()||9<黑屏1>0,10黑屏1>:
()||82<黑屏2>:……
()||AVG_doorknock_wood:早朝、グリフィン宿舎。
()||BGM_Hello:ノックの音に叩き起こされたM870が怒鳴り声を上げた。
M870P(0)M870||:誰よ!?朝っぱらからうるさいな!+ボーナスもらいすぎて罰金でも払いたくなったか?!
()||:M870が布団を蹴り飛ばすように起きて、ドアを開けると――+そこにはポーズを決めたKSVKがいた。
KSVK(4)KSVK||:お目覚めか、運命に選ばれし寵児よ。
M870P(0)M870||:KSVK、今の愚行に見合うだけの説明はしてくれるのよね?+さもないと、その帽子いっぱいの切符を切ってやる!
KSVK(4)KSVK||:そう怒るな、M870。我々はやがて稀にみる嵐を迎えることとなる。+嵐が来るまでは、自身が何を失い何を得たのか、誰にも分かるまい。
M870P(0)M870||:まだ声が出るうちにさっさと用件を話しな。+笑えない冗談だったら、クラクション代わりに車の前に縛り付けるわよ。
KSVK(4)KSVK||:この日、グリフィン人形たちは一堂に集い、魂が狂喜せし夜を共にするのだ!
M870P(0)M870||:あたしの我慢は、すでに黄色信号よ。
KSVK(4)KSVK||:今宵の饗宴では、誰もが恐怖に追われることとなろう。//nそれを振りほどく唯一の方法は、他人を驚かすことだ。+しかし、夜が明けるまでに、帰路を探し出せる魂などないのかもしれない……
M870P(0)M870||:余計な情報を削ぎ落とすと、つまり今夜は肝試し大会をやるのね?+珍しく面白そうな話じゃない♪
KSVK(4)KSVK||<黑屏1>:勝者には一年分の炭酸水が与えられるという。+さあ、運命の導きに従い、共に参ろうではないか!
()||97<黑屏2>BGM_Empty:……肝試し大会が始まった。+M870は歩きながら、新たに取り付けられた監視装置を触ってみた。
M870P(0)M870||:KSVK並みに説明が長かったわね。//n要するにお化け側と参加者側に分かれて、//n参加者をたくさん驚かせたお化けが勝ちってことでしょ。+にしても、ちゃんと驚かせたかどうかを悲鳴の大きさで判断するからって、//n監視装置までつける?+バカバカしい……ま、グリフィンらしいっちゃ、らしいけど。
()||BGM_stage5:M870は近くで震えている人形をターゲットに決めた。
M870P(0)M870||<黑点1>:フフン、おバカども、せいぜい逃げまどいなさい!+すぐに追いついて、魂が抜けるくらい脅かしてやるわ、アハハハ!
()||1<黑点2>BGM_Empty:……30分後。+M870は草を口に咥えて、つまらなさそうに木の上に寝そべっていた。
M870P(0)M870||:ちぇ、つまんないの。+あいつら適当に驚かしたら、すぐに炭酸水を差し出すんだもん。+ゲフ――
()||:M870は誰もいなくなった周囲を睨め回した。
M870P(0)M870||:あのバカども、唯一の取り柄は足の速さだけね。+悲鳴を聞くなり、666号ハイウェイであたしの車を目にしたが如く//nすっ飛んでっちゃうし。
()||BGM_Sneak:その時、ちょうど灌木の間からWA2000がコソコソと這い出て、//nM870のいる木の下を通った。
WA2000(4)WA2000||:みんなどこ行ったのよ?ずっと待ち伏せしてたのに、誰も通らないじゃない……
()||:WA2000は仁王立ちでため息をついた。
WA2000(4)WA2000||:この前のお化け屋敷イベントじゃ、//n無様にも指揮官に悲鳴を聞かれちゃったし……+今度こそ、完璧なパフォーマンスで指揮官に//nあの失態を忘れさせてやるんだから……+変装して驚かせばいいんでしょ?楽勝よ。
()||:M870は咥えていた草を吐き捨て、狂気じみた笑顔を見せた。
M870P(0)M870||:そうね、今夜はお化け役が一番楽だわ。+みんなオバケに変装してるから、もう隠す必要もないわよね……
WA2000(4)WA2000||:なに?ちょっと、誰が喋ってるの……
()||:おたおたと周囲を見渡すWA2000を見下ろしながら、//nM870はなんとか笑いを噛み殺した。
M870P(0)M870||:なに、あたしが見えないの?ずっとあんたの後ろにいるんだけどな……
WA2000(4)WA2000||:う、嘘言わないで……
()||:WA2000はゆっくり振り向いた……+そのタイミングを見計らって、M870は木から飛び降りた……
M870P(0)M870||:ここだよ――!
