()||9<黑屏1>0,10BGM_Empty: ()||89<黑屏2>BGM_Hello:……+家具梱包所にて。+PKPは命令を受けてすぐに包装所へと向かったが、//nそこにはすでに人影があった。 PKP(0)PKP0,100||:早かったな。 SPP1(4)SPP-1||:え、早いって、あたしが……?どうかしたの、PKP? PKP(0)PKP0,100||:なんでもない。 SPP1(4)SPP-1||:なら、どうしてそんなに離れるの?+あたしと一緒に仕事するの、嫌だった? PKP(0)PKP0,100||:いや、独りに慣れてるだけだ。気にするな。 SPP1(4)SPP-1||:そ、そうなんだ……とにかく、よろしくね! PKP(0)PKP0,100||<黑屏1>:よろしく。 ()||:二人はこれからやってくる客のために、//n包装用の各種素材を用意し始めた。+SPP-1が何度かPKPにぶつかりそうになるも、PKPは巧みにそれを避けた。+気まずく感じたのか、SPP-1はPKPに話しかけた。 SPP1(4)SPP-1||:新しい服、買わないの? PKP(0)PKP||:この服はまだ着れる、新しく買う必要はない。+そもそも今回のサンプルに、私が着れるような服はない。//n今のままで十分だ。 SPP1(4)SPP-1||:一着もないの?+あの紺色の服、ずっと眺めてたよね? PKP(0)PKP||:色は良い、だが裾が長すぎる。 SPP1(4)SPP-1||:あらゆる面で完璧主義なんだね…… PKP(0)PKP||:今は業務時間だ、無駄話はやめろ。+どいてくれ、物を取りたい。 SPP1(4)SPP-1||:あ、うん…… ()||:しばらくして、SPP-1は自身がPKPの迷惑だという事に気づき、//n部屋の隅へと下がった。+PKPは、彼女が水槽に潜り込んで座っているのを見てホッとした。 PKP(0)PKP||:やっとのびのび仕事ができる。+丁度良い、4人目の客人だ…… ()4番のお客||:こんにちは。これ、別の包装にしてもらえない? PKP(0)PKP||:というと? ()4番のお客||:業者に頼んで、引っ越し先に直接送ってもらおうと思ってるの。//n今の包装だとかさばるでしょ。+もう少し簡単で、めでたい感じにできる? PKP(0)PKP||:簡単で、めでたい感じ……?+承知した。 ()||:棚にある多種多様な材料を前に、//nPKPはしばし考えてから手を動かし始めた。 PKP(0)PKP||:R2のゴールドは使えない。PU素材に変えて角を包み、ゴールド系の装飾を加えるか……+落ち着いたマルーン系の下地をメインに、緩衝素材を加え……+4番のご客人、包装完了した。 ()4番のお客||:まぁ、素敵ね! PKP(0)PKP||:良かった。では、次の方。 ()5番のお客||:あの、これプレゼントとして送りたいんですけど。 PKP(0)PKP||:どのような包装をご希望で? ()5番のお客||:その……彼氏と仲直りしたいんですけど、//nアイツのご機嫌なんか絶対取りたくないんです。+めちゃくちゃ高級感があって、超クールな感じでお願いします! PKP(0)PKP||:高級かつクール……それなら寒色をメインに、B-3を下地にして……+隅々まで丁寧に……+5番のご客人、包装が完了した。 ()6番のお客||:これ、友達に送りたいんだ!中身がバレないように! ()7番のお客||:両親に送ろうと思ってね。上品で、かつ大胆な感じに…… ()||:……+客はますます増えてゆく。//nPKPは素早く適切な包装を計算しながら、迅速に任務をこなしていった。+だがいくら彼女でも、長時間の高速処理による負荷には耐えられなかった。 PKP(0)PKP||<黑屏1>:簡単な仕事だと思っていたが、人間がこんなに手強かったとは……+ありとあらゆるニーズを高速で処理するのは、持久戦となんら変わらんな…… ()||<黑屏2>:PKPの弛まぬ努力のおかげで、客の数はだいぶ減ってきていた。