()||9<黑屏1>0,10黑屏1>:
()||<黑屏2>9BGM_Hello:……
()WA2000||0.3:やっぱりハロウィンなんて面倒くさいわ……こんなことして何の意味があるのかしら。+……まあいいわ。//nどっちみち、やるならやるでちゃんとやらなくちゃね。+それが例え、お化け屋敷一つ作るだけの……簡単な仕事だとしても……
()m45||<黑屏1>:こんにちは……今日はまた一段と素敵ですね、WA2000さん。+道具類は……すべて持ってきました。
WA2000(4)WA2000||<黑屏2>46:これはただのハロウィン衣装よ……+……+それより、本当に大丈夫なんでしょうね、m45?
m45(0)m45;WA2000(4)||:はい。//nでも、どうしてお化け屋敷の会場をここにしたのでしょうか?+ここは……すごい怖い感じがしますが……
m45(0);WA2000(4)WA2000||:イベントがもう始まるっていうのに、余計なこと考えてる時間なんてないわよ。+まずはこっちで仕掛けのデータ調整をお願いね、ちょっとしたら倉庫に入れるから。
m45(0)m45;WA2000(4)||:あ……
m45(0);WA2000(4)WA2000||:ちょっと!何呆けてるの?
m45(0)m45;WA2000(4)||:私電気関係には疎くて……+どっ、どうしたらいいのか……全然わかりません……
m45(0);WA2000(4)WA2000||:……はぁ?こんなのもできないの?
m45(0)m45;WA2000(4)||:こういう精密なものは、壊してしまうかもしれませんので……
m45(0);WA2000(4)WA2000||:……
m45(0)m45;WA2000(4)||:すみません、お役に立てず……
m45(0);WA2000(4)WA2000||:私も大したことができるわけじゃないのだけど。+それにしても……どうしてこんなこともできないのよ……
m45(0)m45;WA2000(4)||:こういう方面の知識が少ないもので……
m45(0);WA2000(4)WA2000||:はぁ……//nとりあえず電気関連については、アンタは触んなくていいわ。//n後で一緒にやりましょ。+先に支柱を立ててきて、それなら問題ないでしょ?
m45(0)m45;WA2000(4)||:はい、それなら何とか。//nすぐにいきます!
WA2000(4)WA2000||<黑屏1>:(全く、なんでこんな簡単なこともできないのよ……+このままだと……お化け屋敷が時間までに完成するかどうか……)
()WA2000||<黑屏2>9<黑屏1>:……+お化け屋敷一つ作るだけの……簡単な仕事……
m45(0)m45||<黑屏2>46:ああ!しまった!
()||:……m45はパネル接着の際にミスをしてしまった。
WA2000(4)WA2000||:……+細かい作業は後で私がやるから、アンタはとりあえずそういうのはやらなくていい。+……道具だけ持ってきてくれればいいから。
m45(0)m45||:はい……
()||<黑屏1>:……m45はうっかり積んである材料にぶつかって崩してしまった。
()WA2000||<黑屏2>90.5:どうして……こんなに簡単なことなのに……+……+とりあえずもうほとんど完成したし、これ以上まずいことは起こらないよね?
()||BGM_Empty:……カチ。+……m45がスイッチを操作した瞬間、倉庫全体が停電を起こした。
()WA2000||<黑屏1>0.5:……+どうして……+どうしてスイッチを入れるだけなのに問題を起こすの……
WA2000(4)WA2000||<黑屏2>46BGM_Hello:……m45、アンタがさっき触ったのはここ?
m45(0)m45;WA2000(4)||:……そうです、そこで間違いありません。
m45(0);WA2000(4)WA2000||:……+え?スイッチが間違っていない?なら一体どうして……?(まさかさっき回路を接続した時に間違えた?いや、それはあり得ない……)+(確かにイベントに間に合わせようと急ぎはしたけど……どこかでチェック漏れがあったのかしら……)
m45(0)m45;WA2000(4)||:WA2000さん……どうしましょう、難しい問題ですか?