WA2000(4)WA2000||<震屏>:キャアアアアアアアアアオバケェェェェエエエ!
()アナウンス||BGM_Empty:お化け側WA2000、リタイア!戦績:0!
()||:がむしゃらに逃げていくWA2000の後姿を、M870は満足げに見送った。
M870P(0)M870||:ププッ!WA2000の表情がよく見れなかったのが残念ね。
()||:一人で悦に浸るM870だったが、突如聞こえてきた悲鳴に我に返った。
M870P(0)M870||<黑点1>:主役を差し置いて、どこぞの鼠があたしのステージに上がり込んだみたいね。
()Gr G36c||9<黑点2>BGM_NightOPS:キャアアアアアお姉さん助けてええぇぇぇ!
()||:G36cが巨大なカボチャをその場に捨てて逃げ去ると、//nPSG-1は自分とダミーの体についた血を拭き取った。
()Gr PSG-1||<黑点1>:また一人、これで優勝は決まりね。
M870P(0)M870||1<黑点2>:血糊に演技?フフン……+バカは所詮バカね。メンタルをフル稼働させたところで、//nこんな幼稚な方法しか思いつけないとは。
()||:遠くに飾られた十字架を見て、M870の脳裏に再びアイディアが浮かんだ。+彼女はPSG-1の見えないところに身を隠し、//n喉に手を押し当てながら、くぐもった声を出した。
()M870||:おぬし……+まさかおぬしも……我々の同胞なのかい?
PSG1(2)Gr PSG-1||:誰ですか?姿を見せなさい!
()M870||:そうしたいのは山々だが、あいにく怪我で動けんのじゃ……+おぬしの血の匂いに、わしの体が疼いておる。おぬしを驚かせたくはない。
()||:M870はわざと深呼吸した。
()M870||:ふむ――おぬしの食後の残り香、たまらんのう。
PSG1(2)Gr PSG-1||:……
()M870||:我が同胞よ、急に黙り込んでどうした?
PSG1(2)Gr PSG-1||:あの、ちょっと急用を思い出しまして……
()M870||:こんな呑気な夜に、何を急ぐ必要がある?+今宵はハロウィンじゃ。獲物どもが油断している今こそ、たらふく食うチャンスだと言うのに……
()||:PSG-1は寒気を感じた。
PSG1(2)Gr PSG-1||:そ、そういえば、まだ獲物を倉庫に収めてませんでした……
()M870||:待たれよ、我が同胞!行ってしまう前に、せめて一つ手を貸してもらえんかの。
PSG1(2)Gr PSG-1||:何でしょうか……?
()M870||:そこの十字架が見えるかい?あれには心底嫌悪感を覚えるが、いかんせんこの老体だ。+もしあれを外してくれたら、ワシの取っておきの血杯をおぬしに差し上げよう。
PSG1(2)Gr PSG-1||:……+手をお貸ししますけど、その血杯は結構です。
()||:PSG-1は戦々恐々と十字架に近づいた。//n十字架に打ち付けられた手錠には、ところどころ血痕が付着している。
PSG1(2)Gr PSG-1||:この血痕は……あなた……私たちの同胞の血ですか?
()M870||:左様。その手錠は一族の裏切者を処刑するための物。+裏切者とは即ち、ろくに狩りもせず、火事場泥棒ばかりする恥さらしの事じゃ。+それと当然――+吸血鬼の名を騙る偽物もだ。
PSG1(2)Gr PSG-1||:あの……ここで磔になった裏切者たちは、皆どうなったのですか?
()||:PSG-1が恐怖で動けずにいるのを見計らい、//nM870は影からそっとPSG-1の耳元に歩み寄った。
M870P(0)M870||:もちろん、朝一番の日光を浴びて、灰と化したんじゃよ♪+それにしてもおぬし、いい香りがするの。//n逆に同胞らしい血の生臭さがせんのは何故じゃ……
()||:PSG-1はぶるっと身を震わせ、無意識に十字架を握りしめた。
M870P(0)M870||BGM_Empty:おや、もしや、おぬしも、裏·切·者、なの、かい?
PSG1(2)Gr PSG-1||<震屏>:いやああぁぁぁぁぁああああ!
()||:PSG-1は十字架を引き抜いて身を守ろうとしたが、//nM870が一足早かった。+気づけば、PSG-1は十字架に縛りつけられていたのだった。
()アナウンス||:お化け側PSG-1、リタイア!戦績:8。
M870P(0)M870||m_avg_casual:ハハハハ、なかなかやるじゃない。ま、あたしには遠く及ばないけどね。
PSG1(3)Gr PSG-10,200||:あ、あ……あなただったんですか!