+材料棚を整理する時間を利用して、PKPは一息ついた。+その時、彼女はとある異変に気づいた。 PKP(0)PKP||BGM_Empty:あれだけの人数が並んでいたのに、なぜ誰も文句を言わない? ()通行人||:ブラボー!さっきのターン、もう一回頼む! PKP(0)PKP||:ターン? ()||GF_Memorial:彼女は身を起こし、目線を人混みへと向けた。+見れば、空っぽだったはずの水槽が水で一杯になっており、//nSPP-1がその中で泳いでいるではないか。+彼女のしなやかな躯体が水中で揺れ動き、//n美しい泳ぎで客を魅了している。 PKP(0)PKP||:どうりで誰も文句を言わないはずだ……大助かりだ、SPP-1。+スピードを上げていくぞ。彼女に負担をかけ続けるわけにはいかない。+150番の客人、包装が完了したぞ。 ()150番のお客||<黑屏1>:えっ……あっ、もう私?+はいはい!今行くわ! ()||<黑屏2>:……+私が包装所に着いた時、PKPの仕事はすでに終わりへと近づいていた。+私が来たのを見て、PKPは軽く会釈すると、//n私の傍を通って次の包装に取りかかった。 ()指揮官||:今日の仕事はどう? PKP(0)PKP||:誰に向かって聞いている?この仕事を任された瞬間から、//n完璧なピリオドを迎える事はとうに決まっていた。+172番の客人、包装完了だ。 ()通行人||:素晴らしいアイディアじゃの!ふむ、気に入ったぞい。 ()指揮官||:皆、満足そうだね。 PKP(0)PKP||:当然だ。+顧客の要求はそれぞれ異なるが、//nそれを全て完璧に処理出来てこそのエリート人形だ。 ()指揮官||:さすがだね。+ところで、長いこと服を買ってないんだって?それまたどうして? PKP(0)PKP||:私のニーズに見合う物がみつからない。 ()指揮官||:次の発注を見てみる? PKP(0)PKP||:来年になってしまう、なおさら必要ない。+それより、この提灯はもう使用済みだだろう。//n非売品として、私に譲ってくれないか? ()指揮官||:もちろん構わないよ。何に使うの? PKP(0)PKP||:これを持って、灯篭祭りに参加しようと思う。 ()指揮官||:好きにしていいよ。 ()来賓||:あの~、私のはまだですか? PKP(0)PKP||:しばし待て。今、締めくくりの真っ最中だ。 ()指揮官||:それなら邪魔はしないよ、完璧なピリオドを頼む。 PKP(0)PKP||:もちろんだ。 ()||BGM_Empty:しかしながら、PKPをあざ笑うかのように事件は起こった。+最後の家具を包み終えようとしていた時、//nくぐもった、何かを叩くような音が彼女の注意を引いた。+PKPはすぐに音のするほうを見た。+なんとそこには、水槽の中で苦しそうにもがくSPP-1の姿があった。//n足首のリングが不安定に点滅している。 PKP(0)PKP||BGM_Danger:ショートした?+すぐに救援を……浮き輪か?+いや、それではだめだ。 ()||:それ以上考える暇もなく、PKPは浮き輪を放り出すと、//n本能の導くままに水槽の側面を銃で撃った。+噴き出した水が正面のガラスに阻まれた事で、//n指揮官の身体には一滴も水がかからずに済んだ。//n水位があっという間に下がる。+一見、事態は落ち着いたかのように思えた……//nしかし、地面の水が新たな問題を引き起こした。 PKP(0)PKP||:…… ()指揮官||:PKP? PKP(0)PKP||<黑屏1>:まずはSPP-1の状況を調べろ。床の水はワタシがなんとかする。 ()||<黑屏2>82 BGM_Empty:……+人形たちがグリフィンに戻る頃には、すでに深夜になっていた。+その日の業務報告を終わらせると、珍しく疲労感がPKPを襲った。+だが彼女はすぐには休めなかった……//nとある人物が、宿舎の前で彼女を待っていたのだ。 