m45(0);WA2000(4)WA2000||:これは……私も……+……フンッ!//nどうってことないの小さな問題なのに、こんな大事にしちゃって!+で、電源を入れる前に隣のメーターを確認しなさいよね!
m45(0)m45;WA2000(4)||:すみません……
m45(0);WA2000(4)WA2000||:うっ……私に謝らなくたっていいわよ……+それより、まずは電源をどうにかして直したほうがいいわね。
m45(0)m45;WA2000(4)||:なら一緒にいきます……
m45(0);WA2000(4)WA2000||:結構よ。//nここで私が帰ってくるのを待ってなさい。
m45(0)m45;WA2000(4)||:一人で……コントロール室にですか?
m45(0);WA2000(4)WA2000||:ここは基地の中よ、何を考えているの?+アンタ、まさか怖いわけじゃないでしょうね。
m45(0)m45;WA2000(4)||:お……おそらく大丈夫……です……
m45(0);WA2000(4)WA2000||:一体どっちよ?//nはっきり言いなさいよ。
m45(0)m45;WA2000(4)||:うぅ……私一人で大丈夫です……+……多分。
WA2000(4)WA2000||<黑屏1>:なら頑張ってね、すぐに戻ってくるわ。
()||<黑屏2>BGM_Empty46:……
WA2000(4)WA2000||<黑屏1>:……ああは言ったけれど、まさか本当に私の接続ミスじゃないでしょうね……+もしそうだったら……m45に申し訳なさすぎるわ……
()||<黑屏2>46:……お化け屋敷内部にて。
WA2000(4)WA2000||BGM_Room:うぅ、停電すると思ってたよりも暗いじゃないの……+……この世界にお化けなんていないんだから。+そうよ、絶対にいな……
()||:言うが早いか、影が一つWA2000に向かってきた。
WA2000(5)???||:いやあああああああお化けぇ!!!
Vector(2)Vector||<黑屏1>0,2黑屏1>:……
WA2000(4)WA2000||<黑屏2>:ごほん……あ、あらVector、ごきげんよう。
Vector(2)Vector||:あたしでごめんね。+まさかこのあたしが驚かせちゃった?
WA2000(4)WA2000||:なっ、なによ!驚いてなんかないわよ!+……
Vector(2)Vector||:……
()||:2人は無言で立ったまま、身じろぎ一つしなかった。//n第一ステージの部屋には、WA2000の懐中電灯の光だけがわずかに揺れ動いていた。
Vector(2)Vector||:それで、今はどういう状況?
WA2000(4)WA2000;Vector(2)||:あ、えっと……そうよ!+まっ、万が一の事態に備えて、アンタを使ってあげるわ!+一緒に来なさい!私と電源を直しに行くわよ!
WA2000(4);Vector(2)Vector||:なんであたしも?
WA2000(4)WA2000;Vector(2)||:万が一の事態に備えてって言ったじゃない!+全部真っ暗になっているのよ、もし敵がこっそり入ってきたらどうするのよ……
WA2000(4);Vector(2)Vector||:でもあたしはまだ任務の最中で、勝手に持ち場を離れるわけには……
WA2000(4)WA2000;Vector(2)||:バカね!一刻も早く明かりを取り戻すのも任務なの!
WA2000(4);Vector(2)Vector||:……WAさん、一人で行くのが怖いの?