M870P(0)M870||:まさか、本当の吸血鬼が現れるとでも思った?+あたしを笑わせてシートベルトにでも繋げる気?アーハハハハ……
PSG1(3)Gr PSG-10,200||:……+MDRさんの吸血鬼情報に踊らされるなんて……+ハイハイ、あなたの勝ちですよ。そろそろ解放してもらえませんか?
M870P(0)M870||<黑屏1>:するわけないでしょ?せっかく捕まった獲物よ、//nみんなに自慢しないでどうするのさ!+あんたは大人しく、そこで私の戦利品でいることね♪
()||9<黑屏2><黑屏1>BGM_Empty:M870は満面の笑みで、次のターゲットを探しに行った。+G36cが落としたカボチャがいつの間にか消えたことに、誰も気づかなかった。
()||4<黑屏2>BGM_Battle:しばらく物色していると、指揮官を探し回っているMK23を彼女の目が捉えた。
M870P(0)M870||:つまんなさそうなターゲットだけど、//n他に歯ごたえのある奴も見当たらないし、こいつにしとくか。
()||:M870が灌木に身を潜め、MK23に近づこうとした時、誰かが彼女を掴んだ。
KSVK(4)KSVK||:今宵の運命の子よ、狩りは至って順調のようだな。
M870P(0)M870;KSVK(4)||:ちょっと、なんでいきなり出てくるのよ?警官とやるっての?!
M870P(0);KSVK(4)KSVK||:汝の歩みは緩まれり、背後より恐怖ぞ迫り来る……
M870P(0)M870;KSVK(4)||:あたしが追い越されるとでも?そいつは今年一番笑える冗談ね。
M870P(0);KSVK(4)KSVK||:汝に礼品を賜おう。これは砦でもあり、檻でもある。+恐怖より汝を守る要塞となるか、//nはたまた恐怖もろとも汝を閉じ込める檻となるかは、汝次第だ。
M870P(0)M870;KSVK(4)||:ガソリンでも飲みすぎた?そのオイル臭い口を閉じなさい。
M870P(0)M870||:まだ邪魔する気なら、公務執行妨害と見なして、あんたもリタイアさせてやるんだから!
()||:KSVKは草むらから大きなカボチャを取り出し、いきなりM870に被せた。
KSVK(4)KSVK||BGM_Empty:では、汝が死中に活を見出せることを祈るとしよう。
M870P(2)M870||:わ――!なんじゃこりゃ!+ちょっと――待ちなさいよ!
()||:KSVKが消えるのを見届けると、M870は仕方なく自力での脱出を試みた。+だがカボチャの被り物はM870の首にぴったりとハマっており、//n身動きがまったく取れない。
()||AVG_wind_grass:ちょうどその時、一陣の夜風がM870の髪を揺らした。
M870P(2)M870||BGM_Brain:誰?!後ろにいるのは誰よ!?!
()||:M870はかろうじて体を後ろへ傾けた。だが背後には誰もいない。
M870P(2)M870||:くっ――け、警官を襲う気?+言っとくけど、そんなことしたら罰金だからね!
()||:その無力な脅しに答えたのは、風の囁きだけだった。
M870P(2)M870||:あ、あと犬の鳴きマネもしてもらうから!
()||:明るい月明かりが、樹冠の影をくっきりと地面に映し出している。//nまるで牙や爪をむく恐ろし気な手のように。
()||AVG_wind_grass:M870は固唾を呑んだ。突如、後ろの草むらからカサコソと音が鳴り、//n地面の影が激しく揺らいだ――+怨念に満ちた怪物が、今にも飛び出さんばかりに――
M870P(2)M870||:うわあああああああ――+助けてえええええええ!!!
()||:M870は悲鳴をあげて駆け出した。+しかし巨大なカボチャで足元が見えず、M870はすぐに躓いて転んだ。+一人では立ち上がることもできないM870は、//n狂ったように地面を転げながら叫び続けた。
M870P(2)M870||BGM_Empty<黑屏1>:あああああああああ!!!+誰かあああああああ助けてえええええええ!!!
()||<黑屏2>:幾星霜が過ぎたとも知れぬ頃に、M870の目の前へ、やっと数人分の足が現れた。
MG3(4)MG3||BGM_Hello:おやおや?M870、なかなかユニークなハロウィン衣装だな?
97typeS(2)97式散0,150||:まさか、ボディが丸いせいで起き上がれないの?//nそれであんな悲鳴をあげたわけ?
QBU88(2)QBU-880,150||:助けを呼んでたのはあんた……?
M870P(2)M870||:うるさい!さっさとあたしを助けなさいよ!
97typeS(2)97式散0,150||:言うのは簡単だけど、そんなガッチリ挟まってて、どう助けろってのさ?
M870P(2)M870||:知らないわよ!とにかくこっから出しなさい!