SPP1(4)SPP-1||BGM_Moon:おかえりなさい、PKP! PKP(0)PKP||:何をしている? SPP1(4)SPP-1||:これはお詫び、受け取って! PKP(0)PKP||:お詫び? SPP1(4)SPP-1||:だから、さっきの一件で……… PKP(0)PKP||:必要ない。お前はワタシに及ばないという事実を理解し、//n大人しく待っているだけでいい。//n不慣れな分野に無暗に手出しするな。 SPP1(4)SPP-1||:あなたに迷惑かけたのはわかってる。でも、今回はあたしの得意分野だよ!+まさか、その服でお祭りにいくつもりじゃないよね? PKP(0)PKP||:祭りには行かない。 SPP1(4)SPP-1||:えっ、行くって言ってたじゃない!+あたしの得意分野で手伝わせてよ、お礼にさ。 ()||:PKPを頭を下げ、SPP-1の持っている箱を見た。 PKP(0)PKP||:それは服か?+ワタシに相応しいと言えるんだろうな? SPP1(4)SPP-1||:もちろん。+とにかく試してみて!お願い! PKP(0)PKP||<黑屏1>:分かった。 SPP1(4)SPP-1||<黑屏2>:どう?どう?気に入った? PKP(8)PKP||0,100:意外と……悪くないな。 SPP1(4)SPP-1||:でしょ!すっごく似合ってるよ。 PKP(8)PKP||0,100:オーダーメイドしたのか? SPP1(4)SPP-1||:あたしがリメイクしたんだ。+裾が長すぎるって言ってたから、裁縫が得意な人形に手伝ってもらったの。//n刺繡も足してみたよ。 PKP(8)PKP||0,100:……今度は短すぎるな。 SPP1(4)SPP-1||:げっ、短すぎた……?も~、丁度良い丈を教えてくれないから…… PKP(8)PKP||0,100<黑屏1>:いや、これも悪くない。 ()||<黑屏2>128:……その日の夜、お祭りにて。+PKPは参加しないものと思っていたが、//n会場の隅に見慣れた銀色の影を見かけた。 ()指揮官||:PKP? PKP(8)PKP||0,100:こんばんは、指揮官。 ()指揮官||:この服、自分で買ったの? PKP(8)PKP||0,100:いや、これはSPP-1からの「お詫び」だ。+指揮官以外の者にもらった服を着るのは、これが初めてだ。//nなんだか妙な気分だ…… ()指揮官||:とても似合ってるよ。+SPP-1があれだけの額を前借しにきたのはこのためか……この服、安くはないな。+どう?人からプレゼントをもらった気分は? PKP(8)PKP||0,100:妙だと言っただろう。+アイツは、得意とする分野では素晴らしい働きをするのに、//nなぜか不得手な分野に首を突っ込もうとする。//nワタシには理解できない。 ()指揮官||:試してみないと分からないよ? PKP(8)PKP||0,100:人形の領分はあらかじめ設計されている、試す試さないの問題じゃない。+アイツは身体が小さく、素体の強度も高くない。//n家具の包装に適してないのは明白だ。 ()指揮官||:もしかしたら、模索と挑戦が彼女の天性なのかもしれないね。 PKP(8)PKP||0,100:そんなものを職場に持ってきたところで、迷惑なだけだ。+……だが、得意分野においては、アイツはずば抜けてる。 ()指揮官||:足を引っ張られたことは、怒ってないの? PKP(8)PKP||0,100:そんな事で怒ったつもりはない。+ちょっとしたアクシデントに過ぎない、十分対処できる。 ()指揮官||:それならよかった。+ところで、今日の最後の演目はなにか知ってる? PKP(8)PKP||0,100:最後の演目?出し物があるのか? ()指揮官||:臨時で追加したんだ。//nとある人形が、仕事での出来事をインスピレーションに、//n新しく作ったアクアダンスだよ。+演目は……+《藍蓮の夜》。 PKP(8)PKP||0,100:…… ()指揮官||:見にいく? ()||:PKPは私を見て、髪の毛を悩ましそうにいじった。 PKP(8)PKP||0,100<黑屏1>:……行こう。