WA2000(4)WA2000;Vector(2)||:バッ、バカ言ってんじゃないわよ!万全を期すために決まってるでしょ!+とにかく、アンタにはついてきてもらうからね、二人のほうが万が一への対応も速いでしょ。
WA2000(4);Vector(2)Vector||<黑屏1>:……+そうだね、どっちにしろあたしはここにいても役に立つわけじゃないし。+そう考えると、電力を取り戻す方が確かに先かも……
()||<黑屏2>:VectorとWA2000は目的地にたどり着いた。+WA2000は回路を調べるため室内へと入っていった。
WA2000(4)WA2000||:ここがそうなのね……+一緒に来てくれてありがとう、Vector。
Vector(2)Vector||:お礼はいいよ。//nあたしもただ電力をいち早く取り戻したかっただけだし、あなたを助けたつもりはないよ。
()||0.3:そう言うと、Vectorは電力供給室を出た。
WA2000(4)WA2000||<黑点1>:本当に厄介かつ情けない状況ね……//nまあいいわ、早く片付けちゃいましょう。+ここの回路……+焼き切れてるじゃないの、火事が起きてないのは不幸中の幸いね。+それで、修理キットは確かここら辺に……
()||<黑点2>:……三分後。
WA2000(4)WA2000||0.4:よしっと、これで問題ないはずよ。+やっぱり明るいほうが安心するわね。+……とにかくまずはもどっ……+ひゃっ……!
WA2000(4)WA2000||BGM_Empty:今何か背後を通り抜けたような……
()||BGM_Truth:WA2000は電気供給室の前で、力強く自分の頬を叩いた。
WA2000(4)WA2000||:何考えているのよ。//nどうせどっかの誰かがホログラムでも映し出してるんでしょ!
()||:……
()???||:ダーリン——+どこいるの!ダーリン——!
WA2000(4)WA2000||<震屏>0.3:…………
WA2000(4)WA2000||:…………一体誰がこんな不気味な声を出してるのよ!+全く、任務とはいえ本当に気味が悪いったらありゃしないわ。+ん?……鎖の音がするわ。//n後ろ?
()???||:あれ、あなたここで何してるの?
WA2000(5)WA2000||<震屏>:いやあああああああああああああああああああああああ——!
PM(2)マカロフ||BGM_Empty:……ちょっと、落ち着いて。//n私よ、マカロフよ。
WA2000(4)WA2000;PM(2)||BGM_Hello:アンタだったのね……びっくりした、危うく撃つところだったわよ。
WA2000(4);PM(2)マカロフ||:「私は自律作戦を得意とするエリート人形なのよ。」+が、口癖じゃなかったっけ?今の反応はどうしちゃったの?
WA2000(4)WA2000;PM(2)||:うるさい!怖かったわけじゃないんだからね!//nただの敵への威嚇よ……
WA2000(4);PM(2)マカロフ||:怖がってるなんて一言も言ってないわよ。+でも、こういう心霊的なことは……あまり得意じゃないみたいね、WA2000。
WA2000(4)WA2000;PM(2)||:ハンッ、この私がお化けなんか怖がるわけないじゃない。//nあんな非科学的なものの存在自体があり得ないわ。+電気の供給回路はさっきもう直し終わって、あとはお化け屋敷のブレーカーを上げるだけよ。//nエレクトリカルお化けが現れるわけもないし、怖いことなんて何一つないわ。
PM(2)マカロフ||0.2:……+まぁ、それもそうね。+それで、あなたの後ろにいるのは何?
()||0.3:WA2000は呆気にとられたが……//n数秒後、恐る恐る後ろを確認してみると……
WA2000(5)WA2000||<震屏><黑屏1>0,06黑屏1>0.3:ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!
()||<黑屏2>9<黑屏1>BGM_Empty:……この時、お化け屋敷を冒険していた私はこの鋭い悲鳴を聞いてはいたが、誰のものか判別はできなかった。+しかしその答えはすぐにわかった。
()||<黑屏2>87:……グリフィンカフェにて。
())WA2000||BGM_Moon:……
()指揮官||:WA2000?//nちょうどいいところに来たね、イベントがもう始まるよ。+君も何か飲ま……+ん?……+どうしたの?