QBU88(2)QBU-880,150||:心配しないで、どうにか引っぺがしてみる。
()||<黑屏1>:QBU-88は自分の工具袋を地面に広げて、一つずつ試して行った。
()||<黑屏2>:……20分後。
QBU88(2)QBU-880,150||:ダメか……もっと大型の道具があれば……
M870P(2)M870||:ちょっと!何モタモタしてんのよ!+野次馬がどんどん増えてるじゃない!//nくっ、こんな恥を晒すくらいなら、いっそう殺してくれたほうがマシよ!
97typeS(2)97式散0,150||:よし、それならあたしが――
MG3(4)MG3||:おいおい、ホーク。+いくらなんでも銃はまずいだろ。
97typeS(2)97式散0,150||:じゃあどうしろと?こっちだって指揮官を探すのに急いでるんだけど。
MG3(4)MG3||:だからってな!
QBU88(2)QBU-880,150||:喧嘩はやめてよ……
()||:地面に寝転んでいたM870は、三人が口論を始めるのを見て、//n怒りのあまり起き上がり、それを止めようとした。
MG3(4)MG3||:ちょっと待ってろ――
M870P(2)M870||:待つって何をよ、あんたたち状況わかってる?!+あたしまだ閉じ込められてんだけど!?
97typeS(2)97式散0,150||:まったく……
MG3(4)MG3||:5分でいい、すぐ戻るから!
()||:MG3は指揮官に連絡をしつつ、飛ぶようにその場を離れて行った。
M870P(2)M870||:おいこら――スピード違反!+ってか、あたしを放っておかないでよ――!!!
97typeS(2)97式散0,150||BGM_Empty<黑点1>:面倒くさいなぁ!
()||<黑点2>9:97式散はQBU-88を押しのけて、銃をM870に向けた。
()||AVG_rifle_finalshot_h:(銃声)
M870P(3)M8700,150||<黑屏1>:うぎゃあああああ!!!
()||18<黑屏2>:30分後、自らリタイアしたM870は上の空な様子で、//n指揮官の護衛隊に混じっていた。
()指揮官||:M870、君がこうも静かだと、逆に不安だ……
M870P(0)M870||:……
()指揮官||BGM_Moon:まだカボチャの件を引きずってるのか。+こっちへ来て目を閉じて、プレゼントをあげるから。
()||<黑屏1>:M870は珍しく従順に目を閉じた。
()||9<黑屏2>:暗闇の中、M870は柔らかくて暖かいものに抱きしめられた気がした……
()指揮官||<黑屏1>:目を開けてごらん、M870。
M870P(2)M870||18<睁眼>:うわあああああああああなんでまたこのクソカボチャなのよ!!!
()指揮官||:落ち着いて。ほら、そこにあるボタンを押してみて?
()||:M870は震えながらボタンを押した。
M870P(2)M870||:あれ?カボチャが開いた?
()指揮官||:工場のスタッフに改良してもらったんだ。+これでちょっとは気が楽になったかな?
M870P(2)M870||:警官をからかったわね!これは重罪――+と言いたいとこだけど、今回はあんたの気遣いに免じて、//n罰金は免除してやるわ。
()アナウンス||BGM_Empty:グリフィン肝試し大会は終了しました。皆さん、授賞式へおいでください!
()指揮官||<黑点1>:ほら、賞品をもらっておいで、M870。
()||96<黑点2>GF_Cafe:……肝試し大会授賞式。
NPC-Kalin(1)カリーナ||:……以上、入賞した人形たちでした。+景品は、各自受け取りに来てくださいね!+たくさんのご参加ありがとうございました。それではまた来年!
QBU88(2)QBU-880,150||:カリーナ、スーパーの2割引券をもらいに来たよ。
NPC-Kalin(2)カリーナ||:え?景品に割引券なんてありませんけど……
M870P(2)M870||:カリーナ、あたしに炭酸水をちょうだい!
NPC-Kalin(4)カリーナ||:それも景品にはありませんけど……
M870P(2)M870||:……
QBU88(2)QBU-880,150||:……
M870P(2)M870||:KSVKはどこ?!今日こそあいつをスピーカーに詰め込んで、//n一晩中デスメタをかけてやる!
QBU88(2)QBU-880,150||:KSVKに騙された……頑張ってお化け役やったのに……
NPC-Kalin(2)カリーナ||:えっと、何の話ですか?+KSVKさんなら、誰かに殴られて、今も部屋で気絶してますけど。
M870P(2)M870||:なんだって?!
QBU88(2)QBU-880,150||<黑点1>:うわあああああ!
()||BGM_Empty9<黑点2>:……時を同じくして、グリフィン宿舎。
()||:鏡の前でメイクを落とした「KSVK」は、//n隣のベッドで寝ているKSVKにふと微笑んだ。
()KSVK||:ハッピーハロウィン、ボンコツども。今日は楽しませてもらったよ♪
()KSVK||:スー……