()||9<黑屏1>0,10: ()||89<黑屏2>:…… SPS(0)セルジュコフ||BGM_Hello:……指揮官?+急にこんなところに呼び出して、一体なんの用件でしょうか? ()指揮官||:少々面倒な任務を任せたい。 SPS(0)セルジュコフ||:指揮官、説明をお願いします。 ()指揮官||:30分後、人魚の調査任務に関する作戦会議をする予定だ。+そこで、君には88式と一緒に後方救援班として組んでもらう。+任務自体はそんなに難しくないが、みんなの安全を見守っていてほしい。 SPS(0)セルジュコフ||:お任せください、全力で任務を完成してみせます! ()指揮官||:ただ88式にはちょっと特別な事情があってね。+彼女は泳げないんだ。//n加えて未知のことに対しても恐怖心を抱いていて…… SPS(0)セルジュコフ||:分かりました。 ()指揮官||:こういうことに関して君の方がプロだから、彼女のことは任せたよ。 SPS(0)セルジュコフ||:安心して任せてください! ()指揮官||<黑点1>:じゃ、しっかり頼むね。+私は他の仕事を処理してくる。 SPS(0)セルジュコフ||<黑点2>9:指揮官にこのような任務を任された以上、その期待を裏切るわけにはいきません。+まずは任務の日までに、88式の救急訓練メニューを考えておかないと…… SPS(0)セルジュコフ||<黑屏1>:未知なことに対して恐怖心を抱いている、のですか?+うーん……では海になれてもらうことから始めましょうか…… ()||22<黑屏2>BGM_Empty:…… ()||BGM_Moon:深夜四時。+救急訓練メニューを組み終えたセルジュコフが工場の前を通った時、そこの灯りがまだついていることに気づいた。+誰かが消し忘れたと思い工場に入ったが、そこでうとうとしながらも何かの作業を頑張ってこなしている88式の姿を発見した。 SPS(0)セルジュコフ||:(88式?)+(こんなに遅くまで研究を?) ()||:セルジュコフはこっそり88式の後ろに近づき、その机の上にはたくさんの設計図と演算用紙があった。 SPS(0)セルジュコフ||:(彼女も今回の任務を自分なりに頑張っているのですね。)+(私も負けませんよ、88式。) ()||<黑点1>:セルジュコフはまたこっそり工場から出て行く。 ()||<黑点2>:翌日の深夜二時。+セルジュコフはまた工場へ来たが、やはりまだ灯りがついていた。+中へ入ってみると、88式はそこで肘をついたまま寝ていた。 ()||<黑点1>:セルジュコフはこっそり差し入れのお菓子を置いて、またこっそり出て行った。 ()||<黑点2>:三日目、朝六時。+セルジュコフは工場に来た。 ()||<黑屏1>:88式は机の上で何かのよくわからないパーツを抱えたままぐっすり眠っていた。+セルジュコフは軽く溜息を吐いて、時間を確認した後荷物の準備をし始めた。 ()||162<黑屏2>BGM_Empty:…… ()||:6時間後。+人魚調査小隊は目標地点のビーチに到着した。 ()||:1時間後。+セルジュコフは隅っこの段ボールの中に隠れていた88式を海辺まで連れてきた。一面に広がる碧い海と、空に一片の雲もなく、輝く太陽はすべてを明るく照らしている。+しかし、88式は目を閉じたまま、セルジュコフの隣でずっとぷるぷると震えていた。 SPS(2)セルジュコフ||<黑屏1>:(私が初めて海での任務を受けた時も、こんなに感じに震えていたのでしょうか?) ()||<回忆>163<黑屏2>BGM_Sneak:…… SPS(0)セルジュコフ||:深呼吸してリラックス。+海での任務でも、陸地とそんなに変わりありません。+あなたは専門的な訓練を受けている人形だから、そんな新人みたいに振舞うわけにはいきませんよ…… SPS(0)セルジュコフ||:よし、セルジュコフ。+今から五つを数えて、一になった時、自信を持って任務を受けに行きなさい。 