()||9<黑屏1>0,10BGM_Empty: M1911(0)M1911||<黑屏2>80BGM_Hello:いい加減にして!!! ()||:事務室の中に怒鳴り声が響いた。 ZasM76(0)Zas M76||:……わからないわ、どうして急にそんな大声を張り上げるの? M1911(0)M1911||:わからない?!人にさんざん迷惑かけといて?!+こっちはよかれと思って一緒にイベントのアイデアを出しているのよ!+私に何か言いたいことでもあるんじゃないの?! ZasM76(0)Zas M76||:……え?+わたしはただ、合理性の観点から見て意見を言っただけだけど。 M1911(0)M1911||:そんなの揚げ足取りにしかなってないわ!+もういい!自分だけでやるから、私のことはもう放っておいて! ZasM76(0)Zas M76||:そうはいかないわ。この件には手を貸すって決めたのだもの。+中途半端で投げ出すなんてことは出来ない。 M1911(0)M1911||:勝手にすればいいわ、私は自分でやるから!+ちょうどいいわ、それぞれで考えて、//nカリーナさんにどっちがいいか選んでもらいましょ! ZasM76(0)Zas M76||:……いいわ。 ()||:カンカンになったM1911が事務所を出ていき、//n部屋にはZas M76だけが残された。 ZasM76(0)Zas M76||:……わたしの言い方が揚げ足取りですって? ()||:初めて指摘された問題に、思わず戸惑うZas M76。//n明確に自覚があったわけではないが、彼女はひとまず反省した。 ZasM76(0)Zas M76||:もし本当に間違ってたなら……謝りに行かなきゃ。+なんたって先輩なんだし。 ()||:でも…… ZasM76(0)Zas M76||:でも……負けるわけにはいかないわね。+各々でやるってことは優劣がつくってことよね?+相手がSVDかどうかに関係なく、負けたくないわ。 ()||:やるからにはベストを尽くす。競い合うからには必ず勝つ。+Zas M76ならこうでなくっちゃ。 ZasM76(0)Zas M76||:ということで…… ()||<黑点1>:…… ()||<黑点2>8:しばらくして。 NPC-Kalin(1)カリーナ||:はい、計画書、確かに受け取りました…… NPC-Kalin(2)カリーナ||:ですが、どうして一人一部ずつ持ってるんですか? M1911(0)M1911||:フンッ! ZasM76(0)Zas M76||:議論の段階で意見が割れてしまったので、各々で進めることにしたんです。+カリーナさんから見て、どちらのほうがいいと思いますか? NPC-Kalin(3)カリーナ||:うーん……悩ましいですね。+どちらも一長一短あるように感じるので、甲乙つけがたいです。+いっその事、合わせてしまえば完璧になりそうですね!+ええ、特にM76さんのこのアイデアなんか、素晴らしいと思います! ZasM76(0)Zas M76||:どれですか? NPC-Kalin(0)カリーナ||:舞踏会ですよ! M1911(0)M1911||:ぶ、舞踏会!?+つまり社交ダンスってこと!? ZasM76(0)Zas M76||:……ええ。+せっかく皆が綺麗なドレスを着るのだから、//nこういった催しは欠かせないんじゃないかなって。 NPC-Kalin(1)カリーナ||:はい!すごくいいです!採用しましょう!//nあとで指揮官に知らせてきますね!+指揮官もきっと乗ってくれるはずです。 M1911(0)M1911||:だ、ダメ……どうやってダーリンを誘うか考えなくっちゃ……+あっ! ()||:何か閃いたのか、//n唸っていたM1911が突然ハッとしながら飛び出していった。+M1911が去った後、Zas M76が向き直ると、//nそこには資料のまとめに取り掛かっているカリーナの姿があった。 ZasM76(0)Zas M76||:カリーナさん、決定版の計画書を見せてもらっても? NPC-Kalin(0)カリーナ||:はい?もちろんいいですよ、初めから一部ずつお渡しするつもりでしたし。+それにしてもM1911さん、随分と勢いよく飛び出していきましたね…… ZasM76(0)Zas M76||:…… NPC-Kalin(2)カリーナ||:どうしましたか?M76さん?なんだか奇妙な表情を浮かべていますよ? ZasM76(0)Zas M76||:カリーナさん……M1911から採用した意見がわたしのよりも一つ多いです。 NPC-Kalin(0)カリーナ||:そうでしたか?私としたことが気が付きませんでした。+お二人の意見はどちらも甲乙つけがたいものでしたが、//n時間には限りがあるので、一番大事な部分をあなたの意見にしたんです。 ZasM76(0)Zas M76||:わたしが……M1911に及ばないなんて……+先輩とはいえ……モデルは向こうの方が古いのに……+SVDなら絶対に負けてないはず…… NPC-Kalin(0)カリーナ||:M76さん?+そこまで気にすることはありませんよ。+そうだ、先ほどM1911が指揮官を誘うと言っていましたね?+M76さんにはデュエットを組みたい相手はいなのでしょうか?+まだ時間はありますし、今のうちに急いで準備をしてきてはどうでしょう? ZasM76(0)Zas M76||:ダンス…… ()||:Zas M76は、走り去る前の元気に満ちたM1911の表情を思い出すと、//n落胆していた表情を変えた。 ZasM76(0)Zas M76||:そうよ……計画書では負けたけど――+ダンスはまだ始まってない!絶対にM1911に勝ってみせるわ! NPC-Kalin(0)カリーナ||:えっと……M76さん? ZasM76(0)Zas M76||:ごめんなさい、カリーナさん、先に行きます。+あなたの言う通りです。今のうちに時間をとって練習しなくちゃ。 NPC-Kalin(5)カリーナ||:私が言いたいのはそういうことでは……あっ!+……どうして二人ともあんなにも早く去ってしまうのでしょう!+残った仕事を割り振る相手がいなくなっちゃったじゃないですか! ()||<黑点1>BGM_Empty:…… ZasM76(2)Zas M76||<黑点2>BGM_Moon97:ここね…… ()||:独りで無人の庭をゆっくりと歩いていたZas M76は、//n左右を見て誰もいないことを確認すると、//nメンタル内にある社交ダンスに関する知識の検索を始めた。 ZasM76(2)Zas M76||:(検索音) ()||:決して手馴れているとは言えない手つきでリズムをとり、//nZas M76はぎこちないステップを踏んだ。+SVDが宿敵であるとはいえ、SVDとの決着を前に、//n他の人に負けるわけにはいかない。+ギャンブルにしろ、力比べにしろ、//nM1911に受けた借りは、M1911に返さねばならない。+でないと、次にSVDに会った際、胸を張って勝負を挑めないのだから。 ZasM76(2)Zas M76||:…… ()||:こんな生き方では、疲れてしまうのではないだろうか? ()||:ほっそりとした腕を少し曲げる。//n幸いなことに、彼女の人間を模して造られた肢体は、//n美しい曲線を作り出すに足るものだ。 ZasM76(2)Zas M76||:もし競い合わず、自己表現ができなければ……+人形としての自分の個性がわからなくなってしまうわ。 ()||:そう呟いていると、ステップを踏んでいたZas M76の足取りが//n洗練されたものになっていた。+それこそ、何年も練習を重ねてきた人間のと大差ないほどに。+人形は、メンタルの性能の良し悪しにもよるが、//nダンスの動きを解析した後に素早く同じ動作を行うことができるからだ。+加えて言えば、Zas M76は模倣の専門家である。 ZasM76(2)Zas M76||:だけど……人間の基準からしたら、どんな踊り方がより良いのかしら?+ただただ再現するだけじゃ、足りないわよね……?調べ上げた一流のダンサーにあって、わたしに足りないものは何……? ()||:(何かが動く音) ZasM76(2)Zas M76||:ん? ()||:Zas M76が考えに集中していた時、妙な物音が彼女の耳に入った。//n動きを止め、庭の入り口にある小道に目を向ける。 ZasM76(2)Zas M76||:見間違いかしら…… ()||:Zas M76は頭を振ると、何も見てなかったかのように踵を返し、練習を続けた。 ()||<黑点1>:…… ZasM76(2)Zas M76||<黑点2>97:(ステップを踏む音) ()||:誰にも見つかることなく熱心に練習に励むZas M76の周りは、//nすっかり暗くなっていた。+日が沈み、月が昇る。//n澄み渡った月の光は、まるでスポットライトのように、//n庭の一部だけを明るく照らしている。 ()||:(拍手の音)+数十回目のダンスが終わった後、//nZas M76の背後から掌の鳴る音が突如響いた。 ZasM76(2)Zas M76||:ん……し、指揮官!?+あれっ?外が暗くなってる!?今何時ですか!? (0)指揮官||:良い踊りっぷりだね、M76。 ()||:Zas M76の質問には答えないまま、//n指揮官は笑いながら拍手の速さをゆっくりと緩めた。 ZasM76(2)Zas M76||:舞踏会……終わってしまいましたか? ()||:舞踏会の時間が過ぎたと気づくや否や、Zas M76は思わず頭を抱え込んだ。+……しかしそれと同時に、自分がホッとしていることにも気づいた。 (0)指揮官||:M1911が連れてきてくれたんだ。 ZasM76(2)Zas M76||:M1911が……+やっぱり指揮官と踊ったんですか? (0)指揮官||:君のこと、すごく心配していたよ。 ()||:指揮官は笑うと、頭を低くしていたZas M76に顔を向け、//n数歩歩いた後に手を差し出した。 (0)指揮官||:舞踏会は終わったけど、よかったら一緒に、一曲踊ってくれないかな? ZasM76(2)Zas M76||:…… ()||:M1911はそのつもりで指揮官をここにつれて来たのね。+もし……昼間のあれが気のせいではなく、//nM1911が見に来た時のものだったとしたら。+そんなことしても、おかしくはないでしょうね。+そして指揮官なら……//nいつも優しい指揮官なら、人間の善意を無下にしたりしない。 ZasM76(2)Zas M76||:……ありがとうございます。 ()||:Zas M76は自分に向けられた指揮官の手を取った。 ZasM76(2)Zas M76||:ここで練習をしてたんです、M1911に負けないようにと。+でもM1911は、わたしのことなんて端からライバルとして//n見てなかったんですね。わたしが勝手に張り合っていただけでした。+その結果舞踏会を逃し、今こうして彼女に助けられている。+わたしの惨敗です。 (0)指揮官||:Zas M76…… ()||:指揮官は呆気にとられるも、すぐさま首を横に振った。 (0)指揮官||:君の自尊心は、友達の善意を//n素直に受け取ったくらいで揺らぐものではないと思ってるよ。 ZasM76(2)Zas M76||:はい、言いたいことはわかります。 ()||:Zas M76は笑った。 ZasM76(2)Zas M76||:だから……M1911の好意を無下にはできません。+計画書についてはわたしが負けましたが、次は絶対に勝ってみせます。+舞踏会は逃してしまいましたが……//n次は彼女よりも先にあなたを誘いします。 (0)指揮官||:そっか。 ZasM76(2)Zas M76||:次、わたしのドレス姿を見た時は、きっと今よりも驚く事でしょうね。 (0)指揮官||:なら期待しなくちゃだね。 ZasM76(2)Zas M76||:……ありがとうございます。 ()||:言い終えるや否や、月光を背に、//nZas M76は指揮官の前でもう一度ダンスを披露し始めた。+指揮官は何も言わず、ただ静かに彼女のダンスを見ていた。 ()||<黑点1>BGM_Empty:…… ()||<黑点2>80BGM_Hello<关闭蒙版>:翌日。+カフェにて。 M1911(2)M1911||:もう!!!いいわよ!!! ()||:M1911が怒りに任せて机を叩いた。 M1911(2)M1911||:私はよかれと思ってプレゼントを持ってきたというのに!!//nなんなのよその態度は!! ZasM76(2)Zas M76||:あなたの好意は否定しないし、むしろ凄く嬉しいわ。+けど、わたしたち二人しかいないのに、//nケーキを8等分にする理由がわからなくて。 M1911(2)M1911||:ケーキはこうするものなの!//n8等分になってないケーキなんて、ケーキとは呼べないわ!+それに私が持ってきたものなのよ!どうするかは私の勝手じゃない! ZasM76(2)Zas M76||:でも、わたしへの贈り物なんでしょう?//nわたしにも決定権があっていい気がするけど。 M1911(2)M1911||:んもおおおおおおお!!! ZasM76(2)Zas M76||:…… ()||:今にも暴れそうなM1911を見たZas M76が、ついふき出す。 M1911(2)M1911||:何がおかしいの! ZasM76(2)Zas M76||:いや、M1911が全然先輩っぽくないなって。 M1911(2)M1911||:いい加減にしなさい!今から勝負よ!訓練場に来て! ZasM76(2)Zas M76||:ダメよ、わたしはケーキを食べるんだから。 M1911(2)M1911||:だからケーキは私が持ってきたものだって言ってるでしょ!! ()||<黑屏1>:……グリフィンのいつもと変わらぬ平和な日常が――+――今日も到来するのであった。