()||:WA2000の顔色はひどく青ざめており、げんなりとしていた。+いつもとは真逆の姿に、私もそれ以上は何も聞けなかった。+声に反応したWA2000がこちらを向くと、目の周りは泣いた後のように赤く腫れていた。
WA2000(4)WA2000||:……指揮官、お化け屋敷での私の悲鳴、聞こえてたでしょ?
WA2000(4)指揮官||:(あれはWA2000の悲鳴だったのか……全く分からなかった。)+(あそこまでの悲鳴を上げるとは……どんな方法で驚かされんだろう?)+ん?聞いていないよ、何のこと?+そんな大きな悲鳴だったの?//nさっぱりわか……
WA2000(4)WA2000||:とぼけないで。//nそんな下手な演技、その辺のチビたちでもしないわよ。+やっぱり聞こえてたんでしょ……
WA2000(4)指揮官||:どうしてそうなるのさ。//n本当に何も聞いて……
WA2000(4)WA2000||:……どちらにせよ!今晩の私に関する記憶をいま!すぐに!すべて!脳ミソから消し去ってくれる!?
WA2000(4)指揮官||:とは言っても、私は人間だよ。//n一括削除機能がついているわけもないし。+全てを忘れ去ることはできないよ。//nしかも、WAに関する記憶をそんなたくさんだなんて、さすがに無理強いがすぎるよ。
WA2000(4)WA2000||:人形は道具として使われるために生まれてきたのよ。//n完璧でなくてはならない義務があるの。+私のことをあれこれ覚えていたって、何の意味もないわ。+だから……そんなに私のことを気に掛けなくたっていいのよ。
WA2000(4)指揮官||:君は私が間違えていると思っているの?
WA2000(4)WA2000||:私にはアンタを否定する権利はないでしょ?
WA2000(4)指揮官||:なら私は自分が間違っているとは思わない。+それに、君だってそうじゃないの?
WA2000(4)WA2000||:……どういうこと?
WA2000(4)指揮官||:君はこのイベントに真剣になり過ぎなんだよ。+これはただ楽しむためのイベントであって、任務じゃないんだから。//n真面目にのめり込みすぎるから、前しか見えなくなってあんなに驚かされちゃうんだよ。
WA2000(4)WA2000||:……指揮官、アンタ、やっぱり聞いていたのね!
WA2000(4)指揮官||:いや……聞いてない、本当に知らないって!
WA2000(4)WA2000||:絶対に聞いてる!
WA2000(4)指揮官||:知らない!+誓って聞いてない。//n君に関して、今回のイベントで覚えていることは一つだけだ。
WA2000(4)WA2000||:……+何よ。
WA2000(4)指揮官||:グリフィン所属戦術人形、WA2000。//n君は与えられた任務を全うした。+仕掛けの設置作業、及び予定外であった電気回路の修復任務を見事に完了させた。+そんな君を、私は誇らしく思っている。
WA2000(4)WA2000||:……+指揮官、アンタ……
WA2000(4)指揮官||:本当だよ、本当にこれだけ。
WA2000(4)WA2000||:全く……
()||:彼女は恥ずかしがるように、そっぽを向いた。+カフェの暖かな明かりの下、彼女の耳が少し赤くなっているような気がした。+オーバーヒートだろうか?
WA2000(4)指揮官||:WA2000?どうしたの?
WA2000(4)WA2000||<黑屏1>:何でもないわよ……+それならいいの。
()||<黑屏2><黑屏1>:このあと、私たちは静かにミルクティーを一杯飲んだ。+彼女はまるで今日の出来事を忘れようとしているかの如く、いつもとは違った旺盛な食欲を見せ、ライ麦パンを二つも平らげた。+そして、理由は分からないが、甘いはずのミルクティーがなぜか少ししょっぱく感じた。+WA2000が持ってきたものだから、問題はないはず……+とにもかくにも、全てがこう静かに終わってくれればよいのだけど……+あの忘れようにも忘れられない叫び声と比べたら……