SPS(0)セルジュコフ||:5……4……3……+2……+1.9……1.8……1.7…… SPS(0)セルジュコフ||:……+何をしているの……+まったく……バカバカしい…… ADS(0)ADS||:みんな準備できたよね?+ここに来て集合!+これからうちが任務の内容を説明する。 SPS(0)セルジュコフ||:慌てるな、自信を持って、優雅に!+セルジュコフ、あなたならきっと大丈夫! ()||:…… ADS(0)ADS||:……という感じの任務よ。+みんな何か質問ある? ()小隊全員||:ありません! ADS(0)ADS||:よし、じゃあみんな各自準備運動してから解散!+セルジュコフ、ちょっとこっち来て。 SPS(0)セルジュコフ||:何か、特別な任務でしょうか? ADS(0)ADS||:違うよ。+なんだかとても緊張しているみたいだから。+ちょっと話を聞いてみたいな。 SPS(0)セルジュコフ||:ありがとうございます。+しかし、緊張しているというよりは、ただ周囲を警戒しているだけですので。 SPS(0)セルジュコフ||:(もうバレましたか……)+(出発前はあんなに予習しましたのに。)+(グリフィン掲示板で「初めての海上任務でどうすれば経験豊富のように見せれますか?」の回答を全部丸暗記して……) ADS(0)ADS||:「もし緊張しているのがバレたら、軽く周囲を警戒していると答えればいい」+そうそう、グリフィン掲示板で「初めての海上任務でどうすれば経験豊富のように見せれますか?」のスレをまとめたのはうちなんだよ、匿名ではあるけど。+まぁでも、その答えを聞けてむしろ安心したよ。 SPS(0)セルジュコフ||:…… ADS(0)ADS||<黑点1>:みんなこっちを見てるから、あっちの倉庫に行こうか。 ADS(0)ADS||BGM_Empty<黑点2>89:セルジュコフ、海上任務は初めてなんだよね? SPS(0)セルジュコフ||:……+はい、ですがそれは別に―― ADS(0)ADS||m_avg_casual:言いたいことは分かってるよ、セルジュコフ。+うちもあなたのことを信じてるから、この小隊に入れたんだよ。 SPS(0)セルジュコフ||:ありがとうございます…… ADS(0)ADS||:うちはね、こんな見た目だから、初めて一緒に任務をする人形によく信じてもらえないんだ。+いっつも子ども扱いをされて、構ってはくれるんだけど、一緒に任務を真面目にやってくれないの。+だからね、セルジュコフ、本当はありがとうって言いたいのはこっちなんだよ。 SPS(0)セルジュコフ||:…… ADS(0)ADS||:さて、じゃあ次は海上での任務について説明してあげるね。+セルジュコフは今までずっと陸での任務を受けてきたんでしょ?+正直そんなに違いはないと思うけど…… SPS(0)セルジュコフ||:ですよね!私もそう思っています! ADS(0)ADS||:うん!それで少し注意する必要があるのは…… ()||:…… ()||:………… ()||:1時間後。 ADS(0)ADS||:こんなところかな。+残りは実戦の中で教えてあげるね。 SPS(0)セルジュコフ||:…… ADS(0)ADS||:ねぇ、知ってる?うち、水の中での任務が好き、その中でも特に海での任務が大好きなの!+この前海の中でクラゲを見たんだよ、あんなにきれいで儚くて、海の中でゆらゆらしている感じはまるで夢みたい。+もし後で見かけたら、見せてあげるね! SPS(0)セルジュコフ||:はい、私も海の中の生物をまだ見たことありません。+そういえば、そろそろ任務を始めても…… ADS(0)ADS||:今回の任務は二人一組でやるんだよ。+他の人たちの組み合わせはもう決めてあるから、うちのパートナーはあなたがやってよ。+これからよろしくね。 SPS(0)セルジュコフ||:えっと、確かパートナー同士は同じセーフティロープを使うことになりますよね……+万が一私が任務中に何があったら……+私はすぐ撤退しても問題ないですが、ADSは常にこの場にいないとダメなのでは…… ADS(0)ADS||<黑屏1>:大丈夫だよ、今回の任務の難易度は中程度。