃあ開けるよ?+……Thunder? M950A(0);Thunder50(0)Thunder||AVG_weapon_reload:…… M950A(0)M950A;Thunder50(0)||<震屏><黑屏1>:……待って、Thunder!カフェでは発砲禁止!!! ()||BGM_Empty9<黑屏2>AVG_pistol_finalshot_n:その日の夜、突然鳴り響いた銃声は、基地に小さな混乱を引き起こしてしまった。 ()||<黑屏1>:しかし、自分の給料から修繕費を出すThunderに対して、私は何も言うことはなかった……+なにしろ、珍しく笑顔で請求書を受け取りに来たのだから、きっと何かいいことがあったに違いない。