+うちと一緒なら、きっとうまく行くよ!セルジュコフのこともちゃんと期待しているからね~ ()||<关闭蒙版>162<黑屏2>BGM_Empty:…… SPS(2)セルジュコフ||BGM_Hello:基本的な内容はこんな感じですね。+さて、そろそろみんなの安全を守るためにパトロールを始めましょうか! Type88(4)88式||:救急に関する色んな知識を記録したのはいいですけど、なんだか…… SPS(2)セルジュコフ||<黑点1>:大丈夫です!パトロールをしながら、一つ一つ復習していきましょう! ()||<黑点2>:パトロールを開始して1時間後。 Type88(4)88式||:セルジュコフ聞こえてる? SPS(2)セルジュコフ||:何をですか? Type88(4)88式||:あっちに助けを求めているような声が…… SPS(2)セルジュコフ||:そうですか?特に何もない様子ですけど……+望遠鏡を取って確認してみますね。 ()||:セルジュコフは装備置き場に戻り、望遠鏡を探し始めた。+しかしどこからか一匹の黒いカラスが飛んできて、セルジュコフのカバンを興味津々と見つめていた。+セルジュコフはそれを気にせずに、カバンの中を漁って望遠鏡を探し続けた。+そこでまさか、あのカラスはセルジュコフの不意を突いて、カバンの中身を咥えようとした。+それに気づいたセルジュコフは躊躇なしにすぐ銃を構えて、カラスを追い払った。 SPS(2)セルジュコフ||:昔のコードネームもカラスでしたが、だからと言ってあなたの狼藉は許しませんよ。 ()||BGM_Empty:セルジュコフは再び望遠鏡探しに戻ったが、そこでまた突然88式の叫び声が聞こえた。 ()88式||:R93!+待ってて、今助けに行きます! SPS(2)セルジュコフ||BGM_Reverse:88式?! ()||:驚いたセルジュコフは振り返ると、そこには海の中へと走っていく88式の姿がいた。+燦々と輝く太陽の下で、88式の足は静かな海水の中へと踏み入れ、キラキラと飛び出た水玉はまるで花のように咲いてた。 SPS(2)セルジュコフ||:88式…… ()||:そして海水が段々と88式の腰、胸まで昇り……88式が一気に海の中に入った……+それを見て、セルジュコフは一瞬息を止めた。+数秒後、88式はようやく頭を水面上に出し、セルジュコフもこれで安心できると思ったその矢先―― ()88式||:助けて!ごほっゴホッ!+私……ブグブグ……泳げない! ()||:88式はとても非力に水の中で足掻き、しかも混乱の中、海水を少し飲み込んでしまった様子だ。+そこからさらに、セルジュコフは少し離れた海の上に、ぼんやりと海草みたいなピンク色の髪を発見した……+ここで一人だけで二人を助ける可能性を、セルジュコフはオーバーロード寸前まで演算モジュールを回した。+しかし、それでもシステムは結果を出せず、セルジュコフは仕方なく、過熱寸前の演算モジュールを止めた。 SPS(2)セルジュコフ||:やはり一人しか……+先に近くの88式を助けよう……R93、すみません…… SPS(2)セルジュコフ||:……+88式!今助けに行きます! ()||<黑屏1>:浮き輪を持って、セルジュコフも海へと走り出した。88式と同じように、88式よりも力強く海の中へ入った。 ADS(0)ADS||<黑屏2>163<回忆>BGM_Empty:セルジュコフ!そのままじっとして!+すぐ行くから! SPS(0)セルジュコフ||:……はい! ADS(0)ADS||:手をこっちに! ADS(0)ADS||:よし、次はこっちに跳んできて。+下を見ちゃダメ、うちを見て、セルジュコフ! SPS(0)セルジュコフ||:私……頑張ってみます…… ADS(0)ADS||:うちはあなたを信じてる、あなたもうちを信じてる、そうでしょ? SPS(0)セルジュコフ||:はい。 ADS(0)ADS||<黑屏1>:じゃあうちを信じて、うちに任せてよ、セルジュコフ! SPS(2)セルジュコフ||<黑屏2>162<关闭蒙版>10051:あの時、私がADSを信じたように、88式も、指揮官も、私を信じています。+この信頼を、裏切るわけにはいきません! ()||:セルジュコフは力いっぱい88式の方へ泳いでいく。+段々と距離が近づき、あと一息で手が届きそうになったところ、突然空から何かが隣に落ちてきた。+セルジュコフはすぐそれが自分のサングラスだと気づいたが、まだ状況を完全に呑み込んでいないうちに、また空から自分の荷物がパラパラと落ちてきた。+そして頭を上げると、なんとそこにはさっき追い払ったカラスがいた。+カラスは自分のカバンを咥えて、その中から次々と荷物を落としにきている……+カラスの攻撃を避けながら、自分の荷物を拾いながら、さらに88式の安全まで考えなければならず、セルジュコフはすぐ混乱に陥った……+やがて緊張と激しい動きにより、足のパーツに何かしらの故障が起きてしまった。 SPS(3)セルジュコフ||:ああもう!これ……+あっ!グッ……私の……+……足が……故障……ブグブグ…… Type88(4)88式||<黑点1>:セルジュコフ! ()||<黑点2>9:自分の足を抱えたまま、セルジュコフは段々と沈んでいき、まるで深淵の底へ落ちていくような感じがした。 SPS(3)セルジュコフ||:こんな時にしくじるなんて……+落ち着いて!まずは深呼吸……ぐっ、海の中にいるのを忘れた……+どうすればいいの?!誰か助けて…… SPS(3)セルジュコフ||:……+88式……+助けて…… SPS(3)セルジュコフ||<黑点1>:うっ……これは? ()||<黑点2>162:88式は後ろからセルジュコフの体を掴み、力いっぱい引き上げ始めた。 SPS(2)セルジュコフ||:……88式?+私が教えた救急の知識を覚えてくれていた!+しかもちゃんと応用している! ()||:セルジュコフは徐々に体から力を抜いて、静かに88式に身を委ねた。 SPS(2)セルジュコフ||:私が泳いできた距離から計算すると、88式が岸辺に着くまで、まで少し時間がかかるはずです。+その間に呼吸を調整して、体力の節約を……+ん?ええ?! ()||BGM_Empty:予想よりもずっと早く、セルジュコフは88式に水面上まで引き上げられた。+この時、セルジュコフはようやく気付いた――自分たちはずっと、1.5メートル程度の深さの海域にいたことを。 Type88(4)88式||:…… SPS(2)セルジュコフ||:…… Type88(4)88式||:とりあえず……岸に上がろう…… ()||:そして二人はせぇせぇと息をしながら岸辺へ向かっていく。 ()||:柔らかくて暖かい砂に足がつくと、二人は同時にビーチの上に倒れた。 SPS(2)セルジュコフ||:…… Type88(4)88式||:…… SPS(2)セルジュコフ||m_avg_casual:プハハハハハハ…… Type88(4)88式||:あははは…… SPS(2)セルジュコフ||:これはまったく……+今までの仕事の中でもトップ10に入る事故でした、ははは…… Type88(4)88式||:いえ、これは全部私のせい…… SPS(2)セルジュコフ||:もし助けに来てくれなかったら、二人で一緒に修理室行きになるところでした。+やっぱり、あなたを信じて正解でしたね。 Type88(4)88式||:うん……ありがとう、セルジュコフ。+もしあなたがいなかったら、私は未だに段ボール箱の中で震えてたかもしれない。+海に入るどころか……+結局すぐ失敗しましたけど…… SPS(2)セルジュコフ||:……このことは誰にも言いません。+代わりに、私が失敗したことも…… Type88(4)88式||:セルジュコフ……何か、忘れている気がしませんか……? SPS(2)セルジュコフ||:……+R93……!+早く指揮官に報告しないと! ()||<黑屏1>:夏の日差しのもと、暖かくて柔らかなビーチの上で、二人の少女はお互いを支えながらまた